トピックス

  • 令和3年4月より、武蔵野大学人間科学部人間科学科・教授に学内異動しました。

    前回更新時以降、令和3年7月現在で、次のような成果を発表いたしました。

    単著
    ・ 『いのちとリスクの哲学-病災害の世界をしなやかに生き抜くために』、株式会社ミュー、2021年3月11日、372頁

    論文
    ・「放射線被ばく問題と「信念の倫理」」(『ATOMOΣ』日本原子力学会誌、vol.63, 2021年2月、pp.4-5. )
    ・「「信念の倫理」研究序説」(『武蔵野大学教養教育リサーチセンター紀要 The Basis』第11号、武蔵野大学教養教育リサーチセンター、2021年3月、pp.29-46.)
    ・「因果と応報 -哲学の視点から-」(『心』日曜講演会講演集、第39集、武蔵野大学、2021年4月、pp.29-47.)

    web公開の小論
    ・「コロナ時代の無常観 -「予防文脈」と「危機文脈」のすれ違いを考える-」(『朝日新聞』digital「論座」、2021年6月13日)

    その他の小論など
    ・「高校新科目『公共』について -哲学の視点から-」(『都倫研紀要』第58集、東京都高等学校公民科「倫理」「現代社会」研究会、2020年3月、pp.20-26.)
    ・「インフラの恩恵は忘れられがち」(『エネルギーレビュー』vol.476、2020年9月号、巻頭インタビュー、p.1.)
    ・「死が教える「いのち」の価値と教育[2]:音声言語からみる教育のニューノーマル 五感で感じる講義」(月刊『先端教育』、2020年10月号、先端教育機構、pp.84-85.)
    ・「死が教える「いのち」の価値と教育[3]:デス・エデュケーション 「死」とは何か、「死者」とは何か」(月刊『先端教育』、2020年11月号、先端教育機構、pp.88-89.)
    ・「死が教える「いのち」の価値と教育[4]:トロリー問題にみる「接触」の核心 触れあうことの喜び」(月刊『先端教育』、2020年12月号、先端教育機構、pp.76-77.)
    ・「死が教える「いのち」の価値と教育[5]:「いのちは大切」をめぐって教育者が追究すべき視点」(月刊『先端教育』、2021年1月号、先端教育機構、pp.84-85.)
    ・「死が教える「いのち」の価値と教育[6]:哲学的思考がいざなう日常の底にある不可思議な安らぎ」(月刊『先端教育』、2021年2月号、先端教育機構、pp.86-87.)

    講演など
    ・「新型コロナウイルス問題における倫理」(武蔵野大学しあわせ研究所シンポジウム「「不可避的な病災害のなかでのしあわせ学」序説」、武蔵野大学有明キャンパス、2021年1月11日)
    ・「新型コロナウイルス問題と感染症倫理」(日本学術会議「いのちと心を考える」分科会、 オンライン発表、2021年2月27日)
    ・「震災10年を機にコロナウイルス問題を考える」(哲学熟議、オンライン発表、2021年3月9日)
    ・"Disaster, Precaution, and Causation: In the Light of Cass Sunstein’s Philosophy" (The American Philosophical Association Pacific Division The 94th Annual Meeting, Online. 9 April 2021. )
    ・"Causation and the Ethics of Belief" (Philosophical Association of Japan The 30th Annual Meeting. Online. 15 May 2021.)
  • 前回更新時以降、令和2年7月現在で、次のような論考(予定も含む)を発表しました。
    ・「ロック言語論と「プライベート性」の問題」(『龍谷哲学論集』第34号、龍谷哲学会、2020年1月、pp.3-35.)
    ・「バークリの数学論-幾何と算術のゆらぎをめぐって-」(『武蔵野大学教養教育リサーチ紀要 The Basis』第10号、武蔵野大学教養教育リサーチセンター、2020年3月、pp.79-94.)
    ・「「思考実験」から「知識の新因果説」へ-ウィリアムソンの議論に即して-」(『イギリス哲学研究』第43号「会長講演」、日本イギリス哲学会、2020年3月、pp.5-21.)
    ・「死者のかすかな存在性」(『añjali』第39号、親鸞仏教センター、2020年6月、pp.10-14.)
    ・「放射線被ばく問題から新型コロナウイルス問題へ-合理的に認識する責任-」(『エネルギーレビュー』vol.474、2020年7月号、pp.38-42.)
    ・「分析哲学の興亡」(『世界哲学史8 -現代グローバルの知』、伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留編、ちくま新書、2020年8月、pp.17-50.)
    また、小論として次のものも発表しました。
    ・「原子力災害と「いのちの保全」-哲学の視点から」(『ATOMOΣ』日本原子力学会誌、vol.62、2020年3月、pp.114-115.)
    ・「死が教える「いのち」の価値と教育[1]:目に見えない脅威との共存 闇雲な恐怖心を解放する視点とは」(月刊『先端教育』、インタビュー記事、2020年9月号、先端教育機構、pp.54-55.)
    そして、講演として、次のものを行いました。
    ・「原子力災害におけるリスクと予防 -哲学的因果論の観点から-」(「第51回原子力安全に関する特別セミナー」原子力安全研究協会、東京・三田 NNホール、2020年2月26日)
    ・「エシカル・エンジニアの時代に向けて:これからの自動車技術が求めるエンジニア像・その展望」(『自動車技術会オンラインフォーラム』、2020年7月30日)
    加えて、予告ですが、単著『いのちとリスクの哲学 -病災害の世界をしなやかに生き抜くために』の刊行も予定しています。「株式会社ミュー」から出版されます。
  • 令和2年2月現在で、次のような論考を発表しました。
    ・「確率のリアリティ」(『現代哲学のキーコンセプト 確率』(佐竹佑介訳)解説として所収、岩波書店、2019年6月、pp.193-204.)
    ・「非合理性と合理性の伸縮」(『現代哲学のキーコンセプト 非合理性』(鴻浩介訳)解説として所収、岩波書店、2019年7月、pp. 189-198.)
    ・「自由意志」を論じるとはどういうことか」(『現代哲学のキーコンセプト 自由意志』(高崎将平訳)解説として所収、岩波書店、2019年9月、pp.141-160.)
    ・「「真理である」ことの真理」(『現代哲学のキーコンセプト 真理』(野上志学訳)解説として所収、岩波書店、2019年11月、pp.217-228.)
    ・「因果関係は存在するのか」(『現代哲学のキーコンセプト 因果性』(相松慎也訳)解説として所収、岩波書店、2019年12月、pp.199-214.)
    以上5つは、岩波書店・現代哲学のキーコンセプトシリーズに寄せた解説です。5つの普遍的な主題すべてについて解説を書くという、法外な課題でしたが、苦しみつつなんとか果たしました。それなりに自分自身の立場も忍び込ませました。
    ・「イノベーションは何のために -SDGsを見据えた哲学的一考察」(『人間会議』2019年冬号、事業構想大学院大学出版部、2019年12月、pp.186-191.)
    ・「ためらい、浮動しゆく思考-自分が自分でなくなるような瞬間の響き」(『因果・動物・所有: 一ノ瀬哲学をめぐる対話』宮園健吾・大谷弘・乘立雄輝編、武蔵野大学出版会、pp.357-388.)
    最後の論文は、私の教え子の皆さんを中心に、現在活躍中の研究者の方々が私自身の議論についていろいろと鋭い視点から論じてくれた本が刊行され、そこに私からの応答として執筆したものです。次のISBNでご参照ください。978-4903281452
  • I, as a member of Japanese Society for British Philosophy, will organize the UK-Japan Special Conference, “Aspects of Early Modern British Philosophy”, at St Peter’s College of the University of Oxford on 11 & 12 September 2019.Poster
  • 2019年3月に次の四つの論文を発表しました。
    ・「震災関連死の原因について」(『<ポスト3.11>メディア言説再考』第4章、ミツヨ・ワダ・マルシアーノ編著、法政大学出版局、2019年3月、pp.81-112.)
    ・「高校新科目「公共」についての哲学的覚え書き」(『思想』第1139号、岩波書店、2019年3月、pp.139-164.)
    ・「死の害についての「対称性議論」をめぐって -因果概念に照らしつつ-」(『武蔵野大学教養教育リサーチセンター紀要 The Basis』第9号、武蔵野大学教養教育リサーチセンター、2019年3月、pp.105-125.)
    ・「リズムの時間遡及的本性についての哲学ノート -「音楽化された認識論」への小さなインタールード-」(『フィルカル』Vol.4, No.1、株式会社ミュー、2019年3月、pp.6-15.)
  • 2019年3月13日に福島県福島市ホテル辰巳屋にて開催された「地域活性化シンポジウム東北ブロック -東日本大震災からの復旧・復興に向けた支援について-」にコーディネーターとして参加してきました。
  • 2019年3月21日に武蔵野大学有明キャンパスにて開催された「第二回Shiawase学会(Shiawase3.0)」において、「死者の幸福は語りうるか」と題した基調講演を行いました。
  • 2019年3月29日に広島国際大学にて開催された「日本イギリス哲学会第43回研究大会」において、’Williamson on Thought Experiments’と題した会長講演を英語で行ってきました。
  • 2019年5月に東京大学出版会より『死の所有 増補新装版』が刊行されます。上記の「死の害についての「対称性議論」をめぐって」を加筆改訂したものを補章に加えて、新しい「まえがき」を付けました。
  • 遺伝子操作についての論文を発表しました。ご覧下さい。http://www.l.u-tokyo.ac.jp/philosophy/pdf/ron36/01-ICHINOSE.pdf

略歴

【学歴】

  • 茨城県立土浦第一高等学校卒業
  • 東京大学文学部第一類哲学専修課程卒業
  • 東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了
  • 東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士課程単位取得満期退学

【職歴】

  • 東洋大学文学部専任講師(1991年4月)
  • 東洋大学文学部助教授(1994年4月)
  • 東京大学大学院人文社会系研究科助教授(1995年4月)
  • 英国オックスフォード大学客員研究員(2002年7月~2003年7月、2008年11月~2008年12月)
  • 東京大学大学院人文社会系研究科教授(2007年1月~2018年3月)
  • 東京大学グローバルCOE「死生学の展開と組織化」拠点リーダー(2010年4月~2012年3月)
  • 英国オックスフォード大学Honorary Fellow(2011年1月より現在に至る)
  • 武蔵野大学グローバル学部教養教育(哲学)教授(2018年4月より現在に至る)
  • 東京大学名誉教授(哲学講座)(2018年6月より現在に至る)

〈兼任〉

  • 放送大学客員教授(2009年4月~2015年3月)
  • 英国オックスフォード大学the 2010 Uehiro Lecturer(2010年11 月)

【学位】

  • 博士(文学) (1997 年11 月10 日東京大学より取得)

受賞歴

  • 第10回和辻哲郎文化賞(学術部門)受賞 (姫路市、1998年3月1日)
  • 第6回中村元賞受賞 (宝積比較宗教・文化研究所、1998年3月28日)
  • 平成28年度農業農村工学会賞著作賞受賞(農業農村工学会、2016年5月10日)

専門分野・キーワード

専門分野:

哲学 (因果性の哲学、人格(パーソン)概念の研究)

キーワード:

因果、確率、人格(パーソン)、曖昧性、死刑、死の形而上学、責任、意思決定、動物倫理、音楽化された認識論、放射線、福島問題、リスクの哲学、ベイズ主義、イギリス経験論、哲学教育

現在の研究・関心

 因果性、人格(パーソン)概念、という二つの問題について、英語圏の哲学をおもな手掛かりとしながら研究を進めている。因果の問題に沿っては、帰納、確率、ベイズ主義、曖昧性、生命現象における決定性と偶然性、意思決定、自由意志、などのトピックを扱う。また、人格の問題に絡んで、人格同一性、所有権、責任、刑罰、といった話題を論じている。それ以外に、そうした研究の応用として応用倫理的な研究も行っており、これまで、死刑論、安楽死論、殺人論、動物倫理、遺伝子倫理についての論考、などを発表してきた。全体として、知識とは人格が所有するものであり、しかもそうした所有の過程は即興的なものである、という制度的負荷を視野に入れた現象としての知識観を展開しようとしており、その流れで「音楽化された認識論」というアイディアも試みている。東京大学在職中は、講義や演習では、ロック、ヒュームなどの古典経験論哲学者、ダメット、ウィリアムソンなどの現代分析哲学者、そして非古典論理や生物学の哲学にまつわる最先端の現代哲学などを素材として取り上げてきた。武蔵野大学に移籍してからは、おもに教養教育の哲学倫理について、日本語および英語にて講義している。また、大学院仏教学研究科や大学院通信教育部人間社会研究科人間学専攻においても講義や演習を担当する。加えて、武蔵野大学「しあわせ研究所」研究員としても活動しており、研究会などに参画している。
 近年は、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故について言及することが多々あり、それについての研究成果を発表してきた。それに関連して、学術会議放射線防護分科会委員を務めたり、復興庁福島復興プロジェクトの委員を務めたりしている。また、文学部科学省関連の業務にも関わっており、高校新科目「公共」についての検討委員も務めた。

主要業績

著書

  • 『人格知識論の生成 -ジョン・ロックの瞬間』、東京大学出版会、1997年5月、376頁
  • 『原因と結果の迷宮』、勁草書房、2001年9月、312頁
  • 『原因と理由の迷宮 -「なぜならば」の哲学』、勁草書房、2006年5月、317頁
  • 『功利主義と分析哲学-経験論哲学入門』、日本放送出版協会、2010年3月、280頁
  • 『死の所有-死刑・殺人・動物利用に向きあう哲学』、東京大学出版会、2011年1月、408頁
  • 『確率と曖昧性の哲学』、岩波書店、2011年3月、320頁
  • 『放射能問題に立ち向かう哲学』、筑摩選書、2013年1月、286頁
  • 『英米哲学史講義』、ちくま学芸文庫、2016年7月、382頁(上掲『功利主義と分析哲学』をプラグマティズムと現代正義論についての新章を加えるなどして、増補改訂した文庫版)
  • 『英米哲学入門-「である」と「べき」の交差する世界』、ちくま新書、2018年4月、362頁

Web公開論文

その他業績

所属学会

参考リンク

武蔵野大学

Masaki Ichinose

Emeritus Professor, The University of Tokyo, Philosophy, PhD

Honorary Fellow, The University of Oxford

Professor of Philosophy, Musashino University

Faculty of Human Sciences, Department of Human Sciences

3-3-3 Ariake Koto-ku, Tokyo 135-8181 Japan

Email: masaichi@musashino-u.ac.jp

Copyright © 2018 Masaki Ichinose All Rights Reserved.
本websiteは、一ノ瀬正樹の日本学術振興会科研費基盤研究C「18K00008」の成果発信の場である
トップへ戻るボタン