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臨床薬学センター

これからの薬剤師には、高度化・多様化する医療において「薬の専門職」としての役割を果たすこと、例えば病院で薬物治療に主体的に関わりチーム医療に貢献することや、かかりつけ薬局を核に地域住民の健康を守ることなどが期待されています。こうした社会ニーズに応えるために、「高度な知識」と「コミュニケーション能力」および「問題解決能力」を備え、「患者中心のケア」を常に意識し社会に尽くす、人間性豊かで実践力のある薬剤師の養成を本センターは目指しています。
薬学教育6年制の特徴は、長期間の病院・薬局実務実習です。その実務実習に備え、本センターは1年次から合計約300時間以上に及ぶ「事前学習」を実施しています。通常の「事前学習」は、薬剤師としての基礎的な知識・技能・態度を実務実習前に身に付ける目的で実施されますが、本センターはより高度な教育を独自に追加して行うため、卒業後も社会に通用する知識と技能、コミュニケーション能力、生涯にわたって常に学習し切磋琢磨する態度も身に付けることができます。そのため、2種ある薬学共用試験のひとつに技能及び態度を確認する客観的臨床能力試験(OSCE)がありますが、この「事前学習」をマスターすれば自然に実力が身に付くため心配する必要はありません(これまでOSCE不合格者ゼロ)。その他に、早期臨床体験や実務実習における病院・薬局との打ち合わせや学生面談などを行い、学生が安全かつ円滑に実習に参加し学習効果が高められるようサポートします。また、トラブル防止に向けた対策も行っています。一方、デジタル技術やデータサイエンスの発展に対応できる人材の育成も求められています。本センターはビッグデータ解析を中心とした臨床研究を卒業研究のテーマとすることでデータサイエンスを活用できる人材を育成しています。また、仮想現実(virtual reality)を応用した調剤技術学習支援ソフトを開発し、デジタル技術・DX推進にも寄与しています。

充実した模擬設備で行う実践的な臨床薬学教育

1.少人数制で薬剤師実務教育を強力にサポート

病院・薬局実務実習前に合計約300時間以上におよぶ「事前学習」を臨床薬学センターが中心となって実施しています。8課目で少人数グループ学習を50回以上繰り返し実施することで、基礎的な知識や技能だけでなく、卒業後も役立つ薬物治療の知識とコミュニケーション能力、生涯にわたって学ぶ態度を十分に身に付けることができます。

2.達成度重視の教育

授業を受けても必要な能力が身に付かなければ意味はありません。学習した知識および技能を修得できているか、学生一人ひとりの達成度を何回も評価し、十分に修得できるまで手厚くフォローアップしています。

3.薬物治療を実践できる薬剤師の育成

薬物治療に主体的に関わり、医師に対して提案できる薬剤師の育成を目指しています。例えば、主要50疾患について、模擬症例を用いた演習を約70時間実施しています。

4.実習施設との連携

早期臨床体験や実務実習における病院・薬局との打ち合わせや学生面談などを行い、学生が安全かつ円滑に実習に参加し学習効果が高められるようサポートします。また、トラブル防止に向けた対策も行っています。

充実した実務実習施設(病院)

都圏の有力な大学病院など40以上の病院と独自に契約を結び、学生が充実した実習を行えるよう環境を整備しています。

大学病院(14病院)

企業立病院・グループ病院等(25病院)

国公立・公社病院(5病院)

● 東京大学医学部附属病院
● 山梨大学医学部附属病院
● 信州大学医学部附属病院
● 群馬大学医学部附属病院
● 横浜市立大学附属病院
● 防衛医科大学校病院
● 東海大学医学部付属病院(2病院)
● 順天堂大学医学部附属病院(3病院)
● 東京医科大学病院(2病院)
● 埼玉医科大学病院

● JR東京総合病院
● NTT東日本関東病院
● イムスグループ(9病院)
● 徳洲会グループ(3病院)
● 戸田中央医療グループ(3病院)
● 済生会 横浜市東部病院
● 大宮共立病院
● 南多摩病院
● 関越病院
● 救世軍ブース記念病院
● 立川相互病院
● 新百合ヶ丘総合病院
● 菊名記念病院

● 国立成育医療研究センター
● 東京都保健医療公社大久保病院
● 横浜市立市民病院
● 厚木市立病院
● 大和市立病院


デジタル技術・データサイエンスの推進

1.薬学教育の改善に関する研究・デジタル技術の応用

学生の知識・技能・態度をより効果的に向上させることを目的として、新しい教育方法の開発や教育内容の改善に関する研究をおこなっています。反転授業、少人数グループ討論、PBL形式の学習を組み入れ、コミュニケーション能力の向上を図るとともに、学生の主体的な学びを推進しています。最近では、VR(Virtual Reality)技術を用いた技能修得プログラムの開発に取り組むなど、教育分野でのデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しています。
現在、下記の研究が進行中です。
「バーチャルリアリティーによる調剤技術学習支援ソフトの学習効果の解析及び評価」
調剤技術学習支援ソフトを実際の教育現場で学生に使用し、本ソフト使用開始前と後の学年における4年生の学内実技試験・OSCE・実務実習の成績の比較、及び学生自身が評価を確認しながら能動的に学習をなった時の本ソフトのログ情報を収集・解析し評価することで、本ソフトの有用性を明らかにする。また、解析及び評価結果を用いて本ソフトの改善と指導内容の見直しなどを行い、調剤技術の習得の改善に役立てる。
このような研究のために、ご自身のデータが使用されることを望まれない場合やご不明な点がございましたら、お手数ですが当センターまでお知らせください。研究参加拒否の申し出がありましたら、該当のデータを解析から削除し、直ちに破棄いたします。また、研究の詳細につきましたは、センターまでお問い合わせください(オプトアウト文書はこちら

2.医薬品の適正使用を目指した臨床研究およびビッグデータ解析

医薬品の効果低下や副作用の発現など、臨床現場における種々の問題を解決するために、病院との共同臨床研究を推進するとともに、ビッグデータ(リアルワールドデータ:診療データ, 副作用データベース)の解析、メタアナリシスにより医薬品の有効性や安全性の比較を行っています。また、レギュラトリーサイエンス研究室、薬物動態学研究室との共同企画として、相互作用データベースの解析、PK/PD解析を行っています。

臨床薬学センター構成員

教授    三原 潔(センター長)
准教授 髙尾 良洋、小清水 治太
講師    湯浅 勝敏、小川 ゆかり、田島 純一、西牟田 章戸、 堀井 剛史、益戸 智香子、服部和俊、 宮川 昌和、水 八寿裕

お問い合わせ

臨床薬学センター
〒202-8585 東京都西東京市新町一丁目1番20号  
TEL:042-468-3350(研究支援部 武蔵野学部事務課 / 受付時間:月~金 8:45~17:00)
E-mail:pharmacy@musashino-u.ac.jp
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