工学部建築デザイン学科4年の野中 菫さんの作品「かわるもの かわらないもの」が「第21回『家やまちの絵本』コンクール」において都市再生機構理事長賞を受賞し、10月11日にはTHE SAIHOKUKAN HOTEL(長野県長野市)にて表彰式が開催されました。
また、令和7年10月~令和8年1月にかけて、国土交通省(3号館)1階展示コーナー及び「ショッピングタウンあいたい」(神奈川県横浜市) 内、3Fイベント広場横通路において受賞作品展が予定されています。
コンペ公式サイト:https://www.jutaku-sumai.jp/ehon/index.html


受賞作品は伊村 則子教授のプロジェクト「絵 de けんちく」で誕生した絵本
今回の受賞作品「かわるもの かわらないもの」は、伊村 則子教授のプロジェクトで野中さんが制作し誕生したものです。
教員毎の専門性を活かし、多様なテーマで実施されるプロジェクトでは1~4年生が学年を越えて一丸となり、作品や研究成果を社会に提示する活動を行っています。
「絵 de けんちく」プロジェクトでは建築・都市・防災・生活を伝える絵本の制作を通して、デザイン思考や制作に取り組みます。野中さんもこれまでに、学年を越えて共同で絵本制作に取り組み、学びを深めてきました。
「家」や「まち」への思いを表現する手づくり絵本コンクール
「『家やまちの絵本』コンクール」は住生活月間中央イベント実行委員会主催の「家やまち」への思い・夢、あこがれの家、好きなまちなどをテーマにした手作り絵本のコンペティションで、今回で21回の開催となります。
国土交通大臣賞1点、文部科学大臣賞2点、住宅金融支援機構理事長賞1点、都市再生機構理事長賞1点などが選出されます。
受賞作品 ~新しい家族と暮らすために空き家をリフォームし、隣人と再び交流が始まる日々を描いた絵本作品~

作品名:「かわるもの かわらないもの」
 作品概要:
このお話は、アヒルさんがもともと住んでいた家を離れ、時間とともに荒れていく空き家になっていた場所をもう一度リフォームして、新しい家族とともに暮らしをはじめるお話です。
家やまちは、時とともに姿を変えていきます。でも、手を加えたり、住みつづけたりすることで、また新しい日々が生まれていきます。
「かわっていくもの」と「かわらないもの」、そのどちらも大切にできることが、とても大切なことだと思います。
変わっていくものの中に新しい喜びを見つけること、変わらないものをそっと守りつづけること。そのどちらも大事にしてほしいと伝えたいという思いで作品を作りました。
コメント
受賞者「社会課題を絵本で表現 建築デザインの学びを生かして制作」

工学部建築デザイン学科4年 野中 菫さん
このような栄誉ある賞をいただくことができて、とても嬉しく思います。
今回は空き家問題に着目し、都市再生の観点を盛り込んだことを評価していただきました。新築が作りにくくなっている現状で空き家をリフォームし、再利用してくことの大切さを改めて学ぶことができました。絵本を制作するにあたり、試行錯誤を重ねた経験は、今後の活動にも活かすことができると確信しております。
今回、支えていただいた伊村 則子先生をはじめ学科のスタッフの皆様に感謝申し上げます。
指導教員「住み続けられるまちづくりを意識した学びの成果」

工学部建築デザイン学科 伊村 則子教授
都市再生機構理事長賞の受賞、おめでとうございます。
本作品を作り上げるのに、伝えたい内容から始まり、ストーリーの展開、絵や文字の配置、画面構成など、何度も話し合いを重ねました。建築デザイン学科の学生として作る絵本なので、いま社会問題となっている「空き家問題」やSDGs11のテーマ「住み続けられるまちづくりを」を意識しました。粘り強く、精力的に制作に励んだことが、今回の受賞につながったと思います。
関連リンク
- 「第21回『家やまちの絵本』コンクール」コンペ公式サイト
https://www.jutaku-sumai.jp/ehon/index.html - 工学部建築デザイン学科
https://www.musashino-u.ac.jp/academics/faculty/engineering/architecture/