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人間科学科 

教育の目標

  • 人間の心理、生命、社会行動を科学的方法論にもとづいて研究し、人間が直面する諸課題を人間尊重の立場にたって実践的に解決できる人材の輩出を目指す。
現代は、理系、文系、医系などという従来の分断的な領域区分によるアプローチでは人間をより深く理解することはもはやできない時代となりつつあります。このような状況に鑑み人間科学科では、平成23年度までの「人間関係学科」という名称を改称して、仏教精神の「人間尊重」を基本としつつ、従来各専門分野に分断化された学問や研究を「人間」という全体像としてより広い総合的な視点から科学的に把握することによって、現代社会の諸問題を探求して解決する能力を有する、真に教養と実践力のある自立した社会人・職業人を育成することを目指すことを鮮明にしました。そして、学生はその教育目標を4年間の学習により達成して卒業後に様々な職業に就くことになりますが、職業とは単なる生活の手段だけではなく、自己実現の場でもあり人間完成の場でもあります。職業人として的確な判断力をもち、責任感に貫かれた、活力のある人になってこそ人類の未来のために建設的に貢献することができます。このように人類の未来をより良く豊かなものにする偉大な事業に参画することのできる人材を育むことが人間科学科の目標なのです。

 

育成する学生像

 上記の目標を達成するために人間科学科では具体的には以下に掲げるような能力を有する人材の育成を目的として、そのための様々な選択コースとそれぞれに対応したカリキュラムを用意しています。

□人間尊重

 建学の精神である仏教における慈悲の心に裏付けられた人間尊重の倫理・道徳観を有する。

□科学的な人間理解力

 科学的、論理的な思考能力を身につけ、人間の心理・生命・社会行動などの専門知識に依拠した総合的な人間理解力を有する。

□コミュニケーション力

 様々な人々と共感・協調して相互理解を深める中で自己表現ができる豊かなコミュニケーション力を有する。

□課題洞察力

 人間が直面する諸問題に対して多角的・科学的な視点から現状を分析し、目的や課題を明らかにできる深い洞察力を有する。

□実践力

 把握した目的や課題に積極的・主体的に取り組み、解決のための強いリーダーシップと実践力を有する。

 

カリキュラム編成の方針


□1年次

平成22年度から導入された武蔵野BASIS、セルフディベロップメント、キャリア開発の各プログラムに基づいた全学共通の学士力を養う基礎科目を1年次に習得します。また、学科基礎科目である「人間学入門」、「人間科学基礎」などを通じてこれから学ぶ各分野とその概要について習得します。


□2・3年次

専門科目として人間学基幹科目群、臨床心理科目群、産業社会科目群、生命・健康科学科目群、精神保健福祉科目群などの中から学生自身が考える将来の進路を勘案しながら必要な諸科目を履修して習得することができます。そのため、これらの科目群では基礎的な科目を1・2年次に配当し、より専門的・応用的な科目を3・4年次に配当しています。また、2年前期に始まる「基礎ゼミ」ではゼミ選択のための予備知識を習得してゼミを選択することになります。そして2年後期から始まるゼミ活動に参加し、4年次から始まる「卒業研究」、あるいは精神保健福祉士実習のための準備を行います。


□4年次

4年次には学部における学習の集大成として学生全員がゼミ担当教員指導の下に卒業研究、あるいは精神保健福祉実習を行い、責任ある職業人・社会人として必要な専門的な実践力を習得します。

教育体制


□クラスアドバイザー制度

 学生は各クラスに分かれ、演習を中心とした少人数制による授業を実施しており、また、1年~4年次には各クラスの専任教員が各クラスアドバイザーとして学生からの様々な相談にのり、きめ細かく指導を行うクラスアドバイザー制度が実施されています。

□進路選択支援

 1年次には全専任教員によるオムニバス形式での「人間学入門」があり、人間科学が対象とする学問領域とその内容概略を学び、2年前期には「学科基礎ゼミ」により専門領域の基礎を広く学ぶと共に希望ゼミを選択し、今後の進路決定のために必要な知識を習得します。2年後期には選択したゼミにおける活動を始め、3年次にはゼミの専門領域において「卒業研究」、あるいは精神保健福祉士実習のための準備として配当された「人間論演習」を習得し、4年次には学部教育の集大成としての「卒業研究」、あるいは精神保健福祉士実習を実施します。

□語学学習支援

 国際的なコミュニケーション能力向上のために、とりわけ語学学習に力を入れており、また、語学留学、語学研修、海外インターンシップなどの諸制度も充実しています。

□資格取得支援

 精神保健福祉士、認定心理士、生理人類士2級、スポーツ指導者、司書、公務員などの様々な資格取得を支援するプログラムが用意されています。

□大学院進学支援

 武蔵野大学大学院の修士・博士後期課程への進学に力を注いでおり毎年大学内外から約20名の学生が大学院へ進学します。また、大学院へ進学するために必要な学力を養成することを目的とした科目が幾つも用意されています。これらを基にして大学院において臨床心理士1種指定校としての臨床心理士や生理人類士準1級などの資格を取得する学生も多く、またそのための模擬試験や対策講座を開催するなど様々な支援を行っています。

進路モデル

 選択する履修科目群によって進路モデルの代表的な例として以下のようなものが挙げられます。

人間学基幹科目群

公務員、地域社会リーダー、図書館などの社会教育、
マスコミ関係、企業の人事・管理・営業部門、
ホテル産業、旅行産業、航空産業

臨床心理科目群

心理判定員、法務教官、家裁調査官、各種相談員、
児童自立支援専門職、スクールカウンセラー(院進学)、
認定心理士、臨床心理士(院進学)、臨床発達心理士(院進学)、福祉・医療産業

産業・社会科目群

公務員、企業の営業・企画・調査・開発部門、
産業カウンセラー、企業の研究・開発(院進学)、生理人類士2級

生命・健康科学科目群

スポーツ指導者・コーチ、企業の企画・調査・開発部門、
研究・開発(院進学)、バイオ・食品産業、生理人類士2級

精神保健福祉科目群

精神保健福祉士、精神保健・医療・福祉産業

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