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お知らせ

2025年 新年のご挨拶

法人

皆さま、新年おめでとうございます。
武蔵野大学は、2024年に創立100周年を迎えました。これまで築いてきた伝統と誇りを胸に、学生・教職員・卒業生、そして保護者の皆様や地域社会の皆様など多くの方々と共に、様々な記念行事を通じて新たな歴史の1ページを刻むことができました。

5月21日の創立記念日には、武蔵野、有明、千代田に続く第4のキャンパスとして、インターネット上に「縁バースキャンパス(メタバースキャンパス)」を開設しました。同時に、中高生と大学生が参画して制作した新たなスクールソング「君の花咲かせて」を発表しました。また11月16日には「学校法人武蔵野大学 創立100周年記念アワード」を開催。学校法人武蔵野大学に集う園児、生徒、学生が「世界の幸せをカタチにする。」ことについて自ら考え実践する行動を募り、表彰しました。そして12月11日には本法人発祥の地である築地本願寺で「創立100周年記念法要・式典」を執り行い、同日午後には会場をお台場に移して記念祝賀会も開催することができました。教職員のみならず本法人に関わる多くの方々にご列席いただき、創立100年を祝う喜びを分かち合って、新たな未来への第一歩をともに踏み出せましたことは、大変ありがたく、また心強く、100年前の創設時から今日に至るまで、学校法人武蔵野大学が数多のご縁に支えられていることを改めて実感いたしました。皆様方のご支援とご協力に、心より感謝申し上げます。

未来社会を見据えた「グランドデザイン」

100年前と現代とでは、社会のありように大きな変化が生じています。現代社会は、様々な変化や課題が地球規模で渦巻いており、将来を予測することが困難な時代となっています。創立100周年を機に、学校法人として、未来社会をも見据え「大学・中学校高等学校等のあるべき姿の基本的な方向性」を示す「グランドデザイン」を再構築いたしました。

①建学の精神の堅持及び未来への継承
②豊かで生き生きとした学びの実現
③世界のウェルビーイングの向上を目指す
④新たな市場及び価値の創出
⑤大学をコアとした持続可能性を確実にする法人運営

現在は、このグランドデザインのもと、ブランドステートメント「世界の幸せをカタチにする。」を掲げ、学生、教職員、本学に関わりのあるすべての人々が感性、知恵、響創力を高め合うことを推進しています。

サブメジャー情報科目群「AI活用エキスパート」と全学共通基礎課程「武蔵野INITIAL」

2021年度に全学の共通基礎課程を刷新し、「武蔵野INITIAL」がスタートしました。おかげさまで順調に展開し、2025年度は5年目を迎えます。今、武蔵野大学で学んでいる学生の皆さんが、社会の中核として活躍していく2050年の未来に向けて、世界の諸課題を担い解決していく人材となってもらうために必要な基礎的学びと実践力を養うことを目指しています。このプログラムには、①文理を超えて「AI×専門」のデジタル人材を輩出していくための18科目からなるサブメジャー情報科目群「AI活用エキスパート」、②本学のブランドステートメント「世界の幸せをカタチにする。」に基づいて、2030年に向けたSDGsの取り組みを推進するため、SDGsの理念を学び、自ら問題意識を持って主体的に学ぶ姿勢と実践力を身に付ける「Creating Happiness Program (CHP)」(SDGs基礎・SDGs発展)、③実際の社会を見て、体験し、自らの専門の学びの有用性を感じ、将来のキャリア選択のきっかけとしていく「フィールド・スタディーズ」などの科目群が含まれています。

武蔵野大学独自の学修スタイル「響学スパイラル」

全学共通基礎課程においても各学部学科の専門課程においても、全学のディプロマ・ポリシー「「アクティブな知」を獲得し、創造的に思考・表現する力を備えて、世界の課題に立ち向かう」を達成していくために、武蔵野大学独自の学修スタイル「響学スパイラル」に基づいて学修活動を進めることに力を入れています。「問う→考動する→カタチにする→見つめ直す」の4つのステップを繰り返しながら、他者と互いに学びあう中で成長し、2050年に向けてHappiness Creatorとしてcreativeな活動にチャレンジできる実践力を養ってほしいと願っています。

大学・大学院教育の充実・研究活動の強化

武蔵野大学は、時代と社会のニーズに応えるべく、新たな学部・学科・大学院研究科を開設してまいりました。近年では、2019年にデータサイエンス学部、2021年にアントレプレナーシップ学部、2023年にサステナビリティ学科を開設いたしましたが、このような大学改革の流れを引き継いで、2024年4月にウェルビーイング学部ウェルビーイング学科を開設しました。学部教育の充実とともに、高度に専門的な知識や技術が必要とされる時代において、大学院の充実・発展も本格的に推進する必要があります。2021年4月には、大学院データサイエンス研究科修士課程、大学院法学研究科ビジネス法務専攻博士後期課程、大学院工学研究科数理工学専攻博士後期課程を開設しました。また、2022年4月には、大学院データサイエンス研究科博士後期課程を開設しました。時代のニーズに即応した学部・研究科の開設を進める中で今では13学部21学科、13大学院研究科、通信教育部等、学生数14,000人超の大学に発展してきました。多様で複雑な世界の課題を解決し、未来の幸せを切り開きリードしていく人材養成を目指して、今後とも教育研究の質を充実させてまいります。

「世界の幸せをカタチにする。」 × SDGs

本学のこれらの教育改革の礎には、生きとし生けるものの幸せを願う仏教精神に基づいた人格教育があります。学祖・高楠順次郎博士は、「理想が高まるに従って人格が高まり、人格が高まるに従って高い理想が現出する」と述べ、人格向上の教育を掲げられました。武蔵野大学に集うすべての人々が、本学のブランドステートメント「世界の幸せをカタチにする。」を心にとめ、Happiness Creatorとしてブランドステートメントの具現化に取り組んでいきたいと思います。本学では、2019年3月に「武蔵野大学SDGs実行宣言」を発表しました。「武蔵野大学しあわせ研究所」を中心とする全学的取り組みに加えて、各学部学科大学院研究科においても宣言を発表し、独自の取り組みを進めていく活動を展開中です。本年はさらにその取り組みを全学的に加速してまいります。

2025年ウェルビーイングな社会創造をめざして

創立101年目の今年4月には、建学以来初の女性学長となる小西聖子教授(現副学長)の学長就任が決まっています。本学は、ウェルビーイングな社会の創造に貢献するべく、「世界の幸せをカタチにする。」ハピネス・クリエイターが世界中から集い、世界中へ羽ばたいていく大学へとさらなる飛躍を目指してまいります。本年も引き続き、ご指導・ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

武蔵野大学学長
西本 照真

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