
8月8日、西東京市教育委員会と本学工学部が連携して、地域の中学生向けに「理科・数学・美術だいすき未来教室」を武蔵野大学武蔵野キャンパス1号館1307教室にて開催しました。
本講座はサポートの大学生、生徒同士の交流を深めるほか、地域の中学生が通常の授業以外での体験・経験を通して、気づきや学びを深めることを目的とした講座で、当日は西東京市に在住または在学中の中学1年生から3年生の総勢20名が参加しました。

武蔵野キャンパス1307教室とは?
問いから始まる4つのステップを繰り返しながらともに学び、成長していく学びのスタイル『響学スパイラル』をコンセプトにデザインされた、一つの小さな問いから大きな価値観の変容をもたらす「響学スパイラルが生まれる教室」。学校法人創立100周年記念事業である『縁バースキャンパス』内にも、この教室をモデルにした「響学スパイラルが生まれる教室」のオンライン(メタバース)バージョンがあります。
午前中に開催された工学部 建築デザイン学科 風袋 宏幸教授が担当する「創造力を身につける ~え、こんな教室みたことない!~」の講座では、通常の教室では見られない変わったモノやカタチを発見し、教室内の物品をスケッチして、その違いの理由を探究しました。
中学生の視点で、教室にあるさまざまなデザインの物品を観察し、その背景にある意図や意味を考え、参加者同士で意見を交換しながら、デザインの謎を楽しく解き明かすプロセスを体験しました。


午後には工学部 数理工学科 由良 文孝教授と高石 武史教授が担当する「想像力を身につける~そうか、サイエンスはアートだったんだ!~」の講座を開催しました。この講座では天井から振り子を吊るして砂を落とす実験を行い、揺れの動きによって浮かび上がる模様を参加者全員で観察しました。
砂の軌跡から多様な形が現れる様子を通して、科学と芸術のつながりを体感できる内容となりました。




連携先・担当教員コメント
西東京市教育委員会 教育部教育企画課
本事業は、体験活動や交流活動を通じて、学びに向かう力や人間性等を育むことなどを目的としており、昨年度に引き続き市内在住・在学の中学生を対象に武蔵野大学様のご協力のもと開催いたしました。
ご参加いただいた生徒及び保護者の皆様、また、開催にあたりご尽力いただきました大学の関係者の皆様に改めて御礼申し上げます。
西東京市教育委員会では、引き続き地域の皆様と連携しながら、子どもたちの学ぶ意欲の向上に向けた教育を推進してまいります。
風袋 宏幸教授(工学部 建築デザイン学科)
私が担当した講座では、デザインの謎をみんなで解き明かしていきました。その中で、特に印象的だったことは、受講生が次々に手をあげて生まれる応答の連鎖でした。感化されるって、創造力のスイッチなのですね。この教室からデザインの楽しさが伝播していくことを願っています。
由良 文孝教授(工学部 数理工学科)
今回の講座では中学生のみなさんに、ただの振り子ではなくて基本の振り子を組み合わせた、ちょっとユニークな形の振り子に取り組んでもらいました。小学校のときに一度はさわったことがある「振り子」ですが、データを取って振り子を組み合わせることにより、小学校で学んだことが中学校での学びにつながっていきます。そして今の学びが、これからのみなさんの力になっていくことを願っています。
高石 武史教授(工学部 数理工学科)
参加者の皆さん、いろいろなことを考えながら楽しんで参加してくれたようで、見ている私も楽しかったです。デッサンでは、置いてあるままの状態ではなく、使い方まで想像していたのが印象的でした。振り子が作るパターンについては、いろいろ試行錯誤しながら実験したり、考えたりしていたのが頼もしかったです。これからも、いろいろな見方を大切にしながら学んでいってもらえるとうれしいです。
関連リンク
- 響学スパイラル
https://www.musashino-u.ac.jp/basic/learning_cycle.html - 縁バースキャンパス
https://www.musashino-u.ac.jp/enverse/ - 校友サポートサイト:「縁バースキャンパス」ができるまで -デザイン編-|武蔵野大学の今
https://www.mu-alumni.jp/alumni/12429/ - 校友サポートサイト:「縁(えん)」バースキャンパス」って一体なに??|武蔵野大学の今
https://www.mu-alumni.jp/alumni/11736/