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Vol.12

「元気にあいさつしよう!」

あいさつをする人は幸福度が高いという研究結果があります。私も、ある自治体と共同でアンケート調査をした結果、以下のような結果が出ました。近所付き合いをしていない人は幸福度が低く、あいさつ程度の付き合いがある人は幸福度が中くらい。近所付き合いをしているという人の幸福度が最も高い。つまり、あいさつは幸福度を高め、さらにあいさつから始まる深い人間関係はウェルビーイングのために重要というわけです。

徳島に西精工という会社があります。社員は250名ほど。六角ナットなどのネジを作っている会社ですが、なんと、「月曜に会社に行きたいですか?」という質問に対し、9割の社員が、「行きたくてたまらない、早くみんなと働きたい」と答えるそうです。いかに幸せな職場か、おわかりいただけるでしょうか。

西精工はなぜそんなに幸せな会社なのか。西社長に聞いてみると、気をつけていることは、「あいさつと、掃除と、コミュニケーション」だとおっしゃいます。西精工では、みんな、大きな声で、目を見て挨拶をするように心がけているんだそうです。西さんは言います。「目を見て挨拶すると、その人のその日の調子がわかる。心も触れ合える。それに、そもそも、気持ちいい。だから、しっかりと目を見て挨拶することを徹底しているんです」

皆さんは、目を見て、大きな声で、あいさつをしていますか? 駅の改札で駅員さんが「おはようございまーす」とあいさつして下さっているのに、返事しているのは小学生だけ。バスを降りるときに小学生は元気に「ありがとうございました〜」と言っているのに、大人は黙って降りていく。こんなふうになっていませんか?

大きな声であいさつをするのは子供たちだけ、という世界は間違っています。大人たちが挨拶をしなかったら、子供たちも、将来、あいさつしない大人になるでしょう。

日本の都会の横断歩道や満員電車では、無表情であいさつをしないことが常識となっていますが、おかしくないですか。私たちはロボットじゃないんです。日本でも、地方に行くと暖かいあいさつが残っていますよね。海外に行くと、欧米でも、アジアでも、知らない人ともにっこり笑ってあいさつするのが普通です。

挨拶をしましょう。家族やご近所の方と。スーパーやコンビニで。駅員さんや運転手さんと。明るい笑顔であいさつをして、元気な日本を取り戻しましょう。挨拶をする人は幸せです。幸せな人は、創造性も生産性も高い。健康長寿であることも知られています。いいことだらけです。挨拶しない理由がありません。日本に、元気なあいさつを取り戻しましょう!
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