設備・施設

共焦点顕微鏡「AX(ニコン)」

【特徴】
蛍光色素で染色した細胞や組織にレーザー光を照射して蛍光色素を励起し、得られた蛍光シグナルからピンボケした観察像を除去することによってピントがあった画像だけを取得することができる。
細胞の微細構造を観察することができる


フローサイトメーター「FACSLyric(BD)&EC800 (SONY)」

【特徴】
目的の分子を発現している細胞が試料中にどのくらい存在しているかを解析する装置。蛍光標識された抗体で細胞をラベルし、蛍光を検出することで解析する。
得られた情報は蛍光強度を軸にした散布図で表示され、目的の分子を発現した細胞を集団として捉えることができる。
病院では、血液疾患を診断するための検査に用いられる。

全自動磁気細胞分離装置「autoMACS pro (Miltenyi biotech)」

【特徴】
様々な細胞のプールから目的の細胞とそれ以外の細胞を磁力で分離して取得できる機器。
例えば、脾臓から分離した細胞プールの中で骨髄系細胞の表面マーカー(目印)陽性または陰性の細胞を分離して両方を全自動で取得できる。


自動組織分散破砕装置「gentleMACS (Miltenyi biotech)」

【特徴】
ヒトやマウスの臓器・組織から上皮、内皮、免疫細胞などを自動で分離できる機器。
例えば、脳、皮膚や腎臓など細胞の分離が通常難しい組織でも、標準化・最適化されたプロトコル(方法)で細胞を分離できる。


超高速トリプル四重極型LC/MS/MSシステム「LCMS-8040&LCMS-8050 (島津製作所)」

【特徴】
化合物を極性などによって分離する液体クロマトグラフ(LC)と、化合物をイオン化して質量を測定する質量分析計(MS)が連結した装置。
特定の質量をもつイオンのみを通過させる四重極がMS内で連結(MS/MS)されており、夾雑物の多い生体 試料において選択性の高い定量分析ができることから、血液中の薬物濃度の測定などに汎用される。


核磁気共鳴装置(NMR)「 ECZ-500(日本電子製)」

【特徴】
化学物質は非常に小さいため目で見ることは出来ないが、本装置を用いると原子の結合状態に対応したスペクトルが得られ、情報を組み合わせると分子全体の構造を推定することができる強力な分析機器である。


大気圧イオン化飛行時間型質量分析計「AccuTOF LC-plus 4G(日本電子)」

【特徴】
分子をイオン化し、電気および磁気の作用により装置内を飛行させることで、イオンの質量を測定する。


UPLC/Q-TOF

【目的】
未知化合物(新たに合成した化合物や体内で代謝された薬物など)の分子式を求める。

【特徴】
大気圧の1000倍を超える高圧条件下で稼働するUPLCで混合物から特定の化合物の分離と分子量測定を同時に行うことが可能。
非常に分離能が高くかつ高感度なため、分離困難とされる脂質や組織・細胞レベルでの代謝物の網羅的解析が可能になる。


StepOne Plus リアルタイムPCRシステム :ABI

ライトサイクラー96:ロッシュ

【目的】
サンプル中の遺伝子量を定量する。

【特徴】
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によるDNAの増幅を経時的に測定することにより、サンプル中のDNA量を定量することができる。
最近では、ウイルスや細菌の検出にも用いられている。