
人間科学部社会福祉学科4年生の羽生 健太朗さんが8月13日から英国・バーミンガムで開催される「IBSA ロービジョンフットサル世界選手権 2023」に日本代表として出場します。大会に先立ち、8月2日に西本学長をはじめとした大学関係者が出席し、羽生さんへの激励会が行われました。
羽生さんは高校生までサッカー部でプレーしてきましたが、高校3年頃から視力が低下し弱視者になりました。視能訓練士からロービジョンフットサルの存在を聞き競技に取り組み始め、今回初めて、日本代表に選出されました。世界選手権に臨む10名の日本代表選手の中で、22歳の羽生さんはチーム最年少での出場になります。
ロービジョンフットサルは、一般にも知られるブラインドサッカーとは異なる競技です。ブラインドサッカーは全盲から光を感じられる程度までの視力レベルカテゴリー、B1クラスの選手がプレーする、フットサルをもとにしたスポーツであるのに対し、ロービジョンフットサルはB2(矯正後の診断で、視力0.03まで、ないし、視野5度まで)、B3(矯正後の診断で、視力0.1まで、ないし、視野20度まで)の視力の選手が、ぼやけ、欠け、にごりなどさまざまな見えにくさを抱えながらプレーするフットサルです。ブラインドサッカーが競技専用のゴーグルを装着し、鈴の入ったボールで音を頼りにプレーするのに対し、ロービジョンフットサルは一部のルールのアレンジがあるものの、通常のフットサルとほぼ変わらないルールの中でプレーするのが特徴です。
ロービジョンフットサル日本代表は8月16日(水)22:45にウクライナ代表、19日(土)22:45にトルコ代表と予選リーグを戦います。(日時は日本時間)
羽生 健太朗さんのコメント

これまでたくさんの人たちに支えられて日本代表の切符を掴むことができました。支えてくださった方々への恩返しのつもりでプレーしている姿を見せることができればと思います。日本はまだ世界の強豪国と比べて力が足りないチームですが、私は今回最年少での選出なので、これまでの成績に関係なく、日本代表の目標である“1勝”を目指してチームに貢献したいです。今後、日本代表での自分の経験を大学内でお話しするなど、競技普及の手助けになる活動もできればと考えています。
西本学長の激励のコメント
この度は、ロービジョンフットサル世界選手権の出場おめでとうございます。羽生さんのように、在学生が世界に飛び立って活躍することをうれしく思っています。本学のブランドステートメントは『世界の幸せをカタチにする。』です。学生一人ひとりが幸せを感じながら、それぞれの可能性を広げて、目標を実現していくことが大事です。世界選手権に出場すれば、世界中の人々と様々な交流もたくさんあるでしょう。ぜひ、本学の願いを世界のみなさんへ広めてください。羽生さんがかけがえのない体験を通じて貴重なモノを持ち帰って、今後の活躍に生かしていただければと思っています。
関連リンク
- ロービジョンフットサル世界選手権2023 出場国および試合スケジュール
https://www.b-soccer.jp/news/22572-20230801 - ロービジョンフットサル世界選手権2023 YouTubeライブ配信について
https://www.b-soccer.jp/news/22674-20230807 - 世界選手権 クラウドファンディング
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