このページの本文へ移動

お知らせ

文学部日本文学文化学科 楊 昆鵬教授が第五回加藤郁乎記念賞を受賞しました

学部・大学院
  • 出版
  • 受賞・表彰
  • 文学部

文学部日本文学文化学科の楊昆鵬教授が著書『詩歌交響――和漢聯句のことばと連想』(臨川書店、2023年)で第五回加藤郁乎記念賞を受賞しました。
同賞は、加藤郁乎賞(1998年度から2011年度まで開催、14名に贈賞)の趣意を受け継ぎ、2015年に「加藤郁乎記念賞」として創設されたもので、詩歌に関する著書(実作・研究・評論)を対象に選考し、2年間に1度表彰しています。
授賞式は5月31日にホテルグランドアーク半蔵門で行われました。

コメント

楊 昆鵬教授(文学部日本文学文化学科)
この度は第五回加藤郁乎記念賞の栄誉に預かることができ、大変有り難く存じております。和漢聯句は中世の歌人と詩人とが掛け合いながら、和歌・連歌と漢詩双方のことばや着想を織り交ぜて創り上げた韻文様式です。そこには和歌の風雅と詩の重厚そして和漢融合の妙味を併せ持っており、さまざまな文化的要素を包摂する日本文学の特質を表しているとも言えます。一度忘れられた文芸ですが、近年の連歌や五山文学など近隣研究分野の活況と相まって、和漢聯句の研究が大きく前進しています。その気運の中で、僅かでありながら、中世知識人の豊かな素養と軽妙な機知の一端に触れることができたことを、幸運に存じます。これからも精進して研究成果を大学授業そして社会に還元して参りたいと思っております。

関連リンク

一覧に戻る