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2019.10.02

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法学部合同特別授業プログラムとして「SDGs・国際法・難民問題」をテーマに特別講義を行いました

9月30日、有明キャンパスにて法学部法律学科・政治学科による合同特別授業を行いました。
この取り組みは2019年3月20日に発表された「武蔵野大学SDGs実行宣言」を受けて開催したもので、冒頭に西本照真学長から挨拶と実行宣言の説明がありました。「SDGs・国際法・難民問題」をテーマに講演が行われ、法学部政治学科1期卒業生(2018年3月卒)でオランダ・ユトレヒト大学大学院にて修士号を取得した太田原彩那さんと東北医科薬科大学専任講師・佐俣紀仁先生が登壇しました。

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講演では、まず太田原さんがヨーロッパでの貴重な体験談を英語・日本語併用で学生に伝えました。語学留学先のマルタで難民問題に接した太田原さんはユトレヒト大学大学院で社会学を研究する傍ら、難民支援に取り組む団体NDC(NEW DUTCH CONNECTIONS)で様々な活動を行っています。NDCの活動で難民へのインタビューを実施し課題解決に取り組む中で、太田原さんは「難民にとって新たな場所で生きるため、夢を叶えるために特に重要なのは、社会資本を持つことと、その場所への帰属意識を持つこと」と結論づけました。「社会的なネットワークや関わりを持つことで、やっと安心感や居心地の良さが生まれる。そこで生きる難民が夢を持つことのできる社会を実現するために活動を行っていきます」と今後もオランダを拠点に難民問題に関わることを表明し、報告を終えました。
 
続いて登壇した佐俣先生からは、難民と国際法の関係について問題提起がされました。「残念ながら難民問題に対して国際法は穴だらけ」と表現する佐俣先生。講義の冒頭ではwebクイズで国際法に含まれるものを学ばせ、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が作成した動画を紹介しつつ、難民問題・国際法・SDGsの関係を解説していきました。「難民とはSDGsの目標から最も遠い存在。逆に難民問題を解決すればSDGsの目標達成となる」と、国際法では救いきれない難民をSDGsが新たな手段として難民を救済するツールになる可能性を示唆しました。「国際法を考えることは、法の根本を考えることにもつながります。この講義をきっかけに、国際法に興味を持ってくれる人が少しでもいてくれたら嬉しい」と佐俣先生は参加した多数の学生にエールを送りました。

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政治学科1期卒業生の太田原彩那さん

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佐俣 紀仁先生

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冒頭に挨拶する西本学長
関連リンク
武蔵野大学SDGs実行宣言
NDC(NEW DUTCH CONNECTIONS)
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)

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