■所在地…梶野町4丁目
■建築年次…明治33(1900)年
■構造…木造
■構造形式…正面3間側面2間 銅板葺 入母屋造
■用途…拝殿・覆屋
拝殿は、正面3間側面2間の入母屋造平入りで、中に正面1間側面2間の切妻造銅板葺の本殿を納める。拝殿向拝部の獅子・竜のきめ細やかな彫刻、水引虹梁(みずひきこうりょう)の渦文、挿肘木(さしひじき)の波の彫刻に時代の息吹が読み取れる(左上写真)。その意匠は細部にとどまらず建物全体を覆っていて、湾曲の強い繋虹梁(つなぎこうりょう)、大仰な手挟(たばさみ)、大きくうねった打越垂木(うちこしだるき)にもよく表れている(左下写真)。この垂木すら曲げてしまう時代の執着は、大きすぎる屋根と共通している。(八谷) |