国連の掲げる持続可能な17の開発目標(SDGs)の中には、薬学部での活動と関わりが深いものとして、「3. あらゆる年齢の全ての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」と「4. すべての⼈々への、包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、⽣涯学習の機会を促進する」があります。この開発目標 3と4に向けて、薬学部では以下の課題に取り組みます。
がん、感染症、アレルギーや慢性疾患、認知症などを克服するために、それらの発症機構の解明と新規分子標的治療薬・予防薬の探索に向けて研究を推進します。
医薬品の創出に際しては、効率的かつ不斉選択的な合成法の開発や微生物・薬用植物資源からの探索を進めます。また、飲みやすい薬の提供に向けた剤型開発、より有効で安全な薬物療法・至適投与設計法の提供、医薬品の副作用発現予防に向けた要因の探索を進めます。
さらに、薬剤師を目指す全ての人への質の高い教育を提供できるような効率的な学習方法の開発とキャリア形成支援を進め、数理モデル解析、医療現場での医薬品適正使用に関わる基本情報を収集・分析できる高度薬剤師育成コースの開設を目指します。
武蔵野大学の薬学系組織である薬学部薬学科、大学院薬科学研究科、薬学研究所と2つのセンターの全ての構成員は、SDGsの「誰一人取り残さない」という基本理念とこれらの課題の実現に向けて、組織的に統合して解決策を自ら見出し、創造力豊かな薬系人材を輩出することをここに宣言します。