■都市環境専攻・建築デザイン学科について
環境学科都市環境専攻は、一言で言うと、工学部の建築学科と同じだと思って下さっていいです。つまり建築総体を、設計を中心に学ぶと思ってください。建築学科と同等に、いやそれ以上に建築空間・設計について学習します。
さらにそのユニークな点は環境学科に属することです。「環境」は21世紀の必須キーワードですし、「人間」の考察なしに建築も空間もありませんから、その現代的位置づけを明確にしたものといえるでしょう。
たまに「私がやりたいのは建築ではない、インテリアをやりたい」という学生がいますが、大いにインテリアの勉強をしてください。ただし「建築ではない」とは言わないで下さい。両者の共通点は「空間をデザインする」ということですし、建築空間を構築するワークはインテリア・エクステリアの考察なしにはできませんから、空間設計の修練はぜひ積んでほしいと思います。本専攻ではそんな方法をとっています。
以上のように、本専攻の学生は「人間」「環境」「空間」「建築」について学びますが、それを表現するためにアナログ的な椅子作りから、デジタルな3DCGコンピューターソフトによるデザインまで、あらゆる手法・技術を駆使して作品を完成します。そこでは常に「総合性」が求められています。「部分」だけに終わらないということが大切です。これは、現代では見えにくくなってしまった「全体」を掴み取る鍛錬にもなっています。つまり、本専攻は「身体」から「感性」まで、「部分」から「全体」まで、「アナログ」から「デジタル」までというような表現が相応しいのかもしれません。
※工学部建築デザイン学科は、2015年に新たに設立された学科となります。本学科は、都市環境専攻のカリキュラムを継承しながら更なる発展を目指して、改組されたものです。