2022.04.25
< グローバル学部 > < 受賞・表彰 >
日本語コミュニケーション学科 神吉 宇一 准教授が2021年度 日本語教育学会「学会賞」「学会活動貢献賞」を受賞しました
4月20日(水)、グローバル学部日本語コミュニケーション学科の神吉 宇一准教授が公益社団法人日本語教育学会より「学会賞」ならびに「学会活動賞」を受賞しました。
神吉准教授は、日本において多文化共生社会を実現するためにどのような言語政策や地域での取り組みが必要かという観点から、日本語教育を中心に幅広い分野で、精力的に研究及び社会的活動を行っています。
また文化庁の地域日本語教育アドバイザー、文化審議会国語分科会委員などを長く務め、国の日本語教育の制度設計にも深く関わっています。さらに、日本語教育に係る政策・制度に関し、外部機関や関係者と積極的に関係を構築し、その成果等を発信しています。そして、「日本語教育推進に関わる法律」が2019年に成立した際には、早期成立を呼びかける署名活動と議員等への働きかけを行いました。このような社会的活動も、学会賞の受賞にあたって評価されました。
受賞者コメント
このたび、大変大きな栄誉ある賞をいただき、驚くと共に、さまざまな研究・実践活動を支えてくださった方々に深く感謝しています。受賞理由に「共生社会の実現という問題意識」「実践と研究の往還」ということばが入っていました。まさに私自身が大切にしている研究・教育・社会貢献活動の価値を評価していただいたのだと思います。私が専門とする日本語教育は、近年の在留外国人の増加や人手不足による外国人労働者受け入れ促進などの社会的動きに関連して、徐々に社会的な注目を浴び始めています。外国人との共生社会の実現とそのための日本語教育は、これからの日本社会を考える上で、避けて通れない課題です。ですが、残念ながら、日本語教育に関しては、どのように日本語を教えるのかという細部の手法の話ばかりが先行しています。共生社会を実現するためには、そもそもなぜ日本語が必要なのか、なんのために日本語教育/日本語学習を行うのか、人々にとってことばとは何なのか、そして私たちはどのような社会を構想していくのかといった本質的な問いに常に立ち戻る必要を感じます。今後とも、教育活動や社会貢献活動を通じて学生たちや地域の人たちと一緒に共生社会の実現に向けて微力ながら尽力したいと考えています。このたびは身に余る賞をいただき、本当にありがとうございました。
■受賞に関する詳細
■その他の活動紹介
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