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お知らせ

国際会議「ISPIM Connects Yokohama」で最優秀論文賞─MUSICの有馬宏和講師のAI医療機器のガバナンスに関する研究が高く評価―

研究
  • 受賞・表彰

MUSIC教員が最優秀論文賞を受賞

12月1日から3日にかけて横浜で開催された国際会議 「ISPIM Connects Yokohama」 において、MUSIC※の有馬 宏和講師の論文が最優秀論文賞を受賞しました。本賞は、国際学会ISPIM(International Society for Professional Innovation Management)が主催する国際会議において、学術的価値と実務的インパクトの両面で特に優れた論文に贈られる賞です。

※武蔵野大学スマートインテリジェンスセンター

国際的なイノベーション研究の場

ISPIMは、研究機関、産業界、コンサルティング、公的セクターに所属する会員によって構成される国際的なコミュニティで、イノベーション・マネジメントに関心を持つ研究者・実務家が集う組織です。アイデアを起点に、新たな製品・プロセス・サービスを創出し、経済成長と社会のウェルビーイングをいかに実現するかを主要なテーマとしています。1983年にノルウェーで設立され、現在では世界で最も歴史があり、規模が大きく、かつ活発に活動するグローバルなイノベーション・ネットワークとして知られています。
そして本会議は「Transforming Society through People and Innovation(人々とイノベーションを通じた社会変革)」をテーマに開催されました。横浜港開港記念会館を主な会場とし、多数の基調講演、パネルディスカッション、および学術研究結果と産業事例の発表が組まれました。本会議の特徴として、日本企業による実践的な取り組みに関するセッションが多く設けられている点が挙げられます。

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AIとイノベーションをめぐる国際的議論の最前線で発表

有馬講師は、12月2日に行われたセッション「6.01: AI and Innovation 2(AIとイノベーション2)」 に登壇し、「International Comparison of Governance Against Unwanted Bias of AI Medical Devices(AI医療機器の望ましくないバイアスに対するガバナンスの比較)」と題した研究論文を発表しました。AWARD NOMINEE(アワード候補)に選出されていた本論文は、その学術的・社会的意義の高さが評価され最優秀論文賞を受賞しました。

AI医療機器に潜む「バイアス」とガバナンスの課題を比較分析

本研究では、急速に実用化が進むAI医療機器において問題となる「望ましくないバイアス(Unwanted Bias)」に焦点を当て、各国・各制度におけるガバナンスのあり方を比較分析しています。AIが医療判断に関与する時代において、技術的精度だけでなく、公平性・透明性・説明責任をどのように制度として担保するかという課題に対し、理論と実務の両面から検討した点が高く評価されました。

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