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お知らせ

薬学部薬学科阿部 和穂教授による薬物乱用防止のための啓蒙講演が武蔵野大学高等学校で開催されました

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9月21日、薬学部薬学科阿部 和穂教授による、薬物乱用防止のための啓蒙講演「なぜ”薬物乱用”はだめなのかよく考えてみよう」が開催されました。
本講演は、武蔵野大学高等学校2年生への特別授業として行われました。
阿部教授は、薬には「いい面」と「悪い面」の両方の側面がある、と薬の仕組みの説明からはじめて、薬の使用方法を間違えると毒にもなる、この世に有害でないものはないと話し、高校生に自分で考えることの大切さを伝えました。薬物乱用については、薬の使用方法を誤ってしまう「オーバードーズ※」ですら薬物乱用にあたると話し、近年発生した実例を用いて薬物乱用は身近なところで起きていると紹介しました。また、事前アンケートで実施した薬物乱用にかかわる実際に起きている事象について、高校生の見解を集めていくつか紹介し、自分とは異なる考え方を持っている人の意見も聞いたうえで自分の考えを見直すことをしてほしいと話しました。

薬物乱用の危険性や依存のリスクを「正しく怖がる」ことをしてほしいと、「オレオレ詐欺」や「大麻と麻薬の違い」を用いて正しく理解することの大切さと合わせて訴えました。「タバコと大麻どちらが有害なのか」という問いを用いて、何をもって有害なのかということを考えてほしいと強調しました。
薬物依存症については、タバコやスマートフォンを例としてどのような状態が薬物依存症なのかを詳しく生徒に伝えました。最後に薬物依存症について、ギャンブル依存症やスマホ依存症等の依存症の例を用いて、依存症は心の病気であって周りの環境次第で解決できる可能性があると訴えました。
参加した生徒たちは真剣に耳を傾けており、薬に対する考え方を学ぶ非常に有意義な機会となりました。

武蔵野大学生涯学習講座において、阿部教授が解説している一般向けの薬物乱用防止講演の動画(無料)が配信されています。興味のある方は是非視聴してください。

※オーバードーズとは、薬を使うときの一回あたりの用量(dose)が過剰である(over)こと、または薬物の過量摂取に及ぶ行為のこと

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