第34回日本微量元素学会学術集会で薬学部薬学科 川原 正博教授が学会賞、同学部同学科5年生の市村 涼奈さんが最優秀ポスター賞を受賞しました。


日本微量元素学会は微量元素に関する生命科学研究を進めることにより、人々の健康増進と疾病の予防・治療の向上への寄与を目指す学会です。
今年度の学術集会は9月15日・16日に開催されました。今回の学術集会で川原教授は学会賞受賞講演として、「神経疾患発症における微量元素の役割」を発表しました。受賞講演では、亜鉛や銅の生体内ホメオスタシスが崩壊する事により神経細胞死が誘導され、脳血管性認知症の原因となる可能性やその神経細胞死の誘導メカニズムについて紹介しました。また、市村さんは「メタロチオネイン欠損マウスを用いた肺疾患モデルの解析と疾患治療への応用」の題目で、メタロチオネイン(生体内に存在する金属結合タンパク質)が肺疾患予防効果を持つ事を発見した最新の研究成果を発表し、最も優れたポスター発表者1名(35歳以下の若手)に贈呈される最優秀ポスター賞を受賞しました。
【コメント】
薬学部薬学科 川原 正博教授
この度は日本微量元素学会から学会賞という栄えある賞を受賞することが出来ました。 誠に有難うございます。
今後も受賞課題である”神経疾患発症における微量元素の役割”を解明するべく、さらに研究を推進していきたいと考えています。
薬学部薬学科5年生 市村 涼奈さん
第34回日本微量元素学会学術集会にて、最優秀ポスター賞を受賞する事ができ、とても嬉しいです。直接ご指導いただいた田中先生や研究室の皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。今後は卒論研究に力を入れて取り組み、英語論文に卒論研究の成果を発表する事を目標に頑張ります。