
2. 島田優
1. 藤田夏綺 3. 佐々木爽日
毎年、さまざまな不動産関連の調査で、『住みたいまちランキング』の結果が公表されるが、吉祥寺は多くのサ
イトで No.1、もしくはベスト3内のランクとなっている。その吉祥寺における、住宅を設計することを第1
課題とする。住宅、とは、おそらく最も「イメージしやすく」、「身近」なビルディングタイプと言えるだろう。
この点がこの課題のミソである。「イメージしやすく」、「身近」であることから、ある固定概念が根付いてしま
い、それ等に縛られてしまう、というリスクはこの場合に限らずよく見られる傾向である。この課題を通して、
自分が持っている住宅のイメージを無批判に肯定(前提と)するのではなく、新たな住宅の在り方というもの
を提案し、住宅を「建築」として構築し再定義して欲しい。現在、暮らし方・生き方の多様化が始まっている。
その変化に伴って、住まいの形も劇的に変わりつつある可能性もある。この「住みたいまち No.1 のまち」にど
のような新しい住宅を創造し、そして周辺のまちへとどのように「連続」し、はたらきかける建築を設計でき
るかを問いかけている。敷地内外、及びまちに広がる空間環境と、そこで展開する人々のアクテビティを捉え
ながら、設計案を展開させることを期待している。
【敷地の条件】
(1) 敷地の場所 : 東京都武蔵野市吉祥寺本町 2 丁目
(2) 敷地面積 :219.53.m²
(3) 用途地域 : 第一種住居地域
(4) 建蔽率 :60%
(5) 容積率 :200%
課題 2「住みたいまちランキング No.1 のまちに住む」
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