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認知行動療法研究所

認知行動療法研究所は、本学のブランドステートメントである「世界の幸せをカタチにする。」を臨床心理学の分野で探究し実現するため、認知行動療法に関する臨床、研究および教育・研修を行う機関として、2019年4月1日に設立されました。
近年、うつ病だけでなく、心的外傷後ストレス障害(PTSD)や複雑性悲嘆などの心的外傷ストレス関連障害や、社交不安障害などの様々な不安障害に対するエビデンスのある治療法として認知行動療法への関心が高まっています。武蔵野大学人間科学部や心理臨床センターでは従来から、PTSD、複雑性悲嘆、社交不安障害に対する認知行動療法の開発、効果検証などの研究に取り組み、また臨床家に対する研修も行ってきました。
認知行動療法研究所では、これらの実績のもとに、精神障害や心理的な問題を抱える方のためのエビデンスのある治療法として、認知行動療法の研究、臨床、教育・研修に取り組んでいきます。

活動内容


認知行動療法研究所は、以下の事業を行います。

1)研究活動

PTSD、複雑性悲嘆、社交不安障害など様々な精神障害、またそれに準じるような心理的問題に対する認知行動療法について、すでに海外でエビデンスのある治療法の発展や、あらたな開発を行うとともに、その効果やメカニズムの研究に取り組みます。

<現在行われている研究>

複雑性悲嘆に対する認知行動療法(J-CGT)

複雑性悲嘆は、大切な方を失ったあとの悲嘆が長期に遷延し、そのために著しい苦痛や生活や社会機能、対人関係の障害が起きている状態です。複雑性悲嘆に対してその効果が実証されている治療法としてコロンビア大学のキャサリン・シア(Shear, K.)教授らによって開発された複雑性悲嘆治療(complicated grief treatment, CGT)があります。認知行動療法研究所ではこのCGTを日本の臨床現場に向けて改良した日本版CGT(J-CGT)の効果研究を行っています。


日本版複雑性悲嘆療法(J-CGT)の研究では、現在研究参加者を募集しています。詳細については、以下をご参照ください。

認知行動療法研究紹介

持続エクスポージャー療法(prolonged exposure therapy, PE)

PTSDに対する有効な認知行動療法の一つです。ペンシルベニア大学のエドナ・フォア(Foa, E.)教授らによって開発されました。認知行動療法研究所では臨床活動の一環として治療を提供するとともに、PEに基づいた治療法の開発や、治療法の普及を行っています。(現在治療効果研究は終了しています。治療を希望される方は、臨床活動を参照ください)

PEの詳細については、以下をご参照ください。

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集団認知処理法(cognitive processing therapy, CPT)

PTSDに対する有効な認知行動療法の一つです。デユーク大学教授のパトリシア・リーシック教授らによって開発されました。CPTは個人療法だけでなく集団療法が開発されており、認知行動療法研究所ではCPTの集団療法の日本版マニュアルをもとに治療を提供しています。(現在治療効果研究は終了しています。治療を希望される方は、臨床活動を参照ください)

2)臨床活動

現在、PEおよびCPTを行っておりますが、直接の治療のお申込みは受け付けておりません。PTSD の認知行動療法を希望される方は、武蔵野大学心理臨床センター(https://www.musashino-u.ac.jp/rinsho/general/)にお問い合わせください。
また遷延性悲嘆症の認知行動療法(J-CGT)を希望される方は、現在研究登録は行っておりませんので、こちらも武蔵野大学心理臨床センターにご連絡ください。

研究員一覧


※敬称略(令和5年5月1日現在)
 氏 名所属等
所長中島 聡美本学人間社会研究科 教授
主任小西 聖子本学副学長、人間社会研究科 教授
研究員泉 明宏本学人間社会研究科 教授
 菊池 安希子本学人間社会研究科 教授
 城月 健太郎本学人間社会研究科 教授
 辻 惠介本学人間科学部学部長、人間社会研究科長
 矢澤 美香子本学人間社会研究科 教授
 出野 美那子本学人間社会研究科 准教授
 今野 理恵子本学人間社会研究科 講師
 福沢 愛本学人間社会研究科 講師
 佐々木 洋平本学人間社会研究科 助教
 
成澤 知美
本学人間社会研究科 助教
事務局猪俣 珠恵本学人間社会研究科 博士後期課程

お問い合わせ

認知行動療法研究所
住所:〒135-8181 東京都江東区有明三丁目3番3号
E-mail:cbtinst@musashino-u.ac.jp
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