「世界の幸せをカタチにする」
学生たちの挑戦 Vol.7

2018.1.1 <世界の幸せをカタチにする。><学生たちの挑戦>

山梨県西桂町×武蔵野大学
〜長期フィールド・スタディーズ〜

富士山の麓に位置し、おおよそ5,000人が暮らす山梨県西桂町。町の中心を、山中湖が水源の桂川が流れ、自然豊かな町である。
春夏秋冬を問わずハイカーに人気の「三ツ峠」は、町を走る鉄道の駅名にもなっている。
町の伝統工芸品は、西陣織と並び称されるほど、高い品質と美しさを誇る「甲州織」で、西桂町を含む郡内地方※で、1000年も受け継がれている。

※山梨県東部地域を指す呼称

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地域福祉推進・地域活性化プロジェクト

本年度から、本学と長期フィールド・スタディーズの連携がスタートした西桂町。17名の1年生が約1カ月間町に滞在し、町が進めている地域福祉推進計画を町の方々と進める「地域福祉推進チーム」と、地域おこし協力隊の方と一緒に甲州織を使った町おこしに取り組む「地域活性化チーム」に分かれ、町の歴史や記憶、魅力を発見し、新しい価値の創造に取り組みました。

1週目は、町を歩き、お祭りの運営を手伝い、町の方々との交流を通して得られた知見と、事前学習で収集した町に関する情報の照査を行いました。
2週目以降は各チームに別れ、「地域福祉推進チーム」は町にお住いの高齢者宅を訪問し、住みやすいまちづくりのヒントや改善点を調査。
「地域活性化チーム」は、織物を小学生に体験してもらう織物教室の開催準備や運営に携わり、新たな名産品開発のヒントを探りました。町の方々と一緒に、三ツ峠山や桂川の清掃活動も行いました。
最終週には、調査や活動から見えてきた地域の課題を整理し、解決策やサービス開発の提案を町役場や社会福祉協議会、地域の方々にプレゼンテーション。その後さらに内容をブラッシュアップさせ、11月に再度西桂町に赴き提案を行いました。
学生たちは西桂町内での活動、発表ばかりでなく、北海道で開催された第47回全国社会福祉教育セミナーや摩耶祭(大学祭)などでも成果を発表し、自分たちができることを継続して取り組んでいます。

03

訪問調査で収集した地域の課題を整理

04

地域サービスを町民に提案

02

三ツ峠山での登山清掃活動

01

11月の西桂町福祉健康まつりでプレゼンテーション

東京にもどる日、「みんなたくましくなったな」と
感激したのを、鮮明に覚えています。

今回の武蔵野大生たちが、西桂町としては初めての長期学外学修の受け入れでした。高校を出たばかりで、社会人と話すことや訪問調査で住民のお宅に伺うなど、初めてのことに苦戦もしているようでした。ただ、つまずくたびに、みんなで話し合い、解決策を見つけ、またトライする経験は、大きな自信になったのではないでしょうか。帰京する日に、たった一ヶ月で、こんなにもたくましい顔つきになるんだと感激したことを鮮明に覚えています。西桂町で、たくさんの人に出会い、成長のきっかけをつかんだと思います。これからもたくさんの人に出会い、さまざまな体験を通して、自身の成長につなげてほしいと思います。
 
西桂町役場 総務課
川村 北斗さん

川村北斗さん


新たな選択肢を発見できました。

松田萌香さん

入学当初は、福祉分野で働きたいという想いはありながらも、なかなか方向性を見つけられずにいました。今回のフィールド・スタディーズで、地域福祉とはどういうものなのかを身をもって体験でき、福祉の現場で働く以外に、地域福祉全般の計画に携わるポジションでの仕事にも興味を持つようになりました。これからは、福祉をもっと俯瞰して考えられるよう勉強していきたいと思っています。
人間科学部 社会福祉学科 1年
松田 萌香さん

初めての挑戦で、少し成長できた。

はじめのうちは訪問調査に苦戦しました。うまくいかなかったことを、仲間と話し合い改善し、再びトライ。その繰り返しの中で、少しは積極性をもてるようになった気がします。私は文学部なのですが、今回の活動で、社会福祉の分野にも興味がでてきました。今後はボランティア活動などにも参加し理解を深めていきたいと思っています。

文学部 日本文学文化学科 1年
児玉 英駿さん

児玉英駿さん

 

担当教員の声

渡辺裕一教授

人間科学部 社会福祉学科 教授
渡辺 裕一


地域をフィールドに学ぶことは、ソーシャルワークを学ぶ学生にとってはもちろんのこと、それぞれが学ぶ専門分野が地域のためにどう活きるのか、地域の方との関わりにどう関係しているかを考察する機会になったと思います。学生たちは、今回の活動で共通した学びもあれば、それぞれに違う発見もあったと思います。自分とは関わりのなかった町で、人との関係を築き、多様な人たちと協働した今回の経験をそれぞれの自己実現に活かしてほしいと思います。



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