「世界の幸せをカタチにする」
学生たちの挑戦 Vol.19

2019.2.1 <世界の幸せをカタチにする。><学生たちの挑戦>

福岡県大川市
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武蔵野大学

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家具生産量日本一の大川市の
魅力を発信する。

本学では、薬学部を除く1年生全員が学外学修プログラム「フィールド・スタディーズ」に取組みます。このプログラムは、取材活動等を通じて地域が抱える諸課題の解決方法を検討・提案するもので、農業や福祉等の現場での活動を実体験する国内外のフィールドワークと、本学専任教員による事前・事後学修によって構成されています。学外学修の場を通じて、座学では得られない「アクティブな知」の獲得を目指します。
 
福岡県大川市では、「街の魅力発信プロジェクト」のプログラムを実施。2015年度から始まったこのプロジェクトは今年度で4年目。2018年度は6名の学生が8月16日〜9月13日の4週間、大川市で共同生活をしながらまちの魅力の掘り起こしと、情報発信のための映像制作に取組みました。
 
第1週目は、地域おこし協力隊のみなさんに、大川市の概要説明と市域の案内をしていただき、はじめて目にする木工職人の技や精巧に作られた作品に、学生たちは新しい発見と感動の毎日でした。第2週目以降は、自分たちの足で街を取材し、木工業をはじめとする大川市の産業に携わる方へのインタビューや写真・映像の撮影に取組みました。また、映像制作にあたっては、地域おこし協力隊員の協力を得て、大川市に移住した映画監督の完山京洪さんに、撮影技術、編集技術、シナリオ制作等について学んでいます。このプロジェクトを通じて、学生たちは、地方都市や伝統産業が抱える課題を学ぶとともに、課題解決の糸口を見出す力やこれからの専門教育での学びに求められる、思考力や発想力等を習得することができました。

職人のまち大川。

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福岡県南西部に広がる筑後平野の一角に大川市はあります。面積33.62㎢、人口おおよそ3.5万人の決して大きくないこのまちには、主要産業である家具工房や関連企業が200以上もあり、木工職人ひとりひとりが伝統の技を受け継いでいます。大川市の家具づくりの歴史は古く、その起源は1536年までさかのぼると言われます。近年では、約480年間受け継がれた木材加工技術と、海外のデザイナーとのコラボレーションで制作された作品や、全国メディアでも取り上げられた大川の技術力の高さを証明する「ネコ家具」など新しい企画にも挑戦しています。
そのほか、300年の歴史を有する発酵酢の蔵元や、日本酒の蔵元もあります。また、江戸時代の旧久留米藩と旧柳河藩の歴史を今に伝える藩境通り、国指定重要文化財である昇降式可動鉄橋の昇開橋など、多様な魅力に溢れています。

連携地域の声

いいものづくりのプロセスを、
体感してくれた。

私たちが気づけていない大川市の魅力を見つけて欲しいと思い、今年度のフィールド・スタディーズでは、大川市のPR映像を制作してもらうことにしました。約1か月間、土地勘のない街で主体的に家具職人や市民の皆さんにアポイントをとり、この街を知ろうと動いてくれた姿勢には、たくましさを感じました。ものづくりのまち大川市で、「良いものをつくる」というプロセスを体感してくれたと思っています。手探りの毎日であったと思いますが、納得ができるまで仲間と話し合うことや、現状のアイデアに満足せずに挑戦をし続けるなど、本当に積極的に取り組んでくれました。大川市のPR映像も3本も仕上げてくれて、私たちは大満足しています。これからも、今回のプログラムで体現できた積極性を生かし、色々なことを体験してください。


大川市地域おこし協力隊
古賀 亮史(あきふみ)さん

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参加学生の声

大川市の魅力と、メンバーの個性が
詰まった映像に仕上げたい。

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高校生の頃から本が好きで、その延長で小説を書いたり、演劇部に所属して脚本を手がけたりしていました。高校在学中に地元のPR動画の制作に携わる機会があり、脚本から撮影まで経験しました。この経験を生かして、大川市のために何か貢献できるのではないかと思い参加しました。「テレビCMのような短映像をシリーズ化する」、「インターネットで拡散されるような話題性を持たせる」など、アイデアはたくさんあります。そこに取材活動での感じたことを反映させることで、視聴者に「大川市に行ってみたいな」と思わせることができるかがポイントであると思っています。今回参加したメンバーも多様な学部構成となっていますので、それぞれの専攻を生かして活動ができ、新たな発見をすることもできました。

 
文学部 日本文学文化学科 1年
村上 日菜さん

大川の未来を変える映像をつくりたい。

将来、出版関係に就職したいと考えており、その糧になればと大学の勉強と平行して、シナリオ創作などの活動をしています。このプログラムは、シナリオに加えて、映像制作を映画監督から直接学べることに魅力を感じて参加しました。取材を進めるなかで、見えてきた課題のひとつに、伝統技術の担い手不足があります。今回制作した映像には、私たちが実際に体験した組子の製作過程を取り入れ、ものづくりの素晴らしさにフォーカスをあてました。一人でも多くの方に、ものづくりの素晴らしさが伝わり、次世代のものづくりを担う若い世代を大川市に呼び込めるよう精一杯頑張りました。

 
人間科学部 社会福祉学科 1年
須藤 優一さん

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大川市は魅力で溢れていて、
整理が難しいです。

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大川市での活動が進むにつれて、「この街には本当に魅力がたくさんつまっている」との思いが強まりました。職人のみなさんを取材する際に必ず質問したことは、「ものづくりで負けないところはどこですか?」。同じ街で仕事をしていても、また同じ業種であっても、同じ回答は二つとなく、職人の強いこだわりやプライドを肌身で感じることができました。一方、日々追加されていく情報の整理には多くの労力を要しました。何を伝えたいか、伝える順番はどうするかなど、メンバーと連日連夜悩み、議論を交わしました。この1か月で鍛えられた様々な情報を統合し発信するスキルは、専攻分野である教育においても必ず役立てることができると思います。そして、プログラム終了後も大川市とつながっていきたいとも思っています。

 
教育学部 児童教育学科 1年
新島 義久さん

2020年には世界の方々に
日本の、大川の魅力を発信したい。

2020年、その時私は有明キャンパスで勉強しています。様々な活動でボランティアとして携わり、海外からの観光客に日本の魅力を紹介していきたいと考えています。大川市は私の出身地に近いこともあり、まず地元の魅力から勉強し直そうと思い、このプログラムに参加しました。木工家具をはじめとする地元の産業や名所旧跡を訪れたり、幅広い世代の地元の方からお話を聞くことで、大川市への理解を深めることができました。同時に、私の生まれ育った街や今住んでいる街なども、もっと視点を広く捉えると私たちが見落としている魅力的な「もの」や「人」人がたくさんあることに気がつきました。このプログラムで養われた見つけ出す力と、整理して届ける発信力を生かして、日本の魅力を世界中に伝えていきます。

 
人間科学部 人間科学科 1年
今石 舞さん

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情報を見る側から、発信する側へ。
責任感とやりがいを感じています。

入学直後のフィールド・スタディーズの説明会で、大川市役所の方から直接プログラムの目的や大川市の魅力を伺い、その熱意に心を動かされて参加しました。事前学習で大川市を調査したときは、木工家具の情報しか見つけることができませんでした。しかし、実際に大川市に来てみると、木工家具以外にも素敵な名産品がたくさんあり、それらのものづくりに携わる職人さんのこだわりや心意気に触れることができました。今回の映像制作では、そのひとつひとつにスポットライトをあてることで、これまでとは一味違う大川市を紹介しようと心がけました。いつもは、情報を受信する側。今回は発信する側。責任の大きさを感じました。

 
教育学部 児童教育学科 1年
西山 宗太さん

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早くも学部での学びを
実践する場がきました。

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学外での学修でも、学部での学びや就職など、将来の自分に役立つ経験がしたいと考え、このプログラムを選択しました。大川市のプログラム「街の魅力発信プロジェクト」は、自主性が高く、自由な発想でアウトプットまで学生である自分たちの力で完結させることが求められています。映像編集に関する知識・経験がなかったので、完山監督に教えていただいたことを習得するとともに、今の自分自身の知識をどのように映像に反映できるのかも重要な要素だと思っています。映像をつくる目的は「映像を見た人に大川市にきてもらうこと」。旅行者は、何を求めているのかなど視聴者の心理を意識してアプローチしました。

 
経済学部 経営学科1年
菊地 結さん

福岡県大川市×武蔵野大学

関連リンク

福岡県大川市 公式WEBページ
http://www.city.okawa.lg.jp/
 
フィールド・スタディーズ(長期学外学修)
https://www.musashino-u.ac.jp/academics/basic/career_education.html
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