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Vol.16

「満喫してますか? 感動してますか?」

物事を満喫する人は幸福度が高い、という研究結果があります。あなたは、満喫していますか?

私は経験があります。妻とあるミュージカルを見に行った時には号泣。いいミュージカルでした。感動しました。すると、中学生だった息子も見にいきたいと言います。では私ももう一度見ようと思い、今度は息子と二人で出かけました。しかし、息子の隣で涙を流すのはなんだか恥ずかしくて、感極まるのを我慢しながら見ました。すると、全体としての感動も少なかったのです。

そのとき、思いました。「満喫の研究結果の通りだな」と。同じ体験をするのに、淡々としているのと、満喫し感動するのとでは、体験の質が違います。思い出としての残り方も違います。そして、幸福度も違うのです。だったら、満喫して感動した方がいいですよね。

ある社会人学生が言いました。「仕事中に満喫したり感動したりすると、感情的になって判断力が鈍る。だから、私は満喫・感動をしないようにしています。」いかがでしょう? いい考え方だと思いますか? 本当に、満喫したり感動したりしたら、判断力は鈍るのでしょうか? 幸せな人は生産性が高く創造性も高いことが知られています。むしろ、満喫・感動した方が、判断力も生産性も高まるのではないかと私は思います。

では、あなたはどんな時に感動していますか? 映画や演劇やコンサートなど、ショーを見る時には感動するが、私生活には感動がないという人がいます。あなたはいかがでしょうか? もちろんショーを見て感動するのもいいでしょうが、日常生活を、ちょっと大袈裟なくらいに満喫すると、実は日頃の生活の中にも感動はあるのではないでしょうか? パートナーの心配りに感謝。「ありがとう、いつも気を利かせてくれて素敵だね」そう言えたら、そのあと、ドラマのように素敵な会話が展開するのではないでしょうか。桜の蕾を見ていると、春の訪れを全身で感じ、これからの表舞台の準備をしているようです。なんて愛らしい。そして満開の桜となり、桜吹雪となる美しさ。ドラマチックではないですか。空を見上げると青空。青空だけでも満喫できます。今日もいい日だ。いい空気だ。いまここに生きていること自体が奇跡だなあ。感謝。満喫力を高めてみると、世界は感動に溢れています。

大袈裟なくらいでいいんです。ぜひ、日常生活を満喫してみてください。家族や友人や同僚の一挙一動に感動してみてください。街の様々なものに、自然界の営みに、感性豊かに接してみてください。世界の無数のものごとは、満喫と感動を待っています。

桜

桜(前野隆司撮影)
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