経営学部会計ガバナンス学科の星野 雄介准教授と京都橘大学現代経営学部の平尾 毅教授の共著論文が、国際学術誌「Applied System Innovation」「Administrative Sciences」に掲載されました。
論文1 |
Organizational Processes for Adopting Breakthrough Technology: Text Mining of AI Perception among Japanese Firms |
著者 | 星野 雄介・平尾 毅 |
掲載誌 |
Applied System Innovation, 7(1). |
概要 |
この論文では、企業がイノベーションを取り入れるときにどのようなプロセスをたどるのかを、有価証券報告書のテキストマイニングを通じて分析しました。分析の結果、イノベーションを採用するには「認識→投資→戦略化→商業化→収益化」というステージがあることが示唆されました。本論文の成果は、イノベーションの組織内の普及を部分的に明らかにしたと同時に、イノベーションを普及させるための介入方法についても含意を持ちます。(2024年1月掲載) |
リンク |
論文2 |
The Dysfunction of Mission-Oriented Innovation Policy: Impeding the Accumulation of Scientific Knowledge in the Japanese Academic Sector |
著者 |
平尾 毅・星野 雄介 |
掲載誌 | Administrative Sciences, 14(6). |
概要 | 日本では近年、特定の社会的目標を達成することを目的としたミッション指向型イノベーション政策を採用しています。これ対し、研究者がどのように反応したかを科学技術研究費プロジェクトのデータベースを用いて分析しました。その結果、研究者は科学技術基本計画のキーワードを、研究プロジェクトを記述する傾向があることが分かりました。これは研究者が短期的な研究プロジェクトにフォーカスし、長期的な研究蓄積が阻害される可能性を示唆しています。(2024年5月掲載) |
リンク | https://doi.org/10.3390/admsci14060115 |