学部を越えた協働でチーム「鳥トリコ」が佳作入選
株式会社マイナビが主催する大学1・2年生向けアイデアコンテスト「課題解決プロジェクト」(マイナビ2027 Season1)において、チーム「鳥トリコ」が佳作に入選しました。
チーム「鳥トリコ」は、キャリアセンターによる本プログラムの募集に興味を持って応募した、異なる学部に所属する4名の学生で構成されています。マイナビやキャリアセンター長による数回のフィードバックを受け、自分たちの発想力や分析力を活かしながら、社会課題の解決に向けて協働して取り組みました。
チーム「鳥トリコ」
・新田 暦さん(経営学部経営学科2年生)
・中谷 友香さん(経営学部経営学科2年生)
・長尾 麗夏さん(経済学部経済学科2年生)
・齋藤 望さん(人間科学部社会福祉学科2年生)
実在企業の課題を題材に、学生が“課題解決力”を磨く
企業が実際に抱える企業課題をテーマに、学生が解決策を考え抜く企画アイデアコンテストです。年間を通して多彩な業界の企業が課題を出題し、参加学生はその内容を読み解きながら、企業のニーズに即したアイデア創出・課題分析・企画立案に挑戦します。本プロジェクトでは、単なるアイデア提出にとどまらず、学生自身が具体的な企画書を作成し、企業へ最終提案として提出するまでの一連のプロセスを体験できることが大きな特徴です。ビジネス課題の構造理解、ユーザー分析、コンセプト設計、プロモーション案の検討など、企業の「課題解決」に不可欠な一連の思考プロセスを実践的に学べます。
“ちょっとだけ食べたい”を-量り売り自販機の提案-
食品ロス削減をテーマに、江崎グリコの冷凍・冷蔵技術を活かした「冷蔵おやつセレクト自販機『ミニチル』」を提案しました。“ちょっとだけ食べたい”というニーズに応える量り売り形式を導入し、食品ロス削減と体験価値の両立を目指しました。
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“必要な分だけ買える”発想が高い評価に
世界の量り売り事例を踏まえた着眼点や、必要な量だけ購入できる仕組みの提案が優れている点が評価されました。また、量り売りを実施する上での衛生面についても、グリコの技術や取引先のアセットを活用して解決を図る構想が高く評価され、ターゲット層のニーズをアンケートで検証するなど、実現可能性の根拠を示した点も説得力があると評されました。総じて、「実現性と創造性の両面で完成度の高い企画」として高い評価を得ました。
コメント ─粘り強く追求した企画で得た「心のタフさ」─
新田 暦さん (経営学部経営学科2年生、チーム「鳥トリコ」リーダー)
コンテストを通して、企画において最も重要なのは「必然性のあるストーリー」であることを学びました。どれだけアイデアが優れていても、理由や背景が弱ければ相手には伝わりません。相手の視点に立って企画を構築することの大切さを強く実感しました。
活動の多くはオンラインで行われましたが、画面越しではメンバーの状況が読み取りにくく、進度にばらつきが生じる場面もありました。そのような中でも、対面で集まれた機会には時間をかけて議論を重ね、不安定だったチームの足並みを整えられたことは大きな経験でした。また、リーダーとして状況を把握し、目標に向けて粘り強く方向性を示し続ける姿勢の大切さにも気づきました。
制作プロセスでは、まず課題を「何が不足しているのか」「いつまでに何が必要なのか」と整理し、対面での議論で企画のストーリーを固め、役割を段階的に振り分けるなど、進め方の工夫を行いました。江崎グリコへの提案である「ミニチル」の企画においては、「この企業だからこそ実現できる挑戦」であること、そして「食品ロス削減につながる必然性」が両立しているかを特に意識しました。さらに、江崎グリコが大切にしている“楽しい体験”をどう実現するかにもこだわりました。私たちはサービスではなく“機械そのもの”をデザインしたため、仕組みが非現実的にならないよう注意を払い、量り売りの仕組みや価格設定など技術的な妥当性とのバランスをとる点には苦労しました。
今回の経験で、私は困難な状況でも粘り強く向き合える「心のタフさ」を自分の強みとして実感しました。この経験を今後の学業やプロジェクト、そして将来の仕事にも活かし、責任を持って物事をやり抜く姿勢につなげていきたいと考えています。
関連リンク
- 就職・キャリア支援
https://www.musashino-u.ac.jp/student-life/career/ - マイナビ 課題解決プロジェクト
https://job.mynavi.jp/start/project/index_v.html