
「ブリッジで編む多世代のコミュニティ」
高度経済成長期の東京の深刻な住宅不足を解決するために、多摩丘陵に開発された日本最大規模の多摩ニュー
タウンは建設から 50 年以上経過したことで、少子高齢化に伴い、空き店舗、空き家の増加、住民生活の不便な
どの問題を引き起こした。団地内随所に見られる階段、ブリッジと老朽化した施設を組み合わせて、小さな空
間の楽しさを加える計画をし、団地内に分散していた商店、飲食店を一箇所に集約し、住民の新たな拠点とす
るともに、にぎやかな雰囲気を作り出すことを目的とする。
吉勇
「マチカド共働生活 ー街と地元民とアーティストー」
地元青森の地域活性化を建築を通し、ひとやアートを介して行いたいと考えました。県全体で取り組んでいる
アートの街づくりの事業をアーティスト・イン・レジデンスというかたちに変えて、八戸市がより明るく、よ
り楽しい街になるような事業構成と建築を設計しました。
佐々木優花
「街の思い出を掬い、人を結ぶ」
かつて賑わっていた商店街も、今では静けさが広がり、街の色や思い出が消えつつある。そこで分散型宿泊施
設を通じて街並みを守り、人々のつながりを取り戻す建築を提案する。街の場所とデザインを少しずつ掬い取り、
その魅力を紡ぐことで、街の色と記憶を継承し、新たな賑わいを生み出す。街を人を結ぶ灯火として、この建
築が息づくことを願う。
加藤暖菜
優秀作品賞(制作)
「建築教育における遊びながら学べる建築玩具の開発」
近年、ワークショップなどを通じて小中学生を対象とした建築教育が増加しているが、専門的な建築教育は高
等教育段階以降で実施されることが多い現状である。そのため、初学者が気軽に触れることのできる建築教材
はほとんど存在しない。本研究では , 初学者が日本の建築体系について楽しみながら学部ことのできる玩具を開
発することを目的としている。
小原廣之進
「混在した「まち」に作る新たな小道
ー藩の境にできた空地空間の改善と計画の提案ー」
私の地元である福岡県大川市選定し設計した。生まれ育った地を改めて見直し、街歩きや地域住民にインタビ
ューを行ったことで大川市という街の魅力や今後の課題を知ることができた。今回の卒業設計で終わりではな
く、これからは地元大川市のことについて更に知識をつけていきたい。
井口盛周
Mu No.21 2024
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