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都市空間を音楽へと変える、渡邊真広さんの研究が日本デザイン学会秋季大会・学生プロポジションで優秀賞を受賞

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2025年11月8日、東京都市大学横浜キャンパスで開催された「2025年度 日本デザイン学会 秋季企画大会・学生プロポジション」において、本学大学院 工学研究科 建築デザイン専攻 修士課程1年の渡邊真広さん(太田研究室)の「都市を音に聴く:音楽的変換を介した新しいコミュニケーション手法の開発(発表番号:B14)」が優秀賞を受賞しました。渡邊さんは、全国から集まった127件の発表の中から、選考委員会によって優秀発表者の一人として選出されました。

大会テーマ「知の前」への挑戦

日本デザイン学会が主催する本大会は、デザインの学術的発展を目的とする国内有数の場です。今回の共通テーマは「知の前」。既存の知識や定義が成立する前段階にある、人間の直感的な感性や新しいデザインの萌芽を模索する意欲的なテーマに対し、渡邊さんは次世代のデザインの在り方を提示しました。渡邊さんの発表はその学術的な正確性と、都市空間に対する独自の洞察力による新たな都市体験のデザイン手法が専門家から高く評価され、多数の応募の中から見事受賞に至りました。

発表ポスター
発表の様子

都市空間を音楽として捉える

本研究は日常の中で見過ごされがちな建物の色や形、人の往来などに着目し、データ化した都市空間を「音楽に変換」することで、言葉や論理(知)が介在する前の純粋な感覚によるコミュニケーションを創出する手法を提案しました。渡邉さんは都市を音楽として捉える試みにおいて、他者をどのように関与させ、その解釈を共有可能なものとするかが大きな課題で、特に都市体験を音楽的要素へ変換する際のルール設定と、ワークショップという形式の中でそれをどのように運用するかに苦労したと語ります。まさに「知の前」にある未分化な感性を、デザインの力で新しい都市体験へと昇華させるという意欲的な試みでした。

建築の領域を拡張する、未来への展望

今回の受賞は、建築デザインを「空間」だけでなく「感性的な体験」として再定義した成果です。本学で積み上げられた渡邊さんの研究は、人々が都市をより多角的に感受するきっかけとなりました。今後、より豊かな都市環境の構築と、人々の新しい関係性づくりに寄与することが期待されます。

受賞者・担当指導教員コメント

渡邊 真広さん
このたびは、拙い研究にもかかわらず優秀賞をいただくことができ、誠にうれしく思います。本研究では、音楽という視点から都市を捉え直すことを試みましたが、本大会での発表および議論を通じて、多くのフィードバックを得ることができました。今後も研究を発展させていきたいと考えております。

太田 裕通 講師
本研究は、都市体験を「音楽」という新たな視点から捉え直し、他者と共有可能な形で提示しようとする意欲的な試みです。研究の過程では試行錯誤も多くありましたが、粘り強く検討と実践を重ねてきた姿勢が、今回の評価につながったものと受け止めています。本受賞は、渡邊君本人にとって大きな励みであると同時に、太田研究室として取り組んできた研究・教育活動にとっても大きな力となります。今回の成果を糧に、今後のさらなる発展を期待しています。

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