10月19日、東京科学大学で開催された「異分野異業種研究交流会2024」において、工学研究科数理工学専攻修士2年生の坪田 凌輔さんがポスター発表を行い、ベストポスター賞を受賞しました。
「数学・数理科学専攻若手研究者のための異分野異業種研究交流会(研究交流会)」は、2014年から開催されており、数学専攻の博士課程学生をはじめとする数学・数理科学系の若手研究者と、諸科学や産業界とのマッチングの場を提供しています。この研究交流会では、数学を活用した諸科学や産業への応用展開に数学の思わぬ力を発見してもらうことや、産業界や経済界の様々な分野で活躍できる場を認識してもらうことを目的としています。
概要
著者氏名及び所属 (発表者に*を付与) |
*坪田 凌輔 (工学研究科数理工学専攻修士2年生) 松家 敬介(工学部数理工学科 准教授) 東 康平(工学部数理工学科 助教) 佐々木 多希子(工学部数理工学科 准教授) 時弘 哲治(工学部数理工学科 特任教授) |
---|---|
ポスター題目 | 離散半線形波動方程式におけるlifespan評価 |
ポスター概要 | 本研究では、べき乗型の非線形項を持つ単独の半線形波動方程式を離散化して得られる方程式の解のlifespan評価を行う。離散化の対象となる波動方程式は、初期条件が十分小さいとき、非線形項に現れる指数がある値より小さいと爆発することが知られている。Matsuya(2013)で提案された偏差分方程式は、もとの波動方程式と類似する結果を有することが証明されている。本研究では、Matsuya(2013)により提案された偏差分方程式のlifespan評価を行う。 |
コメント
坪田 凌輔さん(工学研究科数理工学専攻修士2年生)
この度、ベストポスター賞に選出して頂きました。このような素晴らしい賞を頂くことができとても喜ばしく思っています。先行研究を理解するのが大変難しかったですが、東先生、時弘先生、松家先生、佐々木先生の指導のおかげで、結果を出すことができました。また、MCME(数理工学センター)セミナーで問題を提供して頂いた東北大学の高村 博之先生に厚くお礼申し上げます。まだ残っている課題がたくさんある問題なので、研究を引き続き頑張っていきます。