6月30日に開催された「第12回POLUS-ポラス-学生・建築デザインコンペティション」公開審査会において、工学部建築デザイン学科4年の小林 由芽さん、野澤 沙帆さんの作品「暮らしは路にこぼれて」が最優秀賞を受賞しました。

【「POLUS-ポラス-学生・建築デザインコンペティション」について】
「POLUS-ポラス-学生・建築デザインコンペティション」は、ポラス株式会社主催の建築系学生対象のコンペティションで、今回で12回目の開催となります。 6月4日に行われた1次審査、6月30日に開催された公開審査会を経て、登録件数996件、応募作品数599点の中から最優秀賞1点、優秀賞1点、入選3点、佳作5点、RI賞5点、UJ賞10点が選出されました。
※募集概要
今回のテーマ:「“t軸”の家/家々」
サステナブルな未来に向かって、喜びを持って向き合える家やその集合のあり方を、具体的かつ実際的に、新しい建築家である皆さんに提案してもらいたいと思います。それはきっと、従来の「x-y-z空間」の思考の枠組みを超えて、「t軸(時間軸)」までをも取り込んだ姿である筈です。全く新しく、そして喜びのある、家や家々をデザインしてください。
(公式サイト: https://kenchiku.co.jp/polus/ より)
【受賞作品】
作品名:
「暮らしは路にこぼれて」
作品概要:
建築によって暮らしが室内にとどまらず路へとこぼれ出すような集合住宅を目指した。かつての住宅街には、子どもを見守る大人たちが自然と関わり合う、小さな社会のような関係があった。今は人との接点が減りつつあるが、物の貸し借りや時間の共有によって循環するつながりを育てられると考える。江戸の路のように、人が交わり会話が生まれる場を再び取り戻すため、自然発生的な形を建築操作によって新たな“路”の輪郭をつくり出す。そこには行為が生まれ、交流が滲み、地域全体へと広がっていくことを期待している。


【受賞者のコメント】
この度は最優秀賞に選出していただき、ありがとうございました。
今回は建築にとらわれず、あえて建築外の視点からアプローチしたことが評価され、大変光栄に思います。
この課題を通して、住み手側に自由を与えつつ、建築自体には、ある程度のルールと居場所を設けることで自由と秩序の両立を考えました。
審査会や懇親会を通して、新たな交流が生まれ、普段得ることのできないアドバイスをいただき、卒業設計を含めた今後の設計の大いに活かせる学びとなりました。
関連リンク
- 「第12回POLUS-ポラス-学生・建築デザインコンペティション」公式サイト
https://kenchiku.co.jp/polus/ - 工学部建築デザイン学科
https://www.musashino-u.ac.jp/academics/faculty/engineering/architecture/