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グローバル学部日本語コミュニケーション学科 神吉 宇一ゼミの4年生が日本言語政策学会第26回研究大会で研究発表しました

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グローバル学部日本語コミュニケーション学科 神吉 宇一ゼミ(以下、ういちゼミ)の4年生が6月8日、9日に京都大学で開催された日本言語政策学会第26回研究大会のWork in Progress(WiP)セッションで研究発表しました。
WiPセッションは、学術的な成果や貢献はまだ十分に検討できていないけれど、現在取り組んでいることを発表できる場として開かれています。今回は、ういちゼミで取り組んでいる4つのプロジェクトについて、2つのチームに分かれてそれぞれ発表しました。

発表題目概要

  1. インクルーシブなキャンパス/コミュニティの実現をめざすプロジェクト

    障がい者の社会参加と対話の観点からの取り組み 

    (李 昌河、有澤 世那、中嶋 風羽、中島 愛美、沼口 由芽、遠藤 真央、寺門 芽生)

    ういちゼミでは、「異なりを価値に、ちがいを力に、対話を通じて、今よりちょっとよい社会を創造する」ことを目指して活動しています。発表1では、障がい者の社会参加と対話という観点から、2つのプロジェクトについて発表しました。一つ目は、特別支援学校の高等部の生徒たちとの交流授業や校外学習の企画・引率の取り組みについてです。二つ目は、障がい者アートを用いた対話型アート鑑賞ワークショップの取り組みについてです。

  2. インクルーシブなキャンパス/コミュニティの実現をめざすプロジェクト

    外国ルーツの人たちの社会参加と対話の観点からの取り組み 

    (元山 雪乃、石黒 美穂、周 克景、戸田 美波、吉岡 桜、李 艶陽、リ ギョクテイ、李 浩嵐、山口 蓮太)

    発表2では、外国ルーツの人の社会参加と対話という観点から、2つのプロジェクトについて発表しました。一つ目は、江東区における多文化共生活動の取り組みについてです。多文化共生の活動はいくつか行なっていますが、今回は特に防災意識の啓発活動について発表しました。二つ目は、食の多様性の理解に関する啓発的活動の取り組みについてです。

WiPセッションは事前撮影した動画による20分のプレゼンテーションで、大会開催期間の前後(6月6日〜6月11日)に学会がyoutubeにて限定公開し、大会参加申し込みをした人だけが見られるようになっていました。また、大会初日の6月8日の午前には、大会会場である京都大学でWiPセッションの「パブリックビューイング」が開催され、その場で動画を投影し、質疑応答が行われました。ういちゼミからは5名の学生が現地で学会に参加し、パブリックビューイングで質疑応答を行い、他の発表者との意見交換・交流をしました。

実際に学会に参加した学生からは「自分たちが取り組んでいる方向性は間違っていないことを再認識できた」「他の発表を聞くことで、自分たちの弱点も理解することができました」などの声があがりました。

コメント

神吉 宇一教授(グローバル学部日本語コミュニケーション学科)
ういちゼミは、まず課題を見つけそれを自分ごととして考えながら、解決に向けて取り組むことをやっています。一方で、取り組みを学術的に位置づけるという点では、まだ十分ではありません。今回、学会発表をすることで、自分たちの取り組みを改めて見直すことができました。また、他の発表、特に同じ大学生である龍谷大学の学生たちの発表が、問題意識や取り組みも近く、大変刺激になったようです。今までの取り組みをどのように発信するとよいのか、またそれは学術的な理論でどのように説明できるのかということについて、いろいろ気づいたことがあったようです。この発表経験を活かして、さらに学生たち自身で学びを深めていき、ゼミの活動自体も進化・深化させていってほしいと考えています。また、今回の発表に関しては、学生たちの旅費等を大学から補助してもらいました。学生たちの取り組みを大学全体で支えてくれていることに、大変感謝しています。

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