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Arch forest   実際にものをつくるという活動を通してデザインの考え方、プロセス、方法を学んでいくプロジェクト









  ■NIRVANA

作品は高さが2mの円筒形塔状の形態をしており、最低部のφ900mm程度から最頂部のφ300mm程度までに、上に行くに従って寸法が小さく、そして細くなっている。この作品は中に入りこんで滞在をすることができ、最頂部は何も塞ぐものがなく丸い形状に頂部が開いているため、中に入った人が頂部の丸型の開口を通して外部の環境を眺めることができる。素材はラワン合板(厚24mm)を同心円状に切り抜いた板ひとつひとつを積層することによって構成されている。総数83ピースの板の積層による接合はすべてセルフビルドで施工がおこなわれた。この合板が積層されている作品全体のテクスチャーが、外から見た時のかたち(外観)のある意味で原初的なイメージを想起させ、そして作品内部に入った時の空間体験として素材感のある包含感をうみ出している。人々がこの特殊な空間体感ができる環境に滞在し、その時の姿(心情も含めた)というものを見つめ直し、新たな自分(或いは他者との関係性)を発見できることを目指している。

・トロールの森2016へ出展(プロポーザルコンペ入選)
 


指導教員:水谷俊博

メンバー
平田昇子、吉田広大、小林優佳子、道上彩映、小川裕生、黒澤愛実、高橋美鈴、藤井勉、爲廣里菜、澤崎優希、山内由吏、水野裕太、滑川美有、井上麻弥、大澤早紀、藤井海渡、末吉花帆、伊藤六芽子、久下谷結、桑野不尽丸
   

■いすヲつくる 2016

実際にものをつくるという活動を通してデザインの考え方、プロセス、方法を学んでいくプロジェクト。

課題:「行動の時代は終わり我々は年老いた
   でも、人生のするかしないかの分かれ道で
   するということを選ぶ
   そんな時に座るイス」

課題概要
映画評論家の荻昌弘氏が映画『ロッキー』をテレビ番組「月曜ロードショー」(1969年〜1987年、TBS系列)で評論した際の伝説的な名解説。
「人生のするかしないかの分かれ道で、、、」というくだり。固有の映画への評論コメントと言ってしまえばそれまでだが、僕たちにとってのある意味普遍的なテーマ、というものがあるのではないだろうか?ボクシングの世界チャンピオンと戦うというような大きな出来事ではないとしても、僕たちは人生の中で、大なり小なり、このような場面に直面することがある。それも1回では決してない筈だ。
さて、効率化や合理性が是とされ、泥臭くいくことが敬遠されがち(とメディアが煽っているだけなのかもしれない)な、そんな、今現在。いろいろなことが身の回りでも起きている。そして、僕たち、君たちは「人生のするかしないかの分かれ道で、することを選ぶ」、のである。
様々に考えを巡らしてみてください。魅力的なイスに出会えることを期待しています。

 

澤崎優希

山内由吏
水野裕太
滑川美有
井上麻弥
大澤早紀
藤井海渡
末吉花帆
伊藤六芽子
久下谷結
桑野不尽丸
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