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2018.11
2018年11月にポーランドのグダニスクに行って、「人権国際会議」に出席してきました。グダニスクは、ポーランド北部のバルト海に面する港町で、ドイツ支配時代はダンツィヒと呼ばれていた街です。哲学者ショーペンハウエルの生誕地でもあります。今回の会議で私は、"On Human Rights of Dead People"と題した発表をしてきました。夏の台湾での発表を発展させたもので、ガリレオが20世紀になってローマ教会より謝罪された、という象徴的な例をもとに、死者は被害を被りうるのか、死者の人権の回復とはどういうことなのか、といったことを考察しました。ポーランドの方々は、哲学研究者はむしろ少なく、法学、社会学関係の方々が多いようでした。彼らはおもに共産主義時代の人権抑圧について熱く語っておられました。このように、異国の地に入って、異種学問の研究者の皆さんと議論することは、緊張しますが、研究者としての喜びも感じます。ポーランドというと、コペルニクス、ショパン、キュリー夫人、の三人の方々の名前を連想しますと述べたら、皆さんニコニコしておられました。それにしても、今回は、グダニスクに行く旅程が大変につらかったというのが実感です。アムステルダムのスキポール空港経由を選びましたが、空港での乗り継ぎの待ち時間が長い。くたくたになってしまいました。後になって、ポーランド航空を使ってワルシャワ経由にすれば、かなり時間を短縮できることに気づきました。あーあ、なんて情報弱者だったのだろうと、思った次第です。ポーランド航空ワルシャワ行きは、毎日ではありませんが、週5便が出ていて、とても便利なようです。ポーランドとのつながりができたので、今度行くときは、ポーランド航空を利用します。
ポーランド語はとても難しいですね。ただ、「どうもありがとう」を意味する「ジェン・クイエン・バルゾ」は、カタカナ発音でも十分通じます。