4年制大学で心理学の基礎を一通り学ぶことにより得られる資格で、公益社団法人日本心理学会から授与されます。この資格をとれば「心理学」という名前のつかない学部・学科を卒業していても、心理学の専門家として仕事をするために必要な基礎学力と技術を持っているということが証明されます。
卒業後に申請することにより取得できますが、3年生までに所定の単位を履修し終えた人は、4年生になってから申請すれば仮認定書をもらうこともできます。なお、この資格は、提出された書類をもとに日本心理学会が審査・認定するものなので、科目によっては認められない場合があります。取得を考えている人は、余裕をもって科目履修することを勧めます。人間科学科では資格取得に必要な科目がたくさん開講されていますので、これらを履修すれば「人間論演習(ゼミ)」の指導教員が心理学の専門家ではなくても資格取得は可能です。
以下に、本年度開講される科目をあげますが、年度によって科目名や担当教員が変わっている場合がありますので、わからない場合にはアドバイザーの先生に相談してください。また、認定心理士についてより詳しく知りたい人は、日本心理学会ホームページ(http://www.psych.or.jp)の「認定心理士の資格を取得したい方」の項目を見てください。
なお、以下は2008年(平成20年)4月1日からの基準(第4版)です。
領域区分 | 必要単位 | 本学開講科目 | 単位数 |
---|---|---|---|
(a) 心理学概論 | 4単位以上 | 心理学概論Ⅰ | 2 |
心理学概論Ⅱ | 2 | ||
(b) 心理学研究法 | 4単位以上 | 心理測定法 | 2 |
心理学研究法 | 2 | ||
(c) 心理学実験・実習 | 3単位以上 | 心理学実験実習1 | 2 |
心理学実験実習2 | 2 | ||
基礎科目小計 | 12単位以上 |
領域区分 | 必要単位 | 本学開講科目 | 単位数 |
---|---|---|---|
(d) 知覚心理学 学習心理学 | 認知心理学 | 2 | |
思考心理学 | 2 | ||
学習心理学 | 2 | ||
感情心理学 | 2 | ||
(e) 生理心理学 比較心理学 | 生理心理学 | 2 | |
(f) 教育心理学 発達心理学 | 発達心理学1 | 2 | |
発達心理学2 | 2 | ||
児童心理学 | 2 | ||
(g) 人格心理学 臨床心理学 | 人格心理学 | 2 | |
臨床心理学 | 2 | ||
児童臨床心理学 | 2 | ||
犯罪心理学1 | 2 | ||
犯罪心理学2 | 2 | ||
心理臨床アセスメント論 | 2 | ||
心理療法論 | 2 | ||
臨床心理学特殊演習 | 2 | ||
精神分析学 | 2 | ||
心身医学1** | 2 | ||
心身医学2** | 2 | ||
(h) 社会心理学 産業心理学 | 社会心理学1 | 2 | |
社会心理学2 | 2 | ||
対人行動論1 | 2 | ||
対人行動論2 | 2 | ||
集団心理学1 | 2 | ||
集団心理学2 | 2 | ||
文化心理学 | 2 | ||
家族心理学1 | 2 | ||
家族心理学2 | 2 | ||
産業・組織心理学1 | 2 | ||
産業・組織心理学2 | 2 | ||
コミュニティ心理学 | 2 | ||
オフィス環境心理学 | 2 | ||
選択科目小計 | 16単位以上 |
※上記の科目一覧は大学からの一括申請用のものです。個人で申請する場合は、上記の他に認められる科目もあります。
領域区分 | 必要単位 | 本学開講科目 | 単位数 |
---|---|---|---|
(i) 心理学関連科目 卒業論文・卒業研究 | 卒業論文**** 卒業論文演習1**** 卒業論文演習2**** (旧:卒業研究****) | 4 |
*「人間論演習」も担当教員の専門領域において資格科目として認められる。
<人間論演習について>
※1 4年次の一括申請制度を利用する学生は、「人間論演習」は"資格科目"にカウントしないこと。
(卒業後に個人で申請する際は、「人間論演習」は"資格科目"としてカウントできます)
※2 「人間論演習」は担当教員の専門領域が"心理学系の教員"であれば認められます。
(資格科目にしたい学生は、必ず履修前に担当希望教員に確認すること)
**副次科目(単位の1/2だけが認定の対象になる) 副次科目だけでその領域の単位を満たすことはできない。
***「基礎科目」「選択科目」の合計単位数が36単位以上ならば、この科目はなくてもよい。
****「卒業論文」「卒業論文演習1」「卒業論文演習2」(旧:卒業研究)は指導が心理学を専門とする教員であること。また、テーマは心理学に関連したものであること。
上記の各基準を満たし、かつ総計36単位という基準を満たせば認定されます。
心理学系教員以外の「人間論演習」や「卒業論文」「卒業論文演習1」「卒業論文演習2」(旧:卒業研究)を履修していても、条件を満たしていれば申請できます。 その場合、申請時にこれらの4科目は記載しないでください。 |
「 認定心理士申請書類」の送付を希望する場合は、下記口座へ1,500円を振り込んでください。振り込みが確認されると、書類一式と申請の手引きが送られてきます。
郵便振替口座 00180-4-543408
加入者名 公益社団法人日本心理学会認定委員会
送られてきた申請書類に必要事項を記入し(様式3はMUSCATからもダウンロードできます)、審査料(10,000円)の振込控のコピーとIDカード用写真(手引き参照)を様式4に貼り、人間科学科事務室に提出してください。
とりまとめて大学で認定委員会に送ります(個人で委員会に送ってもかまいません)。認定通知が来たら認定料(30,000円)を送金すると、公益社団法人日本心理学会認定心理士認定証とIDカードが送られてきます。