本園では、保護者の皆様に、毎月の行事予定やお知らせなどを記載した園だより「どんぐり通信」をお配りしています。ここでは、その「どんぐり通信」の「巻頭言」をご紹介しています。(「巻頭言」は、園だよりに毎月掲載している園長からのメッセージです)
平成23年12月号
クロくんの功徳
園長 山田 英昭
11月8日、にわとりのクロくんが天寿をまっとうしました。人間であれば100歳位でした。成鳥で幼稚園に来てから9年間、子どもたちの友となり、子どもたちの絵のモデルとしても活躍してくれました。
翌朝、先生方がそれぞれ、子どもたちにクロくんが亡くなったことを伝え、ホールでお別れをしました。
「えー 死んじゃったのー」と、少し面白がっていた年少の子どもたちも、ホールの仏さまの前で横たわっているクロくんを目の前にした時は、真剣な顔で手を合わせていました。手を合わせて、「さようなら」とクロくんに話しかける子もいました。
年少の一人の子が、おじいちゃんの家で飼っていた死んだ犬の話しをすると、次々に、自分が大切にしていたモルモットやカブト虫やダンゴ虫など、死んだ小動物や昆虫の思い出を話し始めたのです。先生も思わずいいました。
「みんながそうやって思い出すと、亡くなった動物さんも喜んでいるよ!」
年長さんはにわとりさんの世話係をしていたこともあって、朝からクロくんにお花をあげに行く子が絶えませんでした。クロくんが好きだった草をこまかく切ってご飯を作り、ゼリーカップに水も入れて、お供えをした子もいました。
また、最近のクロくんが元気のなかったことを気にかけていて、
「よく、庭に横になっていたよね…」
「頭の上(とさか)がきれいな赤じゃなくて黒かったもんね」
「頑張って生きたね…」
と、クロくんの姿を偲んでいました。
ホールでは子ども一人ひとりがクロくんを撫でて、最後のお別れをしました。
「こんなにきれいな花に囲まれてみんなに撫でてもらい、クロくんきっと仏さまのところで喜んでいるね」と先生がいうと、○○くんは、
「仏さまのところで、『くすぐったい』っていってるかもね」と応えていました。
翌10日、年長の△△くんが、「昨日夢を見たよ。シロくん(昨年亡くなったにわとり)とクロくんが出てくる夢」というと、□□くんも「□□も見た。□□のはね、死んだこたち(幼稚園で亡くなった小動物)が天国で寝てるの。でね、クロくんもいて仏さまが、『頑張ったね』って頭をなでてるの」と話してくれました。
<子どもの心に仏心を植えて、クロくんは仏さまの所に還りました>
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