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お知らせ

日本文学文化学科の学生と田畑書店が共同制作した「ポケットアンソロジー」の作品リフィルが発売開始

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 9月25日、文学部日本文学文化学科の学生10名と田畑書店が共同で制作した「ポケットアンソロジー」の作品リフィルが発売開始しました。「ポケットアンソロジー」は田畑書店から販売されているもので、好みの作品リフィル(短編小説)を集めてブックジャケットに綴じると自分だけのアンソロジーを作ることができます。
 今回はその作品リフィルを日本文学文化学科の「日本文学文化研究調査実習」の授業で制作しました。14作品を制作し、学生は作品の選定、校訂、校正、あらすじの執筆等を行いました。

■制作した『ポケットアンソロジー』の作品リフィルについて

今回発売になる作品リフィルは以下の14作品。

夏目漱石「夢十夜」、森鴎外「高瀬舟」、宮沢賢治「よだかの星」、室生犀星「抒情小曲集(上中下) 」、太宰治「犯人」、新美南吉「飴だま」「子供の好きな神さま」、壷井栄「一つ身の着物」、立原道造「自由律短歌五十首」、高篤三「高篤三 五十句」、北大路魯山人「山椒魚」「蝦蟇を食べた話」

新しい読書の形を提供するポケットアンソロジーの趣旨を理解した上で、学生が読みたい/読んでもらいたい作品を選び、どの本文をもとに、どのような本文をつくるかを考え、数度にわたる校正作業を行い、刊行に至りました。

「日本文学文化研究調査実習」は、1年生から受講できる文学部日本文学文化学科の学科科目です。今回のように、出版社とコラボして出版企画に取り組む他にも、能楽堂で劇場インターンシップを行ったり、各種専門図書館や資料館、美術館、博物館、文学館などで調査したり、歴史文化に触れる旅行や講座を企画したりと、大学の教室を飛び出して、さまざまな場所で学びを深める、文学部の特色ある授業の一つです。

【コメント】

田畑書店 大槻 慎二 代表取締役
 丁寧な校訂・校正作業、そして魅力的な「あらすじ」の執筆、本当にありがとうございました。セレクトが読者目線にいちばん近いせいか、ラインナップを発表すると同時に大きな反響をいただいております。ポケットアンソロジーには「この作品をぜひ」という読者の声も多く、近々「この作品をポケットアンソロジーに入れたいから、掛野先生の授業を受けたい」という学生が生まれるかもしれませんね。その日が来るのを心待ちにしております。

日本文学文化学科 掛野 剛史教授
 「日本文学文化研究調査実習」の新しい試みとして行った成果です。読書好きな学生の自由で豊かな発想が魅力的なラインナップを生み出しました。作品本文をどのように創り上げていくかという研究的な問題も意識しながらも、楽しく校訂、校正を行ってもらいました。今後も学生や田畑書店様と協力し、制作を続けていく予定です。

日本文学文化学科4年生 小野 七望さん、高橋 明日翔さん、友澤 遥さん、谷内 明香莉さん
 学生の視点から作品を選び発表することができ、貴重な経験をさせていただけました。これを機に素敵な作品をみなさまにも知っていただけたら幸いです。ぜひ手に取ってみてください。田畑書店の大槻様、掛野先生、ありがとうございました。

【書籍情報】

タイトル:ポケットアンソロジー
発行:田畑書店
価格:330円(税込)
発売日:9月25日
取り扱い店舗:全国の書店およびオンライン(https://tabatashoten.thebase.in/

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