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法学部政治学科「アフリカ政治論」の授業で国境なき医師団の間瀬 健次医師が講演

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6月5日、法学部政治学科の中村 宏毅准教授が担当する「アフリカ政治論」の授業で、国境なき医師団の間瀬 健次医師をお招きし、南スーダン、エチオピアおよびイエメンにおける活動経験についてお話しいただきました。

南スーダンにおけるご経験に関しては、現地の医療が未発達であり、医療設備が大きく不足していたことから、プレハブのような簡易な設備で医療活動を行っていた旨をご説明いただきました。エチオピアにおいては、軍が病院を破壊したため、設備が不十分な中での活動を強いられたこと等をご説明いただきました。イエメンでは、バイクのチェーンで踵を負傷する人が多いこと等、国特有の事情に関してもご説明いただき、比較的医療設備が整っていることや、人懐っこいイエメン人の性格に関してもお話しいただきました。

また、特に銃創や、蛇、犬等による咬傷等の症例に触れ、限られた設備の中で、外科医としての専門に限定されず、幅広く医療活動を行われたご経験に関して写真を用いてご説明いただきました。

さらに、「国境なき医師団」を目指された経緯についてお話しいただく中で、大学卒業後に一般企業へ就職されたこと、そこでシンガポール駐在などのご経験をされて「海外での人間貢献」という夢と改めて向き合ったこと、医学部に入り直して医師を目指した30代の学生生活など、さまざまなエピソードと共に間瀬医師の熱い想いが語られました。

質疑応答では、参加した学生から、極めて深刻な状態の患者が次々に運ばれてくる困難な状況において、どのようにモチベーションを維持していたのかと質問がありました。これに対し間瀬医師からは、医師としての使命感を活動の原動力にしていたとお話しいただきました。

「アフリカ政治論」の授業では、今後もアフリカ地域で実務経験を積んだ研究者や専門家をゲストとしてお招きし、学生の国際理解を深めるための講演を継続的に実施していく予定です。

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