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2023.05.19

学修における生成系AI(ChatGPT等)活用に関する注意事項

学生のみなさんへ
 
近い将来、AI技術の進化や普及により、社会のあり方に様々な影響が出てくることが予想されています。昨今においては、ChatGPT等に代表される生成系AIが大きな注目を集めており、情報収集やプログラミングといった場面で、人間とAIが対話的に協働しながら仕事を行うツールとして活用されはじめています。
 
本学では、データサイエンス学部におけるAI研究はもちろん、その他の全学部学科においてもAI副専攻を設けており、AI技術の知識とスキルを実践的な学修方法によって身に付け、生産性を飛躍的に高めるAIツール等を使いこなせる人材の育成を目指しています。
 
一方で、このようなAIツール等を十分な理解が無いまま、安易に利用することは、多くの課題があることも事実です。学修における生成系AI活用に関する注意事項を以下に挙げますので、十分に把握し注意してください。
 
  1. 自分で考える力をつけるために
    新しい発見をはじめとする探究的な活動を可能にしてきたのは人間の知性です。自らの思考力や表現力を鍛え、課題解決に取り組むことこそが大切ですから、安易な利用によって自分が成長するための機会を自ら損なうことのないように注意してください。
     
  2. レポート等の作成における注意点
    レポート等の作成においては、生成系AIの回答をそのまま書き写してレポートとして提出することはできません。書籍やネット上の文章(ChatGPT等を含む)をあたかも自身の言葉のように書き写した場合は、盗作や剽窃といった不正行為にあたりますので、そのようなレポート等を提出することがないよう注意してください。
    なお、授業における生成系AIの利用方法や取り扱いについては、授業担当教員の指示に従ってください。
     
  3. ファクトチェックの重要性について
    生成系AIの回答には誤った情報が含まれている可能性があります。ツールとして活用する側が、常に批判的思考をもちながら検証・考察し、判断をする姿勢が必要となります。
     
  4. 個人情報、機密情報の入力禁止について
    生成系AIの入出力情報は、情報の漏洩につながる危険性があります。また、生成系AIが出力した情報の中には、著作権を有するものが含まれており、その利用にあたって著作権侵害となる可能性があります。このようなセキュリティ上の懸念があることを認識し、個人情報や機密情報は入力しないようにしてください。
 
今後もAIを取り巻く技術発展はすさまじい勢いで社会構造を変え、教育のあり方にも変化が求められてくるものと思います。これは、AIツール等の効果的な活用方法についての応用的研究や実践的教育が必要になるのと同時に、人間本来の知性をどのように活かしていくべきかとの問いにも繋がっていくものと思います。本学では、データサイエンス学部のAI研究や学修者主体の授業実践などを通じて、引き続きこの問題の検討を進めてまいります。

武 蔵 野 大 学
学長 西本 照真
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