「世界の幸せをカタチにする」
学生たちの挑戦 Vol.5

2017.10.1 <世界の幸せをカタチにする。><学生たちの挑戦>

学部横断型ゼミナール(サブ・メジャーゼミ)

本学では、学部を横断した学生たちが集い、既存の科目の領域を超えた内容を実践的に学ぶサブ・メジャーゼミ(2~3年次)を受講することができます。通常の講義に加え、企業や自治体等と連携、協働して企画した長期インターンシップやフィールドワークに取り組みます。現在は13のゼミが開講されており、夏休み等を活用して、約80名の学生が長期学外学修に参加しています。事前学修を経て現場を訪れ、訪問先の方々と共に活動。地域や組織の課題を見出し、その解決に向けて実践的に学んでいます。

鹿児島県徳之島 × メディア制作表現ゼミ

文学部の土屋忍教授と映画監督でもある小谷忠典客員教授によるメディア制作表現ゼミでは、1年以上をかけて学生全員が映画の製作・上映に取り組みます。前期には、各自が自らの過去の記憶と向き合い、鹿児島県徳之島を舞台にしたシナリオを作成。その後、20日間ほど徳之島に滞在し、井之川集落を拠点にして撮影を行いました。彼の地に受け継がれる「浜下り」「夏目踊り(県指定無形民俗文化財)」「ネンケ」「ハマギノ」、田植え再生プロジェクト等を体験し、そこで出会った島の方たちには俳優としてもご協力いただきました。毎日、様々な形でご指導を賜り、徳之島という土地の記憶に触れ、その文化の一端を学ぶことができました。帰京後は、映像編集を通して再び徳之島と向き合い、学びなおし、島への理解を深めていきたいと思います。

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ここでの体験を帰ってからも大切にしてほしい。

保さん

井之川駐在員・区長 / 井之川夏目踊り保存会会長
保 和廣さん

徳之島には、都会では希薄になってきている「人の繋がり」がしっかりと根付いています。繋がりを守るために、長年続く「夏目踊り」など、島独自の文化を大切に受け継いできました。私は伝える側として、ただ踊りが受け継がれているだけでなく、仲間や家族を想う気持ちを大切に伝えています。徳之島で感じた温かさを東京でも大切にしてほしいと思っています。

島の人と話し、学びとってください。

徳之島町文化協会会長 / 徳之島町文化財保護審議会会長
町田 進さん

毎日、朝から晩まで活動する姿には感心していますし、みなさん、素直だなと感じています。綺麗な海やサンゴなど、東京暮らしのみなさんには珍しいものが多いのか、島に興味があるようで嬉しく思います。活動を通して、人を想いお迎えすることを大切にする島民の生き方や、島民が大切にしてきた文化を学び、人生の糧にしてほしいです。

町田さん


「自分と向き合った」と誇れる作品にしたい。

永濱まどかさん

文学部 日本文学文化学科 3年
永濱 まどかさん

作品づくりは楽しいですが、自分で掲げたテーマの難しさをつくりながらすごく感じています。どう表現すれば気持ちが伝わるかゼミ生同士で議論しながら撮影しています。来島してすぐに参加した、島の伝統行事である「夏目踊り」など、徳之島の文化や人からヒントを得ることもあります。納得いく作品に仕上げることがきっと成長に繋がると思っています。

初めて自分と向い合う経験をしています。

法学部 法律学科 4年
澤口 寛人さん

父親の期待に応えられているのか?高校3年ごろからぼんやり悩んできました。そんな自分のモヤモヤした気持ちの答えを、徳之島の伝統文化の闘牛を育てる親子のドキュメンタリーづくりから見出そうと思っています。島の方々は、優しく、島一つが大きな家族のようです。撮影を通し、たくさんの島の優しさや温かさに触れています。必ず答えを見つけ出します。

澤口さん


担当教員コメント



土屋教授

文学部 日本文学文化学科 教授
土屋 忍

このゼミでは、「自学・自立・自由」を追求し、表現行為を実践します。自ら学び、自らの力で立ち、自らを由とする。そのために(その上で)、離島を訪れ豊かな文化を学び、かけがえのない〈私〉の記憶の映像化を各自が試み、相互の協働(撮影実習)を通じて利他を知り、自己の客観視を目指します。




小谷客員教授

映画監督 / 武蔵野大学客員教授
小谷 忠典

自分がこれまで経験した記憶をどう表現するか。テーマは簡単ではありませんが、自分が納得できるまで考え、念入りに映像化する中で、自身を客観視できればと思っています。離れて見ることで、辛かった記憶や向き合いたくない体験に、「生きる力」を見出してほしいです。




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