更新(月/日/年): 05/11/2012

画像入りオリジナルパンフレット


■ 課題の概要 ■

1.この課題の狙い
Word上で画像を自在に扱った、表現力の高いWordドキュメントを作成できるようにする。

 就職してからの、企画書、提案書、報告書、説明資料、など様々なドキュメントの作成で威力を発揮します。

2.この課題で習得して欲しいこと
(1)段組
(2)Word文書上での画像の取り扱い
(3)テキストボックス
(4)行間を詰める
(5)インデント

3.内容
A4版三つ折のオリジナルパンフレットを作る。
(なぜ、これなのか?)
  ・就職後の資料作成では、Wordを使うことが圧倒的に多い。
  ・本格的な印刷物(ポスター、チラシなど)はDTPで作るが、 業務上のちょっとしたものはWordで作ることになる。
    → Wordでの表現力を高めておくと非常に役立つ。

(題材は自由である。)
   どのような用途を想定してもよい。
     ・クラブ、同好会、サークルのパンフレット
     ・自分の趣味を紹介するパンフレット
     ・自分自身を売り込むパンフレット
     ・好きなアーティスト、作家のパンフレット
     ・バイト先、家業の店を宣伝するパンフレット
     ・ゼミ、研究室をアピールするパンフレット
     ・出身地、地元を紹介するパンフレット
     ・その他、何でもOK

4.作成条件
(1)A4用紙に印刷する。
(2)三つ折にして完成させる。
(3)外側の面は、3段組で作成する。内側の面の段組は自由である。
(4)必ず使用するオブジェクト
    ・画像を1つは取り入れる。どのような画像を使用してもよい。
    ・白抜き文字を1つは作成して、使用する。
(5)文字は、縦書きでも、横書きでも自由である。混在させてもよい。
(6)縦位置でも、横位置でもデザインも自由である。
(7)次の2枚を作成する。
    ・パンフレットの外側の面
    ・パンフレットの内側の面
(8)印刷方法
    ・白黒でもカラーでもよし。
(9)ワードアート、クリップアートの使用も自由である。
(10)第7回〜第11回の授業で作成する。(約1か月)
(11)第14回目の授業で相互評価をする。

5.提出方法
(1)自宅のプリンタで印刷してもよい。
(2)第13回目の授業までに提出できれば減点はない。
(3)提出済みの課題でも、第14回授業までは差し替え可能である。
(4)第14回授業に履修者全員で相互評価を行う。

■ Word文書の書式設定 ■


(1)A4横位置に設定する
[ページレイアウト]タブの[ページ設定]で
    [印刷の向き]:横
    [余白]:ユーザー設定の余白で、余白の値を上下左右それぞれ5mmを入力して、[OK] をクリック。
(2)3段組に設定する
[ページレイアウト]タブの[ページ設定]で
    [段組]:3段
    (段の幅と間隔などの細かな設定)[段組]:段組の詳細設定(C)で自分のデザインに合わせる。

■ パンフレット作りに使える基本テク ■

1.背景色の付け方


段組の境目に関係なく、好きなサイズで背景色を設定できる。
<方法その1:図形描画を使う>
手順1 図形描画で用紙いっぱいに四角を描く。
     [挿入] タブの[図] の [図形] をクリックして正方形/長方形を選び、四角を描く。 手順2 色を付けて、枠線を消す。
    ・色を付ける。
      図形をクリックして、[描画ツール] の [書式] タブの[図形のスタイル]の[図形の塗りつぶし]をクリック:好きな色を選択
    ・枠線を消す。
      [図形のスタイル]の[図形の枠線]をクリック:「線なし(N)」
手順3 背面に配置する。
      [配置]の[文字列の折り返し]をクリック:「背面(D)」

<方法その2:色紙を使う>
手順1 Word上では背景色を設定せずに作成する。
手順2 色が付いた紙に印刷する。
<方法その3:ページの背景色を使う>:全てのページの背景色が同じ場合
手順1 [ページレイアウト]の[ページの背景]の[ページの色]をクリック:好きな色を選択
手順2 プリントの設定をする。
      [ファイル] タブ [オプション] をクリック: [表示] メニューの [印刷オプション] で [背景の色とイメージを印刷する] チェック ボックスをオンにし、[OK] をクリック。

2.テキストボックスの使いこなし


段組の境目に関係なく、好きな位置にテキストボックスを設定できる。
★テキストボックスは、オートシェープの図形と同様に、図形描画のツールバーで操作できる。

(1)枠線の変更(線の色、種類、スタイル、太さ)
<方法その1>
Word上に描いたテキストボックスの枠を選択し右クリック
[図形の書式設定]の[線の色]や[線のスタイル]で設定。
<方法その2>
Word上に描いたテキストボックスの枠をダブルクリック
[描画ツール] の [書式] タブの[図形のスタイル]の[図形の枠線]をクリック:好きな色等を選択
(2)枠内の色
<方法その1>
Word上に描いたテキストボックスの枠を選択し右クリック
[図形の書式設定]の[塗りつぶし]で設定。
<方法その2>
Word上に描いたテキストボックスの枠をダブルクリック
[描画ツール] の [書式] タブの[図形のスタイル]の[図形の塗りつぶし]をクリック:好きな色を選択
(3)影付きのテキストボックス
<方法その1>
Word上に描いたテキストボックスの枠を選択し右クリック
[図形の書式設定]の[3-D書式]で設定。
<方法その2>
Word上に描いたテキストボックスの枠をダブルクリック
[描画ツール] の [書式] タブの[図形のスタイル]の[図形の効果]をクリック:好きな色を選択
(4)枠内の透明化
<方法その1>
Word上に描いたテキストボックスの枠を選択し右クリック
[図形の書式設定]の[塗りつぶし]で「透過性」の%を適宜設定。
<方法その2>
Word上に描いたテキストボックスの枠をダブルクリック
[描画ツール] の [書式] タブの[図形のスタイル]の[図形の塗りつぶし]をクリック:「その他の色」で「透過性」の%を適宜設定。
(5)表示順番の変更
手順1 テキストボックスの枠線の上で右クリック
手順2 「最前面に移動」または「最背面に移動」をクリックして移動を指定
(6)表示位置の微調整
Word文書の図形すべてが対象となる。
手順1 [ページレイアウト]タブの[配置]をクリック→「グリッドの設定(G)」
手順2 「描画オブジェクトをグリッドに合わせる」のチェックを外す
(7)塗りつぶし効果
オートシェープの図形と同様に、グラデーションもテクスチャもパターンも使える。
画像を貼り込むこともできる。
<ポイント>
テキストボックスはテキスト(文字)のためのボックスです。テキストボックスの中に画像を挿入することは止めましょう。
画像は、[挿入]タブの[図]で任意のファイルをテキストボックス外に挿入します。

3.白抜き文字の作り方


(1)通常の四角枠での白抜き文字
<方法その1:テキストボックスを使う←通常はこの方法で作ると良い>
手順1 テキストボックスで文字を入力する。
手順2 背景に色を付ける。(「2.テキストボックスの使いこなし」参照)
     図形の書式設定で、
     ・「塗りつぶし」:色 ←好きな色を指定
     ・「線の色」:線なし
手順3 文字色を白にする。
     文字をドラッグし[ホーム]タブの[フォント]の「フォントの色」をクリック←白を指定
手順4 文字を中央に寄せる。
     [ホーム]タブの[段落]の「中央揃え」をクリック

<方法その2:表を使う>
手順1 [挿入]タブの[表]で 1×1表 を作り、文字を入力する。
手順2 表を選択し、[表ツール]の[デザイン]タブの[表のスタイル]の中の
     塗りつぶし: ←好きな色を指定
     罫線:「枠なし」
手順3 文字色を白にする。
     文字をドラッグし[ホーム]タブの[フォント]の「フォントの色」をクリック←白を指定
手順4 文字を中央に寄せる。
     [ホーム]タブの[段落]の「中央揃え」をクリック
(2)角丸の枠での白抜き文字
手順1 角丸の長方形を描く。
      ・[挿入]タブの[図形]をクリックして「角丸四角形」を選択し、角丸四角形を描く。
      ・図形をクリックし、[描画ツール][書式]の[図形のスタイル]で「図形の塗りつぶし」をクリック ←好きな色で塗りつぶす
      ・「図形の枠線」をクリック ←「線なし」or図形の塗りつぶしと同じ色を指定
手順2 白抜き文字を入力する。
      ・図形をクリックし、文字を入力する。
      ・文字をドラッグし[ホーム]タブの[フォント]の「フォントの色」をクリック←白を指定

4.行間を詰める


文字サイズを小さくして、行間を詰めるとキレイに仕上がる。指定した部分だけ行間を詰めることができる。
★通常の文字でも、テキストボックスの文字でも、表の中の文字でも、 この同じ方法で行間を詰めることができる。
これは、卒論・ゼミ論の表を美しく仕上げるテクニックでもあります。 表の文字サイズを9ポイントに設定し、2行以上になっている部分の行間を詰めると、 表が見違えるほど美しくなります。

手順1 行間を詰める対象部分をドラッグ
手順2 [ホーム]タブの[段落]で「行と段落の設定」をクリック→「行間のオプション」をクリック
    (間隔)行間(N):「固定値」
    (間隔)間隔(A):10pt〜12pt位を指定

5.図形オブジェクトの使いこなし


(1)複数オブジェクトの同時指定
複数のオブジェクトを同時に移動させるには、複数のオブジェクトを同時に指定する必要がある。

手順1 1つのオブジェクトをクリックして選択する。
手順2 Shiftキーを押しながら選択したい別のオブジェクトをクリックする。
  →複数のオブジェクトが同時に指定される。選択解除したい場合は、Shiftキーを押しながらもう一度クリックする。
(2)グループ化
複数ののオブジェクトをグループ化しておくと一括して選択できるので便利です。

手順1 「(1)複数オブジェクトの同時指定」の方法でグループ化したいオブジェクトを選択する。
手順2 [ページレイアウト]タブの[配置]の「グループ化」をクリックし「グループ化」を行う。

■ パンフレットを上手に作るコツ ■


1.文字サイズにメリハリを付ける
・見出しは大きく
・説明文は小さく

  →そのまんまの文字サイズ(10.5ポイント)では、ベタなWord文書になってしまう。

2.文字フォント(字体)を変える
太く、しっかりした文字フォントがよい。

  →そのまんまの文字フォント(MS 細明朝)では、インパクトのないベタなWord文書になる。

3.行間を詰める
説明文は行間を詰める。

  →そのまんまの行間では、行間が広い間抜けなパンフレットになってしまう。

4.行の左右にスペースを作る
方法は2つある。
(方法その1)インデントで設定する。
(方法その2)テキストボックスで文字を入れる。

  →そのまんま行の左から右までを文字で埋めると、ベタなWord文書になってしまう。
ダメなパンフレットの例も用意してあります。他のパンフレットと混ざってしまわないよう、 別に保管してあります。見たい人は来てください。

■ 印刷、提出方法 ■
大学のパソコン室のプリンタで印刷すると、用紙の上下左右に5mmほどの余白ができます。 性能上の限界があるため、全面に印刷ができないのです。最近のプリンタには全面印刷の機能が 付いている機種があるので、もし余白が気になる人は自宅のプリンタでも試してみるとよいです。
パンフレットは、次のどの方法で印刷してもよい。


7101教室、7102教室、1213教室での印刷

両面印刷の機能があります。

外側の面と内側の面の2ページを1つのWord文書ファイルとして保存している必要があります。

手順1 [ファイル]タブの「印刷」をクリック
手順2 印刷画面で「プロパティ」ボタンをクリック
手順3 「両面(R)」で「短辺とじ」を選択

★両面に印刷されるので、三つ折にして完成です。
わかりやすい場所に、学籍番号、氏名を記入して提出する。
外側の面と内側の面とが別々の文書ファイルとして保存してある場合には、両面印刷ができません。 別々に保存してある人は、別々に印刷します。

自宅での印刷

まず外側の面を印刷する。
次にその用紙を裏返してプリンタにセットすれば、裏面にも印刷ができます。
わかりやすい場所に、学籍番号、氏名を記入して提出します。
名刺の印刷の時と同様に、ディスプレイ画面での色合いとプリンタに印刷した紙での色合いが 微妙に異なることがあります。どうしても気に入った色で印刷されない場合は、 他の教室のプリンタや自宅のプリンタで印刷を試してみましょう。

両面印刷にした人 → 三つ折にします。

片面印刷にした人 → 外側の面と内側の面とを糊で貼って、三つ折にします。

わかりやすい場所に、学籍番号、氏名を記入して提出します。 上下左右にある5mm程度の余白部分に記入すると良いです。
■ 補足説明 ■

オブジェクト(画像、図形、文字)を斜めにする

<要するに、オブジェクトの上に緑色の丸が表示されていれば、回転させることができるのだ♪>
  通常の画像の回転は、この方法で可能だ。
手順1 オブジェクトをクリックして選択する。
手順2 [図ツール]または[描画ツール]の[書式]タブをクリックする。 手順3 オブジェクトの上部にある緑色丸をドラッグして回転する。または、[配置]の「回転」を選択し任意の回転を行う。
文字を斜めにする(参考:文字をメタ化(画像化)して回転)

--------文字を入力する。
手順1 Wordに文字を入力する。
手順2 文字サイズ、文字フォントを変更する。
--------文字をメタ化する。
手順3 文字をドラッグして、コピー(Ctrl+C)する。
手順4 [ホーム]タブの[貼り付け]をクリック→「形式を選択して貼り付け(S)」
手順5 「図(Windowsメタファイル)」を選択して、OKボタン
      → すると、文字がメタ化する。
--------文字の枠を適切なサイズにする。
手順6 文字をクリックし、[図ツール]の[書式]タブをクリックする
手順7 [サイズ]の「トリミング」をクリック       → すると、マウスポインタが「トリミング」の形になります。
手順8 文字の周りの黒四角をドラッグ
      → すると、枠を適切なサイズに変更できる。
--------図の書式を設定する。
手順9 文字をクリックし、[図ツール]の[書式]タブをクリックする
手順10 [配置]の[文字列の折り返し]をクリックし、適切な配置にする。
--------文字を回転させる。
手順11 文字の上部の緑色丸をドラッグ
      → すると、文字が回転します。

地図、略図、案内図を掲載したい

<方法その1:ペイントで描く。>
手順1 ペイントで地図を描く。
手順2 保存する。
手順3 Word文書に[挿入]タブの「図」でファイルを選択し読み込む。

<方法その2:YahooやGoogleの地図をパクる。>
手順1 該当の地図を画面に出す。
手順2 「テキストの1.画像データの保存(8)ディスプレイ画面をPCに保存」の方法で保存する。
手順3 Word文書に[挿入]タブの「図」でファイルを選択し読み込む。

<方法その3:Word図形描画で描く。>
パンフレットを作っているWord文書の中に、図形描画を使用して直接描く。


画像のまわりをボカす

Windowsパソコンに標準的にインストールされているPicture Manager、ペイント、Wordなどのソフトだけで 画像のまわりをボカす加工は無理のようです。

<方法その1>
 Photoshopのぼかしツールを使用する。 大学のパソコンにはPhotoshopがインストールされています。
手順1 Adobe Photoshopを起動する。
       スタート→プログラム→Adobe Photoshop
手順2 画像を読み込む。
       ファイル→開く
手順3 ツールボックスの「ぼかしツール(水滴の形のアイコン)」を選択

手順4 画像の該当部分をドラッグしてこする。
<方法その2>
 Wordでの画像テクニックで学んだ半透明にする技を、 何層にも繰り返してグラデーションのようにする。かなり面倒(^_^;