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お知らせ

法学部政治学科「外交政策論」の授業でUNOPS(国連プロジェクト・サービス機関)駐日事務所の菅原雄一上級プロジェクト支援官が講演を行いました

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7月14日、法学部政治学科の中村 宏毅准教授が担当する「外交政策論」の授業で、UNOPS(国連プロジェクト・サービス機関)駐日事務所の菅原 雄一上級プロジェクト支援官をお招きし、南スーダンにおける勤務経験を中心にご講演いただきました。

まず、菅原支援官が南スーダンへの赴任を志した経緯について、ご説明いただきました。次に、実際に同国の西エクアトリア州ヤンビオに派遣され、そこで、アフリカ大陸出身の軍人とともにプレハブのような場所で勤務され、現地の情勢を分析し、それをニューヨークの国連本部に送る業務をされていたことなど、現地での経験に関してお話しいただきました。

さらに、平和構築を進めるために有用な措置について説明いただきました。特に、スポーツ等を通じて、敵対していた部族同士の融和を図ることや武装解除した兵士たちに兵士以外のキャリアを提示することの重要性に関して述べられました。また、出向いた先の地域の方たちと話すときには、自分が中立の立場であることを示すことが重要である旨を強調されました。

最後に、UNOPSが国連機関で唯一独立採算制を取っていること、紛争地におけるインフラ開発や調達などの平和構築に資する業務を専門としていることなど、UNOPS設立の歴史やその機能一般に関してご説明いただきました。

その後活発な質疑応答が行われ、まず、学生から危険な思いをした経験はあるかという趣旨の質問が寄せられました。これに対し、菅原支援官からは、自身は文民の専門家として派遣され、十分に保護され注意していたため、それほど危険な思いをしたことはないという回答をいただきました。さらに、これまでに行って一番良かった場所はどこかという質問に対しては、休暇で行ったタンザニアのザンジバルがとても良かったとの回答がありました。

「外交政策論」の授業では、今後も実務経験を積んだ研究者や専門家をゲストとしてお招きし、学生の国際理解を深めるための講演を継続的に実施していく予定です。

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