2022年2月27日(日)から4日間開催された「第14回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム」(以下、DEIM2022)にて、データサイエンス学部(以下、MUDS)1年生の濱野 周さんがスポンサー賞のうちMEGAZONE株式会社賞およびDEIM学生プレゼンテーション賞、2年生の高橋 美羽さんがDEIM学生プレゼンテーション賞を受賞し、学部生として3年連続受賞を果たしました。

DEIM は、データ工学と情報マネジメントに関する様々な研究テーマの討論・意見交換を目的としたワークショップです。14回目となる今年のDEIM2022は2月27日(日)から4日間オンライン開催され、社会人から大学生まで1,376人が参加しました。

DEIM2022では、MUDS1~3年生が実践形式のゼミ授業である「未来創造プロジェクト」(※)で取り組んだ研究成果をまとめ、全部で9つの発表を行いました。その結果、約350人(うち学生約300人)の全発表者の中から、DEIM学生プレゼンテーション賞に1年生の濱野さんと2年生の高橋さん、また、濱野さんはスポンサー賞のうち、MEGAZONE株式会社賞をダブル受賞しました。
MEGAZONE株式会社賞は大会スポンサーより優れた研究発表を奨励することを目的に学生1名へと送られるもので、今回SDGs(持続可能な開発目標)とLDCs(後発開発途上国)を包括したテーマと着眼点が評価されて受賞へと結びつきました。また学生プレゼンテーション賞は、口頭発表にて優秀な発表を行った学生計75名へ送られました。
大学院生の受賞が7割以上を占める中、学部生として大きな活躍を果たし、学部生3年連続受賞となりました。
※未来創造プロジェクト:
データサイエンス学部1年生~3年生に開講する少人数ゼミ形式の授業。各教員の指導の下、グループ学習や企業・官公庁との共同研究等を通じ、分野横断的に実社会の問題に取り組む。
受賞概要
国内学会名 | 第14回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM2022) |
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期間 | 2022年2月27日(日)~3月2日(水) |
開催形態 | オンライン |
主催 | データ工学研究専門委員会、日本データベース学会、情報処理学会データベースシステム研究会 |
受賞内容 | ■ スポンサー賞(MEGAZONE株式会社賞)、DEIM学生プレゼンテーション賞 -濱野 周(1年生) 「森林-都市-災害レジリエンスの多層的分析・可視化方法とその応用」 著者:濱野 周, 佐々木 史織准教授 ■ DEIM学生プレゼンテーション賞 -高橋 美羽(2年生) 「画像メディアアコンテンツを対象とした匂い類似度計量による記憶想起支援方式」 著者:高橋 美羽,岡田 龍太郎助教,峰松 彩子客員研究員, 中西 崇文准教授 |
コメント

■データサイエンス学科長 中西 崇文 准教授
実践形式のゼミ授業「未来創造プロジェクト」の中で取り組んだ研究成果を、学部1年生、2年生が大学院生の発表が多くを占める学会で発表し、さらに受賞したことは快挙といえます。
今後、それぞれがより一層研究を深め、次の一歩に進んでくれることを期待します。

■データサイエンス学部 佐々木 史織 准教授
SDGsへの貢献を目標とした成果が評価されたことを嬉しく思います。これを励みに、Post-SDGsへ向けても、学生の皆さんの取り組みが推進されることを期待しています。

■受賞学生 データサイエンス学科1年 濱野 周さん
森林や都市、災害の関連性を分析・可視化する手法の研究を行い森林の重要性・効果を指摘しました。学会発表に携わっていただいた先生方や、緊張や不安が多いなか応援、サポートしてくれた学友に感謝しています。これからもSDGs実現へ貢献できるように研究へ邁進していきたいです。

■受賞学生 データサイエンス学科2年 高橋 美羽さん
画像メディアコンテンツを対象とした匂い類似度計量による記憶想起支援方式について研究しました。1年ほど取り組んできた成果がこのような形で認められてとても嬉しいです。匂いについての研究は未だ曖昧なことが多いので、今回頂いたフィードバックを生かして、更に研究を進めていきたいと思います。
本フォーラムでのMUDS学生発表論文
発表論文 | 著者 |
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固有表現分析による知識グラフの自動作成 | 武 賢倖(1年),Thatsanee Charoenporn教授,Virach Sornlertlamvanich教授 |
ソースコードの構文木表現による構造類似性を用いた自動関数生成方式 | 北 椋太(2年), 岡田 龍太郎助教,峰松 彩子客員研究員, 中西 崇文准教授 |
森林-都市-災害レジリエンスの多層的分析・可視化方法とその応用 | 濱野 周(1年),佐々木 史織准教授 |
避難所データを用いた災害時総合支援システムの構築 | 柳瀬 愛里(3年),玉川 夏生(3年),杉村佳乃(3年),石橋 直樹教授,佐々木 史織准教授 |
単語から想起される2つの和柄と色彩印象の合成によるデザイン自動生成方式 | 石井 雄大(2年), 池上 藍羽(2年),岡田 龍太郎助教,川越 仁恵(文京学院大学准教授),中西 崇文准教授 |
小説を対象とした物語の場面を表現する挿絵自動生成方式 | 大西力登(2年),岡田 龍太郎助教,峰松 彩子客員研究員,中西 崇文准教授 |
小説コンテンツを対象とした感情遷移に着目した類似小説検索方式 | 永田 智菜(1年),仲程 凛太朗(3年),岡田 龍太郎助教,峰松 彩子客員研究員,中西 崇文准教授 |
画像メディアコンテンツを対象とした匂い類似度計量による記憶想起支援方式 | 高橋 美羽(2年),岡田 龍太郎助教,峰松 彩子客員研究員),中西 崇文准教授 |
楽曲を対象とした難易度選択可能なリズムパートを再現するピアノ伴奏生成方式 | 小宮 和真(1年),岡田 龍太郎助教,峰松 彩子客員研究員,中西崇文准教授 |
関連リンク
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第14回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM2022)
https://event.dbsj.org/deim2022/ -
武蔵野大学データサイエンス学部:
https://www.musashino-u.ac.jp/academics/faculty/data_science/ -
MEGAZONE株式会社:
https://www.megazonejapan.jp/