武蔵野大学 > 工学部

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工学とは、自然科学・社会科学の知見を利用して人間の幸せに貢献する学問です。武蔵野大学工学部は、その原点に立って「持続可能な社会」構築をキーワードに、環境システム、数理工学、建築デザインの各分野でその専門性を追求するとともに、世の中の問題を発見し、その要因を多面的な視点から評価・分析し、解決策を見出し、そして具体的な形として提案・実践していきます。そのためには「工学の専門的な知識を養い、持続可能な社会に向けて主体的に参画し、工学的手法により課題解決できる人材」が必要となります。技術を追求するスペシャリストと社会に内在する問題をひも解き、解決法を導き出すゼネラリストの育成を目指します。

持続可能な社会構築に向けて、環境科学の専門能力、幅広い環境関連分野の知識を身につけ、システム思考をもって主体的に社会参画し、社会を啓発する意欲を持っている人材を育成します。環境システム学科の特徴を示す6つのキーワードがこちらです。
「文理融合カリキュラム*1」 
「システム思考*2」 
「環境マネジメント*3」
「社会を啓発する*4」 
「主体的な学び*5」 
「学びの共同体*6」

 数理工学の専門能力を身につけ、持続可能な社会構築に主体的に参加する人材を育てます。

(1)柔軟な思考をもつ人材の育成

数理の基礎的な力をもとに、数理工学的手法を習得し、幅広い視野をもち、未知の問題に取り組むことのできる柔軟な思考を養います。

(2)現象数理を扱う人材の育成

自然現象・社会現象の本質を抽出して数理モデルを構築し、その数理的解析から得られる知見をシステム設計に応用することができる能力を養います。

(3)構造数理を扱う人材の育成

たとえば、輸送問題におけるネットワーク形成や、拠点の最適配置に必要な代数的な考え方を学び、実践できる能力を養います。

(4)統計数理を扱う人材の育成

蓄積されたビッグデータからデータ同士の相関関係などを分析し、問題の本質を捉えた上で課題解決できるデータサイエンティストを育成します。
 将来の進路

  • 製造業、金融機関、情報産業、データサイエンティスト
  • 国家・地方公務員、中学校・高等学校教諭 (数学)、大学院進学

本学科が扱う対象は、家具やインテリア空間から、ランドスケープや都市空間にいたるまで、実に幅広い領域です。そうした広範な世界を相手にするためには、まず軸足となる「建築」という専門性をしっかりと身につけることが大切です。そのために、「設計製図」を中心とした多くの課題が用意されていますが、それらに共通することは観念を具体化するということです。思うこと、想像することは容易ですが、形にするためには訓練が必要です。それを課題という形で繰り返します。本学科の学びは、この訓練の積み重ねという理念で成り立っているものと考えてください。また「建築」は人間のためにつくり出される環境ですから、人間と環境に対する深い理解と尊重なくしては、存立しえないものです。悲しみも苦しみも、あるいは嬉しさや楽しさも大いに体験してください。さまざまな経験を通して、自分に適したデザインの世界を発見することを望んでいます。
 

















環境システム学科の特徴を示す6つのキーワード 

*1文理融合カリキュラム
環境問題を思い浮かべてください。科学的な側面だけでなく、政治、経済、哲学など、様々な側面から環境をとらえなければ理解することも問題解決も望むべくもありません。
環境システム学科では、文理融合のカリキュラムを採用しています。理科系、文科系といった固定概念から脱却し、専門的な学問領域の枠を超えた知の融合を実践することで持続可能な未来の創造を使命とする人材を育成します。

*2システム思考
システム思考とは「システム」という概念を用いて、対象全体を統一的、または包括的にとらえる思考法です。例えば、ある働きや活動を示すものが、一群の構成要素を内包し、互いに依存・作用し合い、連携して機能を果たすことで、秩序ある集合体となるのがシステムです。その内部構造や機構から一部を取り出しても全体を理解することができません。個々の構成要素ではなく、その全体の関連性に注目する。この思考様式がシステム思考です。
環境システム学科では、理論と実践の両面からシステム全体の構造からとらえ直し、持続可能な未来を創造する力を身につけてもらいます。

*3環境マネジメント
環境マネジメントとは、企業やその他の活動団体の主たる活動や付随する活動で、環境への負荷をできるだけ下げるための運営上のさまざまな仕組みをつくり、改良を重ねることで効果を高めるやり方をいいます。その活動はみせかけやまやかしの「エコ」ではなく、真に効力があるかといった質の吟味や、その活動に多くの人たちが参画でき継続して行える、すなわち量を確保できるように改良を重ねていく必要があるのです。そのためには、「問題発掘」、「事前調査」、「ディスカッション」を経て「企画提案」し、実際に「実行」してみる、そして得られた結果をまとめて「報告」し、「評価」を受け、「見直し」をして「再挑戦」といったプロセスが欠かせません。机上の知識ではない実践的な解析力、環境マインドを持った常に前向きの行動力を伴う環境マネジメント能力を育みます。

*4社会を啓発する
「社会を啓発する」とは、広義での環境教育や「持続可能な開発のための教育(ESD※)」を指しています。持続可能な社会を創造する基盤である「教育」の担い手を育成するために、体験型教育手法や協同学習理論を応用した「自然環境教育演習」等の実践的な授業科目を用意。狭義の環境教育の場に留まることなく、企業等のCSR活動、科学ミュージアムなど様々なフィールドで熱き環境マインドで人々を啓発する人材を育成します。学校教育における環境教育・ESDの推進者を育てるべく、高等学校・中学校教諭一種免許状(理科)が取得できるカリキュラムを用意。数多くの卒業生が、環境学を強みとする理科教員として全国の学校現場で活躍しています。
※ ESD: Education for Sustainable Development

*5主体的な学び(アクティブ・ラーニング)
環境システム学科は自由闊達な学科風土を特徴としており、学生は自主自律の精神にあふれているといわれています。この学科風土を醸成する源泉は、「環境プロジェクト」と「総合研究」です。環境プロジェクトは、「問題解決型授業PBL:Problem Based Learning or Project Based Learning」や「アクティブ・ラーニング(主体的な学習)」等の先進教育手法を取り入れた授業計画となっており、環境学の学びは自主的な活動が基礎になることを体験し、さらに環境活動の実践と専門知識の水準向上や地域社会における環境課題の発見法や解決法を身につけることをめざしています。総合研究は、学生の自主的な学修活動を大いに推奨し、成果が上がった場合には単位として認める制度です。
このような学科風土で育った環境システム学科の卒業生は、将来予想が困難な時代においても、主体的に生涯学び続け、どんな環境においても“答えのない問題”に最善解を導くことができる能力を、多彩な分野で活躍することが大いに期待されます。

*6学びの共同体
環境システム学科には近隣の小中学校、科学ミュージアム、民間企業のCSR部門、地方自治体、NPOなどから環境活動のコラボレーションの依頼が多数寄せられています。生きた環境学を学ぶ絶好の機会ととらえて、それらのオファーを積極的に進めることを学科のポリシーとしています。多様なセクターと協働で推進する環境行動の実践を通して、在学する学生だけが学び成長するのではなく、教員も学び、地域コミュニティ、連携先企業、NPOも共に学び成長する「学びの共同体」があります。

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