「世界の幸せをカタチにする。」
学生たちの挑戦 Vol.11

2018.6.1 <世界の幸せをカタチにする。><学生たちの挑戦>

LOHAS
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武蔵野大学

循環創出する

アーバン・パーマカルチャー プロジェクト

私たちが暮らす21世紀は「環境の世紀」と言われています。地球全体で「持続可能な社会」へと転換していくために、循環型社会の形成は避けては通れない世界共通の課題です。本学では、キャンパス内の『ロハスカフェARIAKE(運営:(株)木楽舎)』と連携して、持続可能な社会の循環をうみだすアーバン・パーマカルチャー プロジェクトを本格始動させました。工学部環境システム学科の2・3年生と明石修准教授が中心となり、有明キャンパスにある屋上菜園を利用し、食の循環システム構築に取り組みます。ロハスカフェARIAKEから発生する野菜の切れ端を利用して堆肥をつくるチームや、菜園で利用する水を雨水から確保する仕組みをつくるチームなど、学生が興味・関心のある分野を、食の循環システムにあてはめ、菜園を運営していきます。「循環型システム発信基地」として、学生や企業、地域との協働・連携から生まれたノウハウを、今後は地域や自治体にも展開していきます。

環境2

有明キャンパスの屋上菜園

学生主体問題解決型授業

環境システム学科の「環境プロジェクト」

環境プロジェクト

環境システム学科の「環境プロジェクト」

工学部環境システム学科の2・3年生が主体となって、自治体や企業、市民と連携して、環境問題にいろいろな角度からアプローチしていきます。学生が自ら見つけた課題に対して、主体的に計画、行動し、時には企業や行政と協力して解決策を考えたり、地域を巻き込んだイベントを企画したりする問題解決型授業です。社会全体を持続可能性のためのリビング・ラボ(Living Laboratory)と見立て、コミュニティ、行政、企業、NPO等と協働して “生きた”問題を解決するための社会イノベーションを創出できる人材を育成します。これまでに、「古民家再生」「ミツバチの養蜂とビジネス化」「半農半学」「里山保全プロジェクト」「ビオトーププロジェクト」「企業のCSR分析」「エコ商品の販売企画」など数多くのプロジェクトを推進してきました。毎年12月には、研究や成果物の発表の場として、環境システム学科の学生が運営する「じゅんぐり祭」があり、地域や企業、一般市民の方々が人やモノ、経済の循環について楽しみながら感じ、考えるイベントとなっています。

「環境プロジェクト」オフィシャルサイト
https://mu-projects.com/

じゅんぐり祭

毎年12月に行われる「じゅんぐり祭」

連携企業の声

まち新たな歴史
つくっていくようなワクワク感があります。

東京都の食料自給率は1%程度と言われているほど、食に関しては大きな課題があります。飲食に携わる者としては、なんとか解決していくことができないかと思い、環境プロジェクトの学生との協働を始めました。野菜の切れ端を利用して、堆肥をつくり野菜を育て、収穫する。田舎では当たり前のことでも、都市部では違います。時間はかかると思いますが、有明地区で野菜を収穫することは、新たな街の表情をつくっていくようで、非常に楽しみでもあります。ここから、アーバン・アグリカルチャーがどんどん広がっていき、一人ひとりの食への意識が変わっていけばいいなと思っています。焦らず、ゆっくりと楽しみながら進めていきます。


ロハスカフェARIAKE
店長
足立 恵介さん

足立店長


参加学生の声

いろいろ考え方り、環境学活かし方学びたい。

川田さんと小林さん

菜園で利用する水を雨水から確保していくチームに所属しています。有明地区の土壌は本当にからからで、特に夏場は水分量がとても少なくなってしまうため、梅雨時期に確保した水量を上手に活用していく仕組みづくりが重要です。プロジェクトに参加してから、座学では気づけなかった自然循環の難しさを体感しています。環境学は奥が深く、まちづくり、ビジネス、政治などいろいろなテーマが複雑に絡みあっていて難しいですが、おもしろくも感じています。今の目標は、まずは夏場に野菜を収穫することですが、自然循環をうまくまわしていきながら、将来的には菜園を地域のコミュニティ化するという大きな目標も掲げています。環境学がどう地域づくりに展開していくのかしっかりと学んでいこうと思います。


 
工学部環境システム学科 2年
川田 真悠子さん(写真左)
小林 美桜さん(写真右)

土づくりから、自然循環を、日本未来考える。

2・3年次に環境プロジェクトで取り組んでいた「半農半学」という都市型農業を実践し学び得た知識を後輩に伝えたいと思い、アーバン・パーマカルチャープロジェクトにサポート役として参加しています。同時に、ロハスカフェARIAKEで出た食材の切れ端から堆肥をつくり、土の成分を分析し、野菜の成長にどう影響が出るかという卒業研究を進めています。食料自給率や環境問題など、日本の将来を考えたとき、循環可能な資源の確保は欠かすことのできない大きな課題ですが、このプロジェクトが解決の糸口になればと思っています。


 
環境システム学科 4年
吉竹 勇太朗さん

吉竹さん

 

担当教員の声
明石准教授
 

工学部 環境システム学科 准教授
明石 修


アーバン・パーマカルチャープロジェクトでは、循環型システムを確立し、持続可能な農的な暮らしを実践して、社会へと発信していくことを目指しています。環境破壊やエネルギーの浪費が進む都市のど真ん中で、持続可能な社会づくりを実践できれば、新たな循環の仕組みがうまれ社会が進歩できると思います。学生達は、菜園やミツバチの飼育、コンポストや雨水利用など自分の興味があることを実践していて、そのために必要な専門知識やプロジェクト運営など、自分たちで考え、企画を練り、実際に行動に移すなかでアクティブに学んでいきます。プロジェクトは、スタートしたばかりです。どうすれば、生きとし生ける全てのものが、豊かに暮らせる社会を築くことができるかを、学生と挑戦していきます。


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