■2011年度 山行記録

2011年度 (2)奥多摩 御前山 1405m 05月21日〈土〉晴れ
5月山行は急な設定でしたので、楽しみにしていた皆さんにはご迷惑をおかけしました。ごめんなさい。案の定といっては申し訳ないのですが、当日の奥多摩駅にはどなたも来ませんでした。結局、天気にも恵まれ、のんきで、気ままな山遊びとなりました。コースは、聖橋から栃寄の集落を経て御前山山頂、そして山頂から別ルートで栃寄沢を経て聖橋へと戻る周回路としました。二十四節気の「小満」らしい、草木の緑に満ちあふれた一日でした。
○奥多摩駅 07:50(蜂谷行き 西東京バス)
多くの登山客が日原行きのバスに乗り込みました。臨時増便が出るほどでした。蜂谷行きには10名ほどでした。
○境橋 08:00
境橋で降りたのは私と老夫婦の3人だけ。老夫婦は石尾根のほうに登っていきましたから、栃寄集落への林道へ入っていくのは私一人きりでした。20分ほどで、帰りに下ってくる栃寄沢登山道を分けて、林道はどんどん高度を稼いでゆきます。小さな紫色の花を付けたセリバヒエンソウが、谷側の林道の縁にいつまでも続いていました。
○栃寄登山道 09:00
栃寄の都民森林センターを過ぎると一般車両の進入できない林道へと変わり、やがて右手に御前山へと続く登山道が現れます。ここからが急な登りとなります。目線が低くなりますので、背丈の低い草の根元をたっぷりと見ることができます。目立たない二葉葵の花を見つけたのはめっけものでした。
○ヒノキの広場 09:40
この一帯は都民森林センターの体験の森となっていますので、山道はよく整備されています。東屋のあるヒノキの広場からは御前山がよく見えました。
○大ブナ尾根縦走路出会い 10:25
ヒノキの広場を抜けて尾根を越えると道はやがて沢を詰めるようになります。二輪草や
ギボウシが現れます。カタクリの花もわずかですが咲き残ってくれていました。スギの広
場を経て、沢の源頭を詰めると、小河内湖から御前山への登山道大ブナ尾根と出会います。ここまでは1人も会いませんでしたが、大ブナ尾根は多くの登山者の通る縦走路です。
○御前山頂上 10:45
一登りで山頂へ。広々とした山頂には30人を超える登山者で賑わっていました。山頂からは石尾根の鷹巣山や七つ石山、それに三頭山がよく見えます。
○栃寄大滝 12:00
下山路には栃寄沢を通る登山道を使います。山頂から大岳山への道を数分も行くと左に道は分かれ、立派な避難小屋の前に出ます。避難小屋からは急な下りが続きますが、体験の森の散策道と幾度も交差し、すこし面倒。しかし登山道は一直線に下っていきます。やがて林道と出会いますが、そこを横切って細い山道は栃寄沢へと入っていきます。やがて栃寄大滝へのトラバース道と出会います。
○栃寄の小滝 12:20
山道は沢沿いに延びていますが、沢沿いは草木も多くほっとします。ここでは小さなピンク色のクワガタソウをたくさん見ました。やがて山葵田が現れ、沢の終着までわずかです。そこに10メートルほどの立派な滝があります。沢の水は現れたり消えたりとめまぐるしいです。
○林道出会い 12:40
今朝通った沢の出会いで山道は終わりです。あとは淡々と歩くだけ。ミズキの白い花が梢に見事でした。
○境橋 12:55
境橋のバス停で時刻表を見ると1時間ほどバスがありません。それで駅まで歩くことにしました。快い疲れの中、ちょうどよいクールダウンのウォークとなりました。
○奥多摩駅 13:30
多摩川を何度も渡りながらの国道歩きですが、奥多摩の街を見下ろす本仁田山がずっと見えていました。元禄建立の氷川神社を拝見して奥多摩駅到着です。
きょうの花:芹葉飛燕草・ニリンソウ・カタクリ・二葉葵・大葉擬宝珠・舞鶴草・ハシリドコロ・八潮つつじ・クワガタソウ・羅生門葛・岩たばこ・ミズキ・ウワバミソウ・オオアマナ・稚児百合・宝鐸草(文責:河津)
2011年度 (1)高尾山 599m 04月30日〈土〉晴れ
新入生恒例の高尾登山です。今年は10名のクラスメートが集まりました。それに河津研究室の卒論ゼミ生、毛利・鈴木・石川・杉岡の4名が加わりました。
○高尾駅 09:00
みな、感心なことに遅刻せずに集合。さっそく金比羅平に向けて出発。
線路沿いの細い道を抜け、国道に出、淺川を渡ったところで山道に入ります。
ごつごつした岩が出てくるとやがて金比羅平です。
人気の山とあって、すでにたくさんの登山者で一杯でした。
1号観察路をたどって飯綱権現堂へ。裏にある大師堂の麒麟の木鼻を見て、奥の院へ。奥の院を参拝した後、山頂へと向かいます。
山頂は立錐の余地がないほど人で一杯。三角点にタッチした後、一丁平へ向かいます。
そこで昼食。そして恒例のイカリソウスケッチです。今年のイカリソウは4分ほどの咲き栄えでした。スケッチ後の集合は小仏城山としたのですが、女子学生はスムーズに山頂へ向かうものの、男子学生がいつまでたっても来ません。結局4年生の杉岡君が迎えに行きました。
のんべんだらりとおしゃべりをしていたそうです。
城山を経て小仏峠へ。ここで休憩を入れる予定でしたが、男子学生は早々と麓へ向けて下ります。先が思いやられます。
男子学生の遅延もあって、麓の小仏集落に着くのが1時間遅れとなり、4年生の鈴木君はここからバスで高尾山駅まで戻ることとなりました。
他の全員は駅まで歩きました。
○高尾駅 15:10
太陽のさんさんと照りつける中、ひたすら駅まで歩きます。蛇滝への分岐から小仏川沿
いの道に入って木陰が出来るので、ちょっと一息つけます。小さな川でも気持ちが和ら
ぎます。
やがて、今朝歩き始めた国道に合流し、程なく高尾山駅。
やっと無事に到着しました。
来年実施するかどうか、ちょっと迷いが出ました。
きょうの花:イチリンソウ・ニリンソウ・イカリソウ・稚児百合・テンナンショウ・クサノオウ・エイザンスミレ・ウノハナ・シャガ
(文責:河津)
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