最優秀賞
街並みのイメージを用いた場所性の創出に関する研究と設計提案
- 北原住宅を事例に -
山岸匠太郎
今年度は、1/27 修士研究公聴会において発表が行われ、最優秀作品賞1点・優秀作品賞1点
決定しました。なお、最優秀作品賞は学生設計優秀作品展(レモン画翠主催)、及び JIA 大学院修
士設計展 2025(日本建築家協会主催)へ出展されます。また優秀作品賞は JIA 大学院修士設計
2025(日本建築家協会主催)へ出展されます。
修士制作
指導教員:風袋宏幸・水谷俊博・伊藤泰彦・太田裕通
工学研究科建築デザイン専攻修士課程
1:二軒並びの家
2:植物好きの家
北原住宅の通路の断面
他の木密地域との平面的違い
第三者のアンケート調査 現地写真
ブリコラージュ的設計手法の概略図
3:4 人家族の家
4:バイク好きの家
Graduate Diploma Project
Mu No.21 2024
8
Mu No.21 2024
9
A-A` 断面パース S=1/30
500
700
500 2920 2920 800
910910
910910
2900 520 2920
CH=2390
300
300300300
1160
300
GL
1FL
廊下
読書
コーナー
客室
2FL
軒高
GL
1FL
2FL
軒高
最高高さ
2FL
-520
300
1010
北原住宅を形成している因子を取集し、そしてそれぞれの
因子に主観的な見立てを行い、様々な行為を想起する。
黒字:北原住宅の現
赤字:見立ての例
垣根にある小さな
トンネル、小道
植物の塀
向こうの
景色が透過
して見える
映る物によ
って何があ
るのかを想
起させる
左右に植木鉢が置かれ
植物門の様に見える
視線を遮る
小木
更地になっている
所にポツンと立つ
プレハブの倉庫
更地を介した住人
同士のつながりが
生まれそうな空間
更地に向いている
周辺の家の窓
隣の空間が
垣間見れる
ブロック塀
のボイド
ブロック塀を壊して
アレンジした棚
ガスボンベと
植生が混ざり
合っている
ボイラーが本棚の様に
見える。植生にまぎれ
た本棚
置かれた物
が透けて見
える
電柱に巻き付く植物
視線を程よく
遮る植物塀
住宅を彩る洗濯物
模様が綺麗な布団
階段下にある物置
人が一人入れる
スペース本を置
きゆっくり読め
そう
後付けバルコニー
が街の中で良い
アクセントになっている
屋外階段を設け、
後付けバルコニー
に直接行けるよう
にすることで、
オープンスペース
として使うことが
できる
住宅の間の空間
給湯器が壁についていたり
箱が地面に置かれている
住宅の間にある庇
隣の家の窓から
コミュニケーション
取れそうな距離感
住宅ではない、
倉庫、事務所、
趣味空間
として使われ
ていそう
シャッターを開けたら
外に開いた屋台になって
いたらおもしろそう
給湯器が本棚だったら
面白そう、地面に置かれている
箱と設備が椅子の様に見える
座って本が読めそう
敷地を囲っていたで
あろうブロック塀と柵
今となってはいらなくなった
ブロック塀と柵、柵を無くし
新しいスペースにできそう
飛び石がある
ことによって
人が通る通路
だということ
が分かる
雨宿りできそう
な小さい
庇の下に存在する
駐輪場の様な所
住宅と住宅の間に
存在する自転車置き場
通路の際まで
押し寄せる
ベランダ
ベランダの
柱の脇に置
かれている
植木鉢
周りの柵とは
違い、どこか
良いアクセント
がある様に感じる
奥に何かあるかの様な
雰囲気を感じさせる
天然植木鉢
自然発生的で
はあるが、
ガーデニング
などとは異な
るが植木鉢の
様な雰囲気を
感じるエリア
人が集まれそう
な開かれた
オープンスペース
ココを植木
鉢として使
っている
木に傘を
かける
何か領域を
感じる
柱の看板
道路標識が
行く先を
指し示して
いる看板み
たい
蜘蛛の巣
の様電線
何か引っ掛け
られそう
電柱の配置が
電灯の様な
配置に
なっている
住宅と通路
の間にある
ことで、視
線を遮る良
い緩衝材の
役割を果た
している
狭い通路図書館
雨樋から
つたって
来た雨水
を集めて
水撒き用
に使う
敷地を隔てる
いらない、
ブロック塀。
壁に囲まれた通路
檻の様な柵
どこか息苦しさ
を感じる
電信柱とベランダ
隣同士の足場と
ベランダが接近
している
足場からベランダへ
渡れそうな距離感
足場とベランダ
の間で会話が生まれそう
人が通るのに
程よい通路幅
郵便ポスト
鬱蒼とした植物
草が生い茂った
壁と塀に囲まれた通路
座ってくださいと
言わんばかりの椅子
外の渡り廊下
と屋外階段
どこへ連れていか
れるのか分からない
階段。好奇心をそそる
手すりに付いた
パラボラアンテナ
まとわりつく植物
狭い隙間で
向き合う窓
壁面から飛び
出ている戸袋
小さい窓と
ずれた庇
トタンの壁と
小さな造作屋根
鉄骨階段
室内から見たら
絵画の様に見えそう
外と中を遮断するのではなく、
やさしく遮る植物
38
4-1-1 場所性を創出する設計手法の流れ
a. 街灯が少ないイメージ
a. 街灯が少ないイメージ
c. 車が通れない
c. 車が通れない
.閉鎖的な印象
う.閉鎖的な印象
2. 自転車が軒下に
  置かれている
2. 自転車が軒下に
  置かれている
d. 日当たりが悪そう
d. 日当たりが悪そう
b. 生垣、塀が敷地
 ぎりぎりまで
 迫っているため、
 圧迫感を感じる
b. 生垣、塀が敷地
 ぎりぎりまで
 迫っているため、
 圧迫感を感じる
1. 個人の住宅の窓
  が見えてプライ
  バシーがあまり
  ない
1. 個人の住宅の窓
  が見えてプライ
  バシーがあまり
  ない
a. 知る人ぞ知る場所で
 秘密な感じがある
a. 知る人ぞ知る場所で
 秘密な感じがある
b. ご近所同士の親密度が
 アップしそう
b. ご近所同士の親密度が
 アップしそう
c. 進むほど生まれるわくわく感
c. 進むほど生まれるわくわく感
d. 手作りガーデンが個性や
 工夫が現れている
d. 手作りガーデンが個性や
 工夫が現れている
.空き地を色々な使い方が
  出来そう
g. 子どもの居場所にもできる
f. 空き地を色々な
  使い方が出来そう
1. ノスタルジックで落ち着く
1. ノスタルジックで落ち着く
2. 装飾がある住宅が
  地域の中で良いアクセント
2. 装飾がある住宅が
  地域の中で良いアクセント
.家の中からでも
  外の植物を感じられそう
.家の中からでも
  外の植物を感じられそう
.開放感のある
  スペースがある
.開放感のある
  スペースがある
.2 階の窓から話しかけ
  られそうな距離感で良い
.2 階の窓から話しかけ
  られそうな距離感で良い
e. 車が通れないことが安全に
 繋がる、歩行者限定の空間
e. 車が通れないことが安全に
 繋がる、歩行者限定の空間
1. 坪数が少ないほうが掃除がらく
2. 昔は交流が多かった
3. 近所の声の掛け合いがある
4. 子どもの声は気にならない、むしろ良い
5. 空き家が増えるのは嫌だ
6. 敷地があいまいになっている
7. あまりご近所付き合いができていない
8. 近隣の方々と関わっていきたい
1. 坪数が少ないほうが掃除がらく
外に植物を植え、
建具を通してそれを
楽しみながら視線
を遮りつつ、内外を繋げ
近隣との親密度を上げる
減築によって生まれた余剰
空間や空き地を有効活用する
ことで、街のコアとなる空間
をつくり交流を促す
狭い通路や隙間を活かしながら
ワクワクさせるような空間を作る
狭い通路や隙間を活かしながら
ワクワクさせるような空間を作る
減築によって生まれた余剰
空間や空き地を有効活用する
ことで、街のコアとなる空間
をつくり交流を促す
二軒並びの家
街の因子を合成することで、街らしさを残しつつ新しい空間を造る
街の固有性の維持
住まい手のコンセプト
住まい手の要求
住まい手の要求
敷地内の植生
通路の表にある植物
レトロな建具
が住宅を着飾る
2. 昔は交流が多かった
3. 近所の声の掛け合いがある
4. 子どもの声は気にならない、むしろ良い
5. 空き家が増えるのは嫌だ
6. 敷地があいまいになっている
コンセプトの設定
①二軒並びの家 ②バイク好きの家
③植物好きの家 ④4人家族の家
窓からこぼれる灯りを
活かした空間と、軒を
使った空間構成のコラボ
を作る
7. あまりご近所付き合いが
 できていない
8. 近隣の方々と
 関わっていきたい
北原住宅の客観的な言語を、類似した概念でグルーピングし、
それぞれの言語を風景として捉えられるような「言葉」に合成する
言語によって合成された5つの言葉
北原住宅の客観的なイメージの言語化
言葉のデザイン合成 風景のデザイン合成
街の空き家利活用
コミュニティの促進
悪い
1 2 34 5
良い 悪い
第三者の意見
良い
北原住宅
狭い通路
住人の意見
建物の雰囲気 通路と建物の関係性
.隣との家の距離が
  ほとんどないので、
  会話(喧嘩)など
  が丸聞こえになりそう
.隣との家の距離が
  ほとんどないので、
  会話(喧嘩)など
  が丸聞こえになりそう
.子どもが遊ぶには
  物足らなそう
.子どもが遊ぶには
  物足らなそう
.隠れやすそうな場所が
  多いため犯罪が起こりそう
.隠れやすそうな場所が
  多いため犯罪が起こりそう
悪い良い
+
++
例)
例)
例)
つたって
来た雨水
を集めて
水撒き用
に使う
飛び石がある
ことによって
人が通る通路
だということ
が分かる
雨宿りできそう
な小さい庇
自然発生的で
はあるが、
ガーデニング
などとは異な
るが植木鉢の
様な雰囲気を
感じるエリア
狭い通路図書館
37
隣地境界線
隣地境界線
隣地境界線
隣地境界線
隣地境界線
隣地境界線
隣地境界線
ガーデ
ニング
隣地境界線
2階
バルコニー
隣地境界線
2階
バルコニー
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隣地境界線
隣地境界線
隣地境界線
隣地境界線
隣地境界線
隣地境界線
隣地境界線
ガーデ
ニング
隣地境界線
2階
バルコニー
隣地境界線
2階
バルコニー
隣地境界線
隣地境界線
隣地境界線
隣地境界線
隣地境界線
隣地境界線
隣地境界線
植生
隣地境界線
ガーデニング
隣地境界線
隣地境界線
隣地境界線
隣地境界線
隣地境界線
隣地境界線
隣地境界線
隣地境界線
空き地
植物スペース
C-C` 断面パース S 1/30
910910910910910
2920
1FL
2FL
キッチン
ダイニング
植物スペース
キッチンと廊下とテーブル
500 2920 2920 800
GL
1FL
2FL
2FL+550
軒高
最高高さ
CH=2390
8901500
CH=2390
キッチン
収納
子ども部屋
皆のたまり場
ダイニング
廊下
1137.5 1137.5 1365
1690
910
狭隘道路のパース
910910910910910910910910
1820 910
D
910 910
N
2920 800500
1FL
軒高
最高高さ
9109109101820
キッチン
土間
優秀賞
東京都心の空間認識のための多様なスケール体験による今後の高層建
築物のふるまい
- 池袋の都心空間とサンシャイン 60 の「アップサイクル」-
田代麻華
東京都心における高層建築物について考察する。人口減少が予想される中で、再開発によって高
層建築物が次々と建設されることに矛盾を感じる。そこで、高層建築物の「アップサイクル」に
ついて提案を行う。「アップサイクル」が都心の豊かさの助けになることを目指したい。
コンセプトは既存高層建築物であるサンシャイン 60 が社会の縮小に伴って活用されない空間が
増える未来を想像する。そこでサンシャイン 60 に公共空間を挿入する「アップサイクル」を行う。
巨大なスケール と中途半端なヒューマンスケールによるチグハグなスケールを持つ高層建築物を
多様なスケールの横断と体験を生み出す設計によって、都心の空間認識を促す。
56F
22200
55F
18500
54F
14800
53F
11100
52F
7400
51F
3700
50F
0
57F
25900
58F
29600
18-2
S=1/500 b-b’断面図
スカイ劇場
スカイ大ホール
オフィス
オフィス
倉庫
舞台裏
楽屋
ホワイエ
ホワイエ
38F
22200
37F
18500
36F
14800
35F
11100
34F
7400
33F
3700
32F
0
24-1
S=1/500 c-c’断面図
開架書庫
開架書庫
エントランス
ブックカフェ まったり
閲覧エリア
CD・DVD
有料漫画フロア
オフィス
オフィス
図書
美術
24F
22200
23F
18500
22F
14800
21F
11100
20F
7400
19F
3700
18F
0
29-1
S=1/500 e-e’断面図
オフィス
オフィス
アクアリウム
管理エリア
オフィス
創造の丘
アスレチックの沼
遊びの山
水族
パー
既存床(RC 造)
新築床(S 造) 壁、柱等
観劇者エリア
新築床(S 造)
図書館
新築床(S 造)
美術館
既存床(RC 造)
美術館エリア
図書館エリア
壁、柱等
新築床(S 造)
水族館
新築床(S 造)
プレイエリア 壁、柱等
既存床(RC 造)
プレイエリア
水槽
水族館エリア
25250
31065
9699
±0
±0
9883
71760
44160
13674 1524315243
a
a’
bb’
25250
15444
71760
44160
13674 1524315243
5248
13374
71760
44160
13674 1524315243
in
in
in
±0
±0
±0
±0
in
in
3500
44160
13674 1524315243
office
23810
25250
12227
1480
71760
44160
13674 1524315243
office
office office
71760
44160
13674 1524315243
office
office
71760
44160
13674 1524315243
cc’
dd’
officeoffice
±0
±0
in
41554
71760
44160
13674 1524315243
±0
±0
±0
24600
office
7400
10900
71760
44160
13674 1524315243
office
13000
13000
6400
10000
5700
71760
44160
13674 1524315243
office
11438
11524
20169
±0
±0
23348
71760
44160
13674 1524315243
e e’
ff’
in
in
out
11956
28033
±0
±0
71760
44160
13674 1524315243
office
43381
71760
44160
13674 1524315243
office
out
41000
71760
44160
13674 1524315243
71760
44160
13674 1524315243
サンシャインスカイ水族館 サンシャインスカイパーク
平面図
サンシャインスカイ図書館 サンシャインスカイ美術館
平面図
サンシャインスカイホール
平面図
Mu No.21 2024
10
Mu No.21 2024
11
市街地における福祉施設建築の地域への共有性に関する研究及び設計提案
森戸元
選定した武蔵野高齢者総合センターの機能は残しつつ、複合的に障がいを持つ子供が通う放課後
デイサービス、地域の子供が集う学童保育所、地域住民が気軽に訪れることができるコモンスペー
ス等の機能を持ち、周辺地域一帯の福祉環境を地域に開いていく拠点として活用できる複合福祉
施設の設計を提案する。
3640364027302730273018201820
18201820 273027302730
23660
273036403640 1820
2730
43680
2730273027302730 364036403640
配置図兼1階平面図 
駐車場
A
A
C
B
B
C
高齢者デイルーム
交流スペ ース
コモンス ペース
学童保育所
交流スペ ース
キッチン
つどいの小路
放課後等デイサービス
多目的
トイレ 倉庫
倉庫
給湯室
高齢者福祉センター
事務室 受付
EV
EV
N
3640364027302730273018201820
18201820 273027302730
23660
273036403640 1820
2730
43680
2730273027302730 364036403640
2階平面図 
浴室
A
A
C
B
B
C
高齢者デイルーム
脱衣所
学童保育所
テラス
テラス
テラス
テラス
テラス
吹抜
学童保育所
放課後等デイサービス
事務室
給湯室
多目的
トイレ
多目的
トイレ
吹抜
静養室静養室
福祉用具展示室
相談室
相談室
EV
EV
N
3640364027302730273018201820
18201820 273027302730
23660
273036403640 1820
2730
43680
2730273027302730 364036403640
3階平面図 
ロッカールーム ロッカールーム
A
A
C
B
B
C
ホワイエ
ホー
映写室
機械設備室
テラス
倉庫
吹抜
会議室
倉庫
作業員室
テラス
吹抜
職員休憩室
EV
EV
N
4階平面図
4階平面図
都市空間からみる様々なアクティビティを誘発する建築設計手法
長田澪来
都市は人々の生活を支える空間として機能し、設計者が意図的に作り上げた環境である。しかし、
都市の中には設計者の意図しないアクティビティの起こる空間が存在する。その空間では、様々
な物を見立てて自由に過ごしている。その空間は、利便性が高くなる一方で窮屈さを感じている
人々がより快適に過ごしたい思いから生まれたのではないか。
都市空間におけるアフォーダンスを調査し、それを基に人々がより快適に過ごせる「設計者の意
図しないアクティビティの起こる」建築設計の提案を行う。
地下公園
-1700
-500
1/8
受付
±0
フロア
-500
-1000 -1500
-1650
ステージ
-700
楽屋
±0
WC
EV
N
ホワイエ
±0
+1000
ギャラリ
ギャラリ
+700
ギャラリ
+1400
フェ
ホワイエ
EV
EV
多目的トイレ
子トイレ
子トイレ
事務室
1FL 平面図
BFL 平面図
+1500
+3500
ギャラリー
+2100
ギャラリー
+2800
+2500
+3000
EV
EV
ホワイエ
+1800
ライブ ラリ
+2100
ホワイエ
+2000
屋外 テラス
+3000
1.5FL 平面図
ホワイエ
+4000
屋外 テラス
+4500
屋外 テラス
+4000
カフェ
+3500
+4000
2FL 平面図
配置図兼屋根伏せ図
3100
5200
10000 10000
6400
5200 3000
1700
700
3500 1400
3500
ギャラリー ギャラリー ギャラリー ホワイエ
ホワイエ
屋外テラス
Mu No.21 2024
12
Mu No.21 2024
13
実在しない近代建築のリプレゼンテーション
- 擬似ホログラムによるディスプレイ空間の提案 -
川上大貴
実在しない近代建築は、生命をモデルとした建築物は少なくない。そのような生命は「変化し続
けるダイナミズム」によって特徴づけられるが、人工環境である建築物は、固定化され静止し続
けることで実在する。この矛盾が生命をモデルとする建築物の維持を困難とする。 一般的に、建
築は建設された建築物こそが本物であるとされ、竣工したその瞬間から、模型や図面などの表現
は全て、建築物の副次的な産物であると見なされる。一方、アンビルド建築は、建設された建築
物がないことから、常に「確定されない可能性の広がり」の中で、建築の理想であり続ける。
以上の認識に立って、本制作では実在しない近代建築を対象にしたディスプレイ空間を制作する
ことにした。
かくれた風景の重ね絵図
ーワークショップを通した水系とまち並みのイメージ抽出ー
山田眞友
まちなみ・街道・暗渠等水路に着目し、城下町江戸の下町・日本橋、宿場町と散居村のある田無、
都心近郊で城下町の歴史を有する岩槻とし、各対象地区について、地図・写真そして歴史的変遷
の資料を集める。時代の異なる地図、今と昔の写真などを活用したワークショップの企画を立てる。
建築学生を対象にしたワークショップを通じて、架空の地図を作成し、水路とまちの関わりにつ
いてそれぞれのまちなみと水路に関連した空間イメージを抽出し、現在のまちなみの写真をトレー
スし、ワークショップで抽出した空間イメージとのコラージュを絵とする制作を行う。
5-2-1 展示提案
 制作過として3-2 予備実のひばりヶ丘学プログラム展示を基に、ワクショップで
のキワード抽から、1 1 つの特徴各都市キーワードにずる写真ピックップ
5-2 提案と一緒に展示を行う(
5-1)
               図 5-1 展示の平面図と立面図
 場所は 2 号館 4 階の小会議室で行い、コの字型で囲む。ん中に人が入3 向に向かい合
う形で座ってもらうような形をとった(写 5-1各キーワードの説明とピックアップした写真、
スケッチとは別に 3 都市に共通した図鑑も一緒に展示している。
第5章
Mu No.21 2024
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Mu No.21 2024
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