1月25日、教育学部幼児教育学科 川上 暁子准教授のゼミ生8名(4年生)が、表現発表会で身体表現の創作作品を上演しました。

幼児教育学科の「表現発表会」は、長年にわたり受け継がれてきた本学科の行事であり、学生にとって大切な学びの場となっています。音楽・造形・身体の表現に関する授業の成果を発表する機会として、合唱劇や合奏劇、身体表現などの多彩な作品が舞台で披露されます。
川上ゼミは、身体表現や運動について学び、4年生はこの発表会で卒業制作を発表することを目標にしています。今年度は身体表現の創作を行い、「響命−きょうめい−」という作品を舞台で上演しました。




コメント
■教育学部 幼児教育学科 宮守 華澄さん
私たちの卒業制作「響命−きょうめい−」では、自然のエネルギーや生命力、命の繋がりを表現しました。約一年かけて一つの作品を創ることは想像以上に大変で何度も挫けそうになりました。その度に先生や仲間たちと、話し合ったり、思いついた動きを合わせてみたり、試行錯誤を積み重ねました。この経験から全員が納得して同じ方向を向きながら創作していくことの大切さを学ぶことができました。また、自分たちが満足することで終わらせず、観る人がどう捉えるかを考えながら創作を進めました。今後、保育職に従事していく中で活かせる視点を学ぶことができたと思います。卒業制作を通して、想いを乗せながら身体表現をする楽しさを感じ、大学生活の思い出として残る大きな経験ができました。
■教育学部 幼児教育学科 川上 暁子准教授
集団での創作は、自分とは違う他者の動きや考えや感覚を受け入れて、協働していく時間になります。8人のメンバーは身体も動き方も、これまでの運動経験もバラバラでした。自分の考えを強く主張する人もいれば、相手に譲り過ぎてしまう人もいて、全員での創作になるかと心配したこともありました。今回の作品「響命−きょうめい−」は、創作を見守ってきた者からすると、メンバーそれぞれの、そして創作集団としての成長ストーリーでもありました。異なる他者と共存する姿を見せてもらったように感じています。1人または少人数で完結するのではなく、全員で創るからこそ経験できたことがたくさんあったと思います。この経験を、春からのそれぞれの進路で活かして欲しいと願っています。