ご挨拶


武蔵野大学グローバル学部長
武蔵野大学孔子学院長
欒 殿武

武蔵野大学孔子学院は2015年10月に天津外国語大学との共同により、東京湾ウォーターフロントの中心でかつ臨海副都心でもある有明の地に設立されました。日本で14番目、東京では4番目の孔子学院です。
有明は2020年東京オリンピック・パラリンピック開催地として、世界から注目を集めつつあり、羽田空港に近く、国際展示場やお台場を擁するビジネスや商業のフロンティアです。武蔵野大学は、この地にある唯一の総合大学として、今までに培ってきた伝統を大事にしつつ、グローバル時代に対応する人材の育成に力をそそいできました。
その一環として、国際教養を身につけ、英語・中国語・日本語を十分に使いこなすスキルを持った「トライリンガル」の人材を育ててまいりました。その中で、中国をはじめとする世界各国の大学との学術交流・教員交流・学生交流を活発に行うべく、大学のグローバル化を力強く推進しております。
近年、アジア経済の急成長、中でも中国の経済発展はめざましく、全世界から注目されています。人口減少やデフレ問題を抱える日本企業は、新興国のダイナミズムを成長戦略に取り込もうとして、アジア市場への進出を加速しています。その際、大きなハードルとなっているのが、語学力とグローバル環境で活躍できる人材の不足です。
そうした背景から、長年協力にある天津外国語大学と共同で孔子学院の設立に取り組みました。天津外国語大学や東京で展開されている孔子学院の方々と協力して、周辺住民の皆様やビジネスマンの方々、本学の学生諸君に、言語と文化、またビジネスの面から、中国を知る場を提供し、多角的に中国を紹介したいと考えております。
今後は言語教育・文化および経済交流事業の中継拠点を目指し、日本と中国の架け橋として貢献できるよう努めてまいります。