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2020.03.27

【重要】1学期(4月9日~5月28日)の学修(授業)について

武蔵野大学は、東京都知事による3月25日夜の緊急会見「新型コロナウイルス感染症に対する対応方針について」を受け、強い危機感を覚えました。このウイルスの特徴のせいで、若年層(15~34歳)を中心とした症状の軽い患者集団(クラスター)が、無自覚のままに日常行動をとるうちに、重症化するリスクの高い人に感染を広め、結果として高齢者や基礎疾患のある方をはじめ多くの人びとの命を危険に晒すことになる旨の指摘がなされたことは、首都東京にある本学として、憂慮すべき事態と受け止めました。
 
事態の終息が見通せない現下、今、本学が果たすべき社会的責任は、新学期に向けて学生の学びをスタート・継続させる体制を整えたうえで、学生に対し「一人ひとりが自らの行動を顧み、日常行動を自粛することが、多くの人びとの重症化を食い止め、命を救うことに貢献する」旨の啓発です。
 
そこで、本学の令和2年度前期の教育・学修活動は、患者集団(クラスター)発生リスクを徹底的に抑制するための対策として、去る3月23日にお示しした「新型コロナウイルス感染拡大に伴う、ガイダンスおよび授業の対応について」の方針をさらに強化し、改めて以下6点の措置を講じることを基本方針として定めました。
  1. 1学期[4月9日(木)~5月28日(木)]は、対面形式による授業は行わず、➀授業の代替対応(課題・レポート等)と②オンライン授業による学修を併用した教育を、科目ごとに判断して行います。
    新型コロナウイルス感染症拡大がより深刻な諸外国の大学では、オンラインによる授業対応が急速に進んでいることに鑑み、本学においても事態の長期化を見据えたオンライン授業導入は不可避との結論に至りました。
     
  2. 教室における対面形式による授業の解禁時期は、都内の感染者数等の状況を総合的に判断して決定します。
     
  3. 1学期の学修は自宅で行うことを原則とします。
    ご自宅にインターネットで学修できる環境(定額制のWi-Fi等)・設備(理想はカメラとマイク付きのパソコン)がない場合は、ご家族の理解とご協力を賜って、速やかに準備してください。
    インターネットに接続できる環境を求めて外出することは、厳に慎んでください。
     
  4. 1学期前半[4月9日(木)~4月30日(木)]の期間は、次の2点の学修活動を行います。
    ①課題・レポート等による授業の代替対応
    ②オンライン授業の環境に慣れるためのガイダンスを含めたトライアル(全学的にオンライン授業に移行するための教育的準備学修)
     
  5. 1学期後半[5月1日(金)~5月28日(木)]の期間は、本格的なオンライン授業を実施します。
    本学の大多数の授業科目が、これを機に初めてオンライン授業を行うことになります。
    4月の学修期間に、教員と学生がともに協力してオンライン授業の試行錯誤を経験したうえで、5月から本格的にオンライン授業へと移行します。
     
  6. 4月中は不要不急のキャンパス登校・入構は控えてください。
    また、全教員についても所属長が特に必要と認めない限り、学生と同様の扱いとします。
 
※今後、国内における新型コロナウイルス感染症の状況を注視しながら、適時適切に変更判断を行う可能性があります。大学から発信する最新情報を常に確認してください。
※1年生には、履修登録後に改めて授業のご案内をいたします。
これは、武蔵野大学に関係する皆様に対する学長からの「指示」(要請より強い)として受け止めてください。武蔵野大学は、関係者の感染リスク回避をはかるとともに、首都東京での感染拡大を最小限にとどめる社会的責務を果たしながら、事態の長期化が予想される中で、教育の質を維持する最善の方策を選択できるよう尽力いたします。

そして、オンライン授業に関しては、新型コロナウイルス感染スピードの速さに対し、本学の導入準備が十分に追いついているとは言えません。より良い方法を求め、試行錯誤をしながらオンライン授業をスタートさせることになります。この危機を乗り越えるために、教員と学生がオンライン上での対話を通じて、ともに新しい価値を生み出していく共創(Co-Creation)の意識で授業に参画してください。どうぞ、ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
 
武蔵野大学の建学の精神は、仏教の根本精神である「四弘誓願」(しぐぜいがん・ほとけのねがい)を基礎とする人格教育です。
いきとし生けるものが幸せになるために (度)
わたくしの「ひとりよがり」のこころをきよめ (断)
正しい道理をどこまでもきわめ (学)
生きがいのある楽しい平和の世界をうち立てたい (成)
現代社会に生きる私たちに求められる教養は、弱い人の立場に立ち、自分にできる貢献は何なのかを考える想像力と実践力でしょう。
 
今こそ、武蔵野大学に関係する皆様お一人おひとりが、世界で起きている現実を能動的に感じとり、世界的課題を自分のことと受け止め、世界の痛みを感じとる感覚を研ぎ澄ませて行動することを切に願います。
令和2年3月27日
武蔵野大学
学長 西本 照真

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