受験生へのメッセージ
アントレプレナーシップ学部を受験される皆さんへ、学部長からのメッセージをお送りします。ぜひお読みください。
皆さんこんにちは。学部長の伊藤羊一です。
総合型選抜入試の質問項目は、来年4月よりご一緒させていただく皆さんと出会うための大事な接点ですから、しっかりと取り組んでほしいと思い、私たちの想いを伝えます。
私たちは、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(武蔵野EMC)という新しい学部を作っています。「アントレプレナーシップ学部」という名称の学部が作られるのは、日本の大学の中で初めての取り組みになります。
教育とは、すでに広く世の中に存在している知見を「伝達する」のが目的ではありません。教員たちが社会、ビジネスの場で試行錯誤し、成果を出してきた経験の結晶を構造化し、共有し、ともにチャレンジすることを通じて、 皆さんが「アントレプレナーシップ(起業家精神)」をもち、自分の思考と行動で世界をより良い場所にできると本気で信じ、踏み出し、「ことを成す」ことを、授業の場を通じて行っていきます。
武蔵野EMCは皆さんが主人公です。
皆さんが社会に踏み出し、アントレプレナーシップを発揮し、ことを成していくことが目的です。
私たちは皆さんに伴走し、ともにチャレンジする仲間です。
ですので皆さんは私たちとともに、このチャレンジを一緒に作り上げていく存在です。
例えて言えば、皆さんと私たちは「一緒に船に乗り、未来を創る航海に出る仲間」であり、「道なき道を、ともに進んでいく仲間」です。
この入試はその一歩を踏み出すにあたり、仲間になる皆さんのことを知りたい、そう思って質問を投げかけるものです。
まず聞きたいのは、あなた自身のことです。
あなたは私たちに、どんな風に自分のことを紹介しますか。
大事なのは、優秀かどうかではありません。素敵な言葉を並べる必要もありません。
世界でたった一人の存在であるあなたを、あなた自身の言葉で、私たちに教えてほしいのです。
そして次の質問は、あなたは何のためにここで一歩を踏み出したい、と考えているか、ということです。
生きづらさを感じていて、どうにかしてこれを解消したい、社会に憤りを感じていて、どうにかして解決したい、または好奇心を感じていることがあり、もっと知りたい、踏み出していきたい。そういった色々な想いがあるからこそ、今ここにいて、武蔵野EMCに興味を持ってくれたのだと思っています。それを教えてください、ということです。
社会は人間が集まってできています。その一人ひとりの人間は、みんな違います。
その一人ひとりが作り上げた社会は、あなたにとって素敵なことも、そうでないこともあります。チャンスもあれば、脅威になることもあるかもしれません。色々な想いを持つことと思います。そしてそれは、必ずしもポジティブな感情だけではないかもしれません。そして解決策が全く見えていないことかもしれません。それでいいのです。その想いはどんなで、どうしたいと思っているのか、あなた自身の言葉で教えてほしいのです。
私たちはこの入試を行うにあたり、どれだけあなた自身の言葉で答えていただけているか、そして仲間になりたい、とする想いにどれだけ共感できるか、が大切と考えています。それを感じ取るために、私たちも心を開いて、あなたの言葉と向き合います。
あなたの想いを、聞かせてください。 私たちは一緒に踏み出す仲間となるあなたとの出会いを楽しみに待っています。
2024年4月
武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長
伊藤 羊一