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経営学科 平野 貴士講師の研究論文が国際学術誌『Business History Review』に掲載されました

研究
  • 経営学科
  • 経営学部

経営学科の平野 貴士講師、酒井 健准教授(一橋大学・東北大学)、ピエール=イヴ・ドンゼ教授(大阪大学)が共同で執筆した研究論文が、経営史分野で国際的に最も権威あるジャーナルの一つである「Business History Review※」に掲載されました。

「Business History Review」は1926年に創刊された査読付きジャーナルで、経営史に関する主要なテーマを取り上げています。企業家、企業、ビジネスシステム、イノベーション、グローバリゼーション、規制、労働に関する論文を掲載し、世界中の研究者に広く読まれています。
Source: Hirano, T., Sakai, K., & Donzé, P.-Y. (2024). Housewives and the Growth of the Japanese Electrical Appliance Industry, 1950–1990. Business History Review,  98(2), 389–416.
Title Housewives and the Growth of the Japanese Electrical Appliance Industry, 1950–1990
Author TAKASHI HIRANO
KEN SAKAI
PIERRE-YVES DONZÉ
Type Research Article
Information

Business History ReviewVolume98Issue2, Summer2024, pp. 389-416

Published online by Cambridge University Press: 31 October 2024

DOI: https://doi.org/10.1017/S000768052400028X

コメント

この論文では、戦後の日本で家電産業がどのように発展してきたのかを研究しました。これまでの研究では、大企業や男性技術者が中心になって家電を改良したと考えられていましたが、実際には家庭の主婦たちも大きな役割を果たしていたことがわかりました。主婦たちが家電を使った感想や意見をメディアを通して大企業に伝えることで、家電がさらに使いやすく改良されていったのです。
この研究のきっかけは、武蔵野大学の図書館で偶然見つけた『暮しの手帖』という雑誌です。この雑誌には、主婦たちが家電製品について率直な意見を述べており、その意見が大企業の技術開発に影響を与えた様子が記されていました。当時の主婦たちが、ただの消費者ではなく、生活をより良くするために積極的に意見を発信していたことに感銘を受けました。

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